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西村関一君 私は、
国民の間からも、
国民の世論の間からも、
日中国交回復、
日中国交正常化の問題に対して、いま私が申し述べましたような意見が出てきておる。これは新聞その他の投書、
国民の各階層の投書の中から見ましても、まず、そういうことからやらなければ、ほんとうの
正常化はできないんじゃないかという意見が出てきているのであります。これにわれわれは目をふさぐことはできないし、また、そういう声があがってこなくても、われわれ指導的な
立場にある
政府当局及び
国会議員といたしましては、この点から出直していくということが非常に大事な点ではないかというふうに
考えますから、私は、この点につきまして
政府当局の猛省を促しておきたいと思うのでございます。そのことなくしては、私は、ことばは悪いですけれ
ども、幾ら
北京参りをしましても、私は問題の解決にならない。ほんとうに腹と腹と触れ合う、心と心と触れ合うところの
話し合い、真の
外交というものは私はできないと思うのでございます。そういう点から、御
答弁は要りませんですから、重ねて、私は
政府当局にお
考えを願いたいということを申し上げまして、一応この問題についての質問は終わります。
次の問題に入りたいと思いますが、第二の問題は、かねてからこの
委員会においてしばしば論議をされてまいりましたベトナム和平の問題でございます。回を重ねてまいりましたベトナムの和平のパリ会談がようやく大詰めを迎えつつあるやにうかがわれるのでございます。これは南ベトナム臨時
政府の代表から提案されております最近の提案、七月初めに提案されております七項目の提案、これに対して、まあ、ベトナム共和国側の代表は別といたしまして、
アメリカ側もその他の国々もきわめて好ましい反響を示しておると思います。こういう七項目の提案に対しまして、
アメリカ側はいまだに回答をいたしておりません。この七項目の提案に対しまして、これをどう煮詰めていくかということが、これが私はパリ会談が成功するかあるいは失敗するかの一つのキーポイントだと思うんでございます。こういう点につきまして、ベトナム和平の行くえにつきまして、外務当局といたしましてはどのようにお
考えになっておいでになりますか。