○塩出
啓典君 まあひとつ、この
沖繩国会が終われば、
沖繩のこともいまのようには関心にのぼらないと思うんです。そういう点で、この国会のときに、ちゃんと、
沖繩が返ってくるのは前からわかっているんですから、いまごろになって、まだ計画ができていないなんというのは怠慢だと思うんですよ、
佐藤さん。そういう点で、ひとつ早急に今後の計画を出してもらいたいと思うんです。
最後に、一つは、通話についても、二十四時間の通話のできないところがまだあるということを、きょう午前中お話があったわけです。それは
復帰までに公社が海底ケーブルをつくってやるというお話でございますが、まあ、私もいろいろこの前調べましたら、特に八重山のほうの離島なんかは、一日のうちにもう何時間かしか通話がない。しかも、そういうところは医者もいないわけです。そういう点で、こういうものはやっぱり
復帰を待たずに、いまでも時間的な通話はできるんですから、人員の面さえあれば、何も
復帰後でなくても、いまからでもやはり二十四時間通話できると思うんです。これはやはり人間生命尊重の上から——いざというときには全く連絡がとれないんですから、医者も呼べないんですから。そういう点を私はすみやかにひとつやってもらいたい、これはひとつ努力してもらいたいと思うんです。これは琉球政府の管轄ですけれ
ども、こちらからやはり何らかの
要望をすると。
それと、もう一つはテレビの問題です。これは午前中も
質問がありましたように、先島のほうは、テレビが、ビデオテープで送っておるために、朝のニュースが「こんばんは」で、夜のニュースは「おはようございます」と、しかも台風が来て——あそこは台風が多いんです。宮古島とかいうのは台風銀座なんですから。そうすると、もうその台風の間は全然テレビも見えないんです。そういう点で、昭和五十一年には海底ケーブルによって同時
放送を実現するというようなこと、また、いまの見通し外マイクロ・ウエーブによってやるというお話ですが、これは私は、ちゃんと、いつまでにやるかということの計画と目標、その予算がどうなっているのか、これを資料として提出していただきたいと思うんです。先島は、
佐藤さんがこの前向こうへ行かれまして、そうしてそのときに、いまのテレビができるようになった。そのことはみんな喜んでいるんですけれ
ども、もう一つこれをやってくれぬことにはいけないと思うんです。そういう点で、これは
佐藤総理も前とのつながりがあるわけですから、ひとつ積極的にやってもらいたいと思うんです。
それと、
最後にもう一つは、テレビのいわゆる受信料の問題ですけれ
ども、本土に比べて
沖繩本島は受信料を少し安くするという、そういう
特別措置をとられておる。それは、本土のほうに比べて
沖繩はまだ——今度ケーブルで総合と教育が入れば、ほとんど本土並みになるわけです。けれ
ども、先島のほうは昭和五十一年までは総合だけでしょう。教育
放送が入るのは五十一年なんですから、それまでは一本しかないと。しかも、それは御存じのように、カラーでもない、しかも時間的には朝と晩がずれている、台風があればしょっちゅう見えない、そういうわけで
沖繩の受信料を安くするのはいいんですけれ
ども、もう一つ、やはり先島のほうは、せめてテレビの受信料ぐらいはやっぱりまけてやると、これは別に、まけたからといってたいした財源じゃないですから、それは核撤去費に六千万ドルか七千万ドルを何の根拠もないのを政治判断で出しているんですから、それに比べれば、もうそんなに高度の政治判断は要らぬわけです。中程度の、もっと低い政治判断でもできるわけですから、こういう点をひとつ検討していただきたい。
こういう、いま三つのことを申し上げました。それに対する郵政大臣、それから
最後に
佐藤総理の決意を聞かしていただいて、私の
質問を終わりたいと思います。