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矢追秀彦君 しかし、現実に
基地がいろいろ整備もされておりますし、いろいろな工事等も行なわれております。そういった点を先般来ずっと調査もしてまいりまして、予算
委員会等でも同僚議員からも問題が提起されましたが、さらにそれに続きまして二、三の個所でありますが、やはり
基地が拡張されておる、われわれとしては強化をしておると、こう見たい事実がありますので、それを具体的に申し上げて、そして
政府の
考え方を伺っていきたいと、こう思うわけです。
一応きちんと資料を全部見やすいように整理もいたしました。それから、次の問題も含めましてカラー写真できれいに全部整理してありますので、これをごらんになりながら、こちらから問題を出していきたいと思います。
まず、写真ではなくて、一番上に出しました、最近補強拡大された
基地、これを十二カ所あげてみました。で、これ、一々やりますと非常に時間がかかりますので、今回は二、三の
基地だけをピックアップしてまいりたいと思いますが、いままで大体ざっと私たちが総合しましたところによると、いまの十二カ所の
基地が強化されております。
それではカラー写真に移りたいと思いますが、そのナンバー1のこの写真は、これはボロー・ポイントの射撃場でありまして、この一と二の図、フィギュア1、フィギュア2、この一のほうは観覧席がつくられておるわけです。それから二のほうはこれは監視塔です。これが最近つくられたわけでありまして、非常にこの点も何か観覧席をつくって、監視所をつくったら、これは
基地の強化だというのはおかしいと言われるかもしれませんが、要するに
沖繩が返還されてくる、
基地も縮小の方向へいかなきゃならぬのに、こういう工事をしておる。これが
一つ問題であると、このように思いますが、このボロー・ポイント射撃場、これが
一つです。
時間の関係上で、次へまいりますが、同じくこの写真の中にありますフィギュア4のほう、FBISの問題は、これはちょっと今回はずしますが、四番のほうは東恩納弾薬庫、これはそこにあるのはゲートでして、これが新設をされております。ちょっと見にくいですが。それから次は二番目のを見ていただくとキャンプ・シールズと書いてありますが、この一、これは建物が新しく新築されております。それから二番目がこれはトラクターです、ごらんのように。それで工事をどんどんやっておるわけです。それから五番目、電柱が新しく見えますが、これはキャンプ入り口の道路わきに毒ガスの移動が行なわれた
あとから電柱が新しくつくられておる。そこのトラクターの写真にもありますように、現在トラクターがいろいろ仕事をやっております。それから次の三番目、これは東恩納弾薬庫多幸山裏でありますが、これは
あとで申し上げます核の問題ともひっかかってまいりますけれ
ども、これは新しく弾薬庫がつくられておると、こう
考えられるわけです。特に、倉庫ナンバーが六百十一、六百十七、ちょっとよく見えませんが、これは六百十七が四番の図です。それから七番が六百十一、これは倉庫ナンバーです。これは核ではないかと言われておるわけですが、その次が四番目です。キャンプ・ヘーグ、これは戦車の修理工場であります。これは新設をされましたこの四番目。いままでには、
沖繩では私の知っておるところでは、修理工場はなかった。これは新しく新設をされておる。それからこの戦車工場が非常に問題である点も、これは
あとで問題になるのですが、一応申し上げておきますと、いままではこの戦車の修理は、相模原あるいはハワイ、
アメリカ本国で行なわれておりましたが、今回新しく戦車の修理工場ができたわけです。これがただの戦車ではなくて、一番の図はこれは重戦車でありまして、しかも、これは核を装備できる重戦車であるわけです。そういうのが新しくつくられておるところに非常に問題があるんですが、その写真と一緒に見ていただきたいのが、これはジェーンという各国の
軍備の年鑑でありますが、そこの右のほうの真中にある戦車と、そこの写真にある戦車の位置は同じものです。その左の下のほうに性能が出ておりますが、そこにアムニションとしてHE、それから
最後の四番目のところにニュークリアと書いてあります。ごらんのように、核ということが書いてあります。この戦車は核をつけられる戦術核をつけるところの戦車、こういうことになるわけです。これが新しく修理工場ができた、その中にその戦車がいる。はたしてこれは弾頭がつけてあるかどうかはわかりませんけれ
ども、つける
可能性のある戦車です。この修理工場が新しくできたということ、これは非常に問題であるわけですが、一応いままでの四番目までのところでも、これは一部のピックアップでありますが、このように
基地縮小を
総理ははっきりわれわれに約束をされておりますが、現地におきましては、拡充強化がされておる。しかも、この返還がかなり先のものでありますならば、いろいろやむを得ない点があるかと思いますが、返還を目の前にした今日においてなおこのような行為が行なわれ、私は特に問題にしたいのは、弾薬庫の問題もございますが、この重戦車の修理工場、これを非常に問題にしたいわけなんですが、いま、
基地は強化拡充ということはあり得ないと、おそらくこれは整理統合ということばをつかわれると思いますが、この事実の上からどのようにお
考えになるか、どう判定をされるか、この点をお伺いしたい。