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岡本委員 東京だけじゃなくして、瀬戸内海なんかも二十万トン級くらいの
タンカーがどんどん走っているわけですよ。そして神戸港あたりから出てくるところの船は非常にたくさんになってきておる。いつこういった
海難が起こるかもわからない、こういった問題が起こるかわからないのですから、やはり
全国的なきちっとした一つの
計画あるいは
協力体制——協議会なんというような、
先ほども
近江委員からも
指摘あったように、何か自主的にやらせるような、要するに
全国全体の
計画がない、その地域だけ、こういうことになりますと、これはやはりどこかに手抜かりが出てくると思うんですよ。いま莊
局長から話があったように、東京だけ一生懸命検討していた、そうしたら
新潟のほうであった。そうするとやはり後手になるわけですね。やはり
日本列島全体から考えて、これはこうだ、ここにはこうするというはっきりした
計画を立てなければならぬと思うんです。これをひとつ早急に検討をして、
業界に対しては油を受けてそれを精製する、それに対しては、またもしも
事故があったときにはこういった
中和剤、あるいはまたそういう
事故対策をかちっとさせるというような義務づけがやはり必要である。そういうことを
海上保安庁のほうでは特にリーダー格となって、そして各官庁に要請もしてやっていかなければならぬと私は思うんです。
そこで、そういった各官庁の
協議会といいますが、やはり学者の意見も聞かなければいかぬでしょう、あるいはいろんな人の意見も聞かなければならぬでしょうが、そういった
協議会——協議会というより審議会のようなものをきちっとつくってやらなかったならば、私はこの問題は解決しないと思うんです。ますます
タンカーは大型化してくる、こういうことを考えると、まことにお寒い
対策である、こういうふうに思うのですが、これに対しての
指摘をしたいと思うんです。
あとで返答を承りたいと思います。
それから、海運局来ましたね。
先ほどから論議しておりますところのこういった
事故によって
原油が流れた場合、こういうふうなものをいろいろ考えての今後の
大型タンカーに対するところの設計、あるいはまたいろんな、何といいますか十分な
注意、こういうことをどういうように
対策を立てるつもりをしておるのか。新聞報道によると、海員組合の方は現在の
タンカーはどんどん大型化していくけれ
ども、こういった
対策が十分ではないんではないか、非常に
心配だというような報道もされておりますが、この点についてはどういう
対策をしているのか、あるいはまた検討もしておるのか、今後の問題としてひとつ聞きたい。