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1971-07-23 第66回国会 参議院 農林水産委員会 第2号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和四十六年七月二十三日(金曜日)    午前十時十四分開会     —————————————   出席者は左のとおり。     委員長         河口 陽一君     理 事                 亀井 善彰君                 園田 清充君                 前川  旦君                 村田 秀三君     委 員                 小枝 一雄君                 小林 国司君                 高橋雄之助君                 温水 三郎君                 初村瀧一郎君                 星野 重次君                 川村 清一君                 工藤 良平君                 鶴園 哲夫君                 中村 波男君                 塩出 啓典君                 塚田 大願君    国務大臣        農 林 大 臣  赤城 宗徳君    政府委員        農林政務次官   佐藤  隆君    事務局側        常任委員会専門        員        宮出 秀雄君     —————————————   本日の会議に付した案件 ○農林水産政策に関する調査  (農林水産行政基本施策に関する件) ○継続調査要求に関する件 ○委員派遣承認要求に関する件     —————————————
  2. 河口陽一

    委員長河口陽一君) ただいまから農林水産委員会を開会いたします。  赤城農林大臣から発言を求められておりますので、この際これを許します。赤城農林大臣
  3. 赤城宗徳

    国務大臣赤城宗徳君) このたび、はからずも農林大臣を拝命し、農林行政を担当することになりましたので、この機会に一言所信を申し述べたいと存じます。  私は、常々農業及び農村の健全な発展なくしては、経済の成長と社会の健全な進展を期することができないと考えております。このたび、農政責任者となるにあたり、この考えのもとに農政推進最善努力を尽くす覚悟でありますので、何とぞ委員各位の御理解ある御協力をお願い申し上げます。  申すまでもなく、今日の農業は、内外のきわめてきびしい環境のもとに置かれております。すなわち、内には長期を要する構造改善の過程において米の生産過剰、物価公害等の問題があり、外には経済国際化進展に伴って農産物自由化の要請がますます強まっている等、農業は、種々の困難な問題に直面しております。  このような問題に対処して農業の健全な発展をはかるためには、国政の重要な一環としての総合農政を本格的に推進してまいらなければならないと存ずるのであります。その際、国民経済一環として農業役割りを考慮すべきことは当然でありますが、同時に農業の前途についての不安感を解消し、農家農村の信頼を得ることが農政基本的姿勢でなければならないと存ずるのであります。  このため、まず、わが国農業が諸外国の農業に負けないようにその体質改善をはかることを目途に、構造政策価格政策生産性の向上を通ずる競争力強化に役立つよう進めることが重要であり、経営規模の拡大、高能率な生産組織広域営農団地育成等を通じて意欲的に農業を営もうとする農家を中心に生産性の高い近代的な農業を確立するよう、さらに一段と努力を重ねてまいる所与であります。なお、このような農政の方向に沿うよう農地制度につきましても、そのあり方を研究してまいりたいと考えております。  米の生産調整及び稲作転換対策については、米の需給均衡をはかるため農家の方々に種々御苦労をわずらわしているところでありますが、幸いにも関係者の御協力により、本年度は転作もかなり進展し、生産調整目標数量が達成される見込みであります。米の生産調整及び稲作転換対策の実施にあたりましては、単に米の減産という観点からのみでなく、農産物需要の動向と各地域の特性に応じた農業生産の再編成という観点から、生産から流通消費までを含めた農産物供給体制総合的整備推進してまいる必要があると思います。また、食糧管理制度につきましては、現在必ずしも実態に合わない面もあり、情勢の変化に即応して再検討する必要がありますので、関係方面の意見を十分承って、慎重にその研究を進めてまいる所存であります。  消費者物価対策についても、国民の台所をあずかる農政の役割の重要性を十分認識し、生鮮食料品の価格安定のため、需要に見合った供給確保をはかるとともに、流通加工合理化等国民生活の安定のための施策強化していく必要があると存じます。  以上のような農政推進にあたって、農家生産生活の場である農村が豊かに発展し、近代的な社会として確立されることが必要であり、さらに、現在の都市化の進む社会において、緑の農村を健全に維持していくことは、悪化しつつある社会全体の環境の中できわめて意義深いことであると存じますので、今後このような見地からも、明るく住みよい近代的な農村の建設につとめてまいりたいと存じます。  林業につきましては、増大する外材輸入代替材の進出による木材価格の低迷、過疎化進展による労働力の不足など、諸情勢はきわめてきびしいものがありますので、今後とも林道等生産基盤強化林業構造改善木材流通加工合理化林業従事者就労安定等施策強化を期するとともに、国土の保全、国民保健休養等、森林の持つ公益的機能の発揮、国有林経営合理化などに力を注ぐ所存であります。  次に、水産業につきましても、資源の制約、国際規制強化公害進行等の諸事情のもとで増大する需要供給が十分対応できないなど幾つかの問題をかかえております。これに対しては、海洋新漁場の開発等水産資源の総合的かつ計画的な開発をはかるとともに、漁港等漁業生産基盤整備沿岸漁業構造改善流通合理化等を今後とも積極的に推進して、国民たん白食料確保漁業従事者の福祉の増進をはかってまいる所作であります。  以上、今後の農政を担当するにあたりまして所信の一端を申し述べた次第でありますが、今後とも本委員会及び委員各位の御支援、御協力をお願いして私のあいさつといたします。(拍手
  4. 河口陽一

    委員長河口陽一君) 佐藤農林政務次官から発言を求められておりますので、これを許します。佐藤農林政務次官
  5. 佐藤隆

    政府委員佐藤隆君) 私、このたび農林政務次官に就任をいたしました。  もとより微力でありますが、最善を尽くしたいと思いますので、皆さま方の御指導、御鞭撻を心からお願いを申し上げます。ありがとうございます。(拍手
  6. 河口陽一

    委員長河口陽一君) ただいまの農林大臣発言に対する質疑は後日に譲ります。     —————————————
  7. 河口陽一

    委員長河口陽一君) 次に、継続調査要求についておはかりをいたします。  農林水産政策に関する調査につきましては、閉会中も、なお調査を継続することとし、本院規則第五十三条により、本件の継続調査要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  8. 河口陽一

    委員長河口陽一君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  なお、要求書の作成につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  9. 河口陽一

    委員長河口陽一君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     —————————————
  10. 河口陽一

    委員長河口陽一君) 次に、委員派遣承認要求に関する件についておはかりをいたします。  閉会中の委員派遣につきましては、その取り扱い等委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  11. 河口陽一

    委員長河口陽一君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。  本日はこれにて散会いたします。    午前十時二十四分散会