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加藤(六)小
委員 これについては、私きょう
資料も何も一切持ってこないので、ここに配っていただいたものしかないのでございますけれ
ども、私が前に提案申し
上げました「地方閑散線は原則として道路輸送に転換、存続する場合は経費の三分の一を地元
負担とし、残余の損失を国が
負担する。」、
地方交通線全部についてこういう措置をする、いわゆる幹線系一万キロと残余一万一千キロを
地方交通線にするという趣旨を申し
上げたわけでございます。本日も
内藤先生あるいは斉藤先生等に、最近進捗いたしております
地方交通線の整理問題に関して御
説明申し
上げておいたわけでございますけれ
ども、これは
各党の間において相当な差が今後出てくると思いますので、決定も何もいたしておりませんが、最近の動きを大ざっぱにこの席で申させていただきたいと思います。
これは
加藤六月試案の訂正でもなければ何でもございません。私
たちは
地方交通線あるいは地方閑散線の問題についてずいぶん取り組みました。そして
地方交通線の中の定義の解釈としまして、地方閑散線というものを、これは諮問
委員会等にも出ておったことばでございますが、これを浮き
出しまして、これをどういうようにして処置していくかという問題でずいぶん議論いたしまして、地方閑散線の廃止基準、整理基準というものをつくろうというので、これは運輸関係を担当しておる交通
部会、大蔵省を担当しております財政
部会、自治省を担当しております地方行政
部会、三者がたびたび会合を開きまして、地方閑散線の整理基準というものをいま八、九割方まとめてきつつあります。その内容等はいずれまた当
委員会の
先生方の御
意見等も承っていきたいとは思っておりますが、その内容は、この経費の三分の一を
地方公共団体で持っていただく、三分の一を国で持ってもらう、三分の一は
国鉄がかぶるという方法で、大ざっぱに申し
上げまして、地方閑散線を五年間で処置してしまおう、こういう合意をいま
自民党内の交通
部会、財政
部会、地方行政
部会で
出しつつあるということを、この席を借りまして報告させていただきます。
そこで、今度は
社会党さん、
公明党さんにちょっと御
質問しておきたいのですが、この
社会党案は「地方交通を受持つ地方線区は運行の維持をはかりつつ経営
再建をはかるべきである。(八三線区の撤去には賛成しない。)」といわれておるのですが、これまた
試算表、考課表はつくってあるのだけれ
ども、いまここへは持ってきておられないというので、全体の帳じりがわからぬので、
質問は非常にしにくいのですけれ
ども、これは原則論でしょうが、また事情によっては、たとえばいま私が御
説明申し
上げましたような、大蔵省、自治省、
国鉄で
負担していくというような
考え方に従っての案なら絶対
反対じゃないけれ
ども、検討すればそういう案もやむを得ないなというようなお気持ちがおありなんでしょうか、どうでしょうか。この
社会党案を読んで、私そこら辺にちょっと心配する点があるものですから……。