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大出委員 どうも何にも知らないで困るのですがね。これは論議にならぬ。
この「守礼の光」と申しますのは、いいですか、皆さん方の、前の沖特なんかの
答弁によりますと、民
政府だと言っている。そうじゃない。サイミントン報告、これをごらんいただければ一目りょう然であります。何と、第七心理作戦
部隊がこの「守礼の光」をつくっている。
沖繩の皆さんだって、まさに全く知らなかった。
「守礼の光」というのは
沖繩にどのくらい流れているかといいますと、九万七千部流れている。たいへんなものだ。
沖繩県の中に九万七千部。「守礼の光」、礼を守る、守る礼。
沖繩は守礼の国でございますから、うまい名前を
アメリカの方々おつけになったと思います。「守礼の光」、これは九万七千部流れておりますが、実はこのサイミントン報告の中に明確になっておりますのは、第七心理作戦
部隊の中で第十五
分遣隊、ここでつくっている雑誌であります。そして、その帰属、つまり所管を高等弁務官に帰属さしてある。外務省お出しになったこの中に明確に載っております。お読みいただけばわかります。
しかも、この「守礼の光」の中で、毎号毎号、年百年じゅう
極東放送の宣伝ばかりやっている。うまいこと言っています。ラジオのスイッチを入れると、お聞きの放送は一二五〇キロサイクルの
極東放送、KSDXでございます、アナウンサーの声が聞こえてくる、甘いバイオリンの音が入ってくる、美しいメロディーに聞きほれているうちにいつしか夜も十時を過ぎてしまった、時間がたつのが何と早いことだろう、そういう聴取者の投書が参ります、それが
極東放送でございまして、というところから始まりましてね、たいへんなものです。ベトナム
戦争を非常に正当化しておられる。もういまになると、ベトナム秘密報告が発表されておりますから、あまり皆さんも大きな声でその正当性を主張されなくなりましたが、これはたいへんなもの。これはもう枚挙にいとまがない。それはそうでしょう、第七心理作戦
部隊がつくっている。自分のところの九百幾つかのビルで、金城君のデスクまで置いて、一生懸命これをつくっているのですから、あたりまえ。これが九万七千部流れている。これもあなた
御存じないのだから、御調査をいただいて、明確に御返答をそのときにいただきたい。
あげれば切りがありませんが、ここにもいろいろ印刷物がございまして、いろいろ問題がありますけれ
ども、いまの御
答弁でございまして、はっきりいたしませんから、この点はひとつ、三日ということでございますから、
資料をお出しをいただいて、私、同僚楢崎さんとともにこの点をさらに、まだたくさんございますので、明確にさしていただきたいと思います。
これは、さっきから申し上げておりますように、外資企業の取り扱いなんかに入れる性格のものじゃない。さっきの電話帳の例をあげましたように、明確にこれは軍の機関だと言っていい。しかも
沖繩にできたUSIA、これのコントロールを受けることになっている。これもサイミントン
委員会で明確なんだ。しかもサイミントン
委員会はこの中で、念のために申し添えておきますが、
極東放送を通じているという意味のことを、ものを言っている個所も実はこの中にある。しかもこの中には、「
沖繩における活動は高等弁務官府または」ここが大事なところを削除されておりますが、削除されていてもわかる。「のいずれかに帰属し、
琉球諸島米国民
政府に属していると同文書は述べている。」というところのあとに、「あなたの述べられるところからすれば、これにもかかわらずこのラジオ・ニュース放送のあるものの所属は、米国
政府援助の機関より発していないようにみえると解してもよいか。」つまり灰色の半戦闘方式だという。三つある。白と黒と灰色とある。つまり姿を隠している、そういう宣伝方式なんだ。だから、
政府の機関あるいは援助機関、そういうものでないものから実はラジオ放送が
沖繩において使われて出されている。
政府機関でない、補助機関でない、そのほかのもの、つまり灰色の宣伝、この点を念を押した。ピンカス氏は「そのとおりでございます。」明確に認めている。これは軍ですよ。灰色の宣伝に使っている。ここまで明確になっているものですから、
資料をお出しいただきまして、はっきりしていただきたいと私は思っております。
これ以上論議できませんから、この点はたな上げさしていただいて、次の問題について二、三点承りたいと思いますが、関連があるそうですから……。