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小笠原貞子君 たいへん御親切な御教示をいただきましてありがとうございました。私もそこのところは混同はしておりませんけれ
ども、薬代が高いということもやはり薬代の総予算の中に占める割合が大きくなるということで私のほうは言っているわけなんですから、そこのところは混同してない。それくらいは私の頭でもわかるんです。そこのところで、やはりさっき言いましたように、このお薬代の問題についてもまたこれはあらためてもっと勉強いたしまして、
大臣と太刀打ちできるようにひとつやろうと思いますから、これはこれでやめますけれ
ども、この問題も真剣に
考えていただきたいと思います。
そして最後にもう一問だけで終わりますが、先ほど
抜本改正ということをおっしゃっていました。いろいろな面からおっしゃっているんだろうと思いますけれ
ども、その
抜本改正というものが具体的には
保険料の値上げだとか、それから
患者に対してのサービスがいまより落ちるとかいうように、いまよりも低いところで公平の負担というようなことになるということの絶対にないようにしていただきたい。まあこの
自民党の「
国民医療対策大綱」というものの中に見ましても、「一人一人が自分の健康は自分で守るという自己
責任原理と、」こう書いてあるわけですね。これは確かに
ことばではそうだけれ
ども、自己
責任原理なんだといっても守れないんですよ。公害の問題しかりでしょう。低賃金――これは労働
大臣にも
関係してくるけれ
ども、低賃金と合理化の中で病気になってしまう。自分で好きで病気になっている者はないんです。病気がこうふえてくるのは、高度成長政策の中で疾病の構造がずっと変わってきているという
社会的背景も出てきているわけです。そういうような政治
状態というものをつくり出してきている
責任の上からいっても、やっぱり国の負担で相当出すべきものは出すと、予算というものをね。出すということを
考えないで、どっかでつじつまを合わせて何とかしようと思えば、また
混乱というものが起こるということを私は申し上げたいわけです。だから、やはりこの問題
解決のためには、国としてもこれを早急に
解決するために予算というものをつけるということにはっきり大蔵省に向かって、私もあと押ししますからがんばっていただきたいという、そういう
措置も含めて、いまのいろいろな条件よりも、私たちまあ
患者さんやそれからいろいろな方面に
改悪になるようなやり方はしていただきたくないということを最後に
お願いしたいと思います。
それから、老人問題、
一つだけいろいろ出ましたからお伺いいたしますけれ
ども、
厚生省のプロジェクトチームでお出しになっておりますね。さっき予算のほうで、もう八月段階で予算
考えていると
大臣お答えになったわけですね、予算の段階。それでこの老人
医療制度の具体案をプロジェクトチームの中でABCDと四つの案が出ているわけですね。この中で、一体いまどの案に――
一つずつ違ってきますから、予算編成なさる場合にも違ってくると思うんですが、いま一体この四つのABCDのうちのどれを基礎にして予算というものを
考えていらっしゃるのか、その辺をお伺いしたいと思います。