○大出
委員 それから施設庁の
長官に承りたいのですが、
自衛隊を入れるというところが最近非常に方々に明らかになってきておるわけでありますが、富岡の倉庫地区、これは三分割案なるものが出ておるわけでありますけれ
ども、この富岡の倉庫地区といろのは、杉田から横須賀に抜ける国道でございます。これは、大臣でも、あそこに行っていただくとわかりますけれ
ども、とても動けた筋合いの国道じゃない。にっちもさっちもいかないところです。そういう地域に、しかも旧地主さんがまだおりまして、昔の軍隊時代に、聞いてみると、全く話にならぬ少額なる金で軍が買い取った土地なんですね、この十万坪からのところは。だから旧地主なんかも、これは施設庁の皆さんにはかって何べんも
質問しておりますけれ
ども、ここをせめて解除された以上は市民に返してやってくれというのが、旧地主さんのほとんどの
考え方です。直接会って聞いております。そうして、近く町内の連合会全部が集まって、超党派的に各党全部集まって、公会堂を借りて住民大会を開いて、あそこに
自衛隊の宿舎をつくるとか、皆さんは県でありませんから言うだけになりますが、県が機動隊の訓練所をつくるとかいうのではなしに、そっくりひとつ住民側に返してもらいたい。これは一党一派の問題ではなくて超党派的に、来月の五日の日だと思いますけれ
ども、各連合町内会から何から全部集まって、そういう大会をやろうというところまで進んできております。したがいまして、こういうふうに地元があげて反対だというところにまで、しかもたいへん交通繁多なところにまで宿舎をおつくりにならぬでもいいのではないか。私はあえてこの点はそう思います。したがって、その辺について、この間、鐘江次長にお目にかかったときにそういうふうにお願いはしてありますけれ
ども、その後どういうふうにお
考えかという点。
それから、池子というところに弾薬庫がございまして、これも今日全く何にも使っていない。池子というのは、逗子、それから横浜の金沢区にまたがりますが、このところについてどういうふうに先行きお
考えなのか。一部、陸上
自衛隊を入れたいというお
考えがあるように承っておりますから、そういう
考え方があるならあるで——池子、例の有名な弾薬庫のあとであります。いまはもうほとんど中身はありません。また人もいない。こういう状態にいまなっておりますが、これは逗子、そして一部は金沢区にかかっている、こういうところでありますが、これは自然の緑地そのままに残っていて、多種多様な樹木があり、多種多様な鳥類がおるという特殊なところでありますが、ここに陸上
自衛隊を入れるのか入れないのか。また、どういうふうに今後取り扱われていくのかという点。
それから岸根の兵舎地区、例のもとの陸軍病院、野戦病院ですね。閉鎖になってずいぶんになりますけれ
ども、リロケートの話か何かあったようでありますが、いまだにはっきりしないように聞いておりますので、これもどうにか決着をつけていただかぬと困る。したがって、そこらを一体どういうふうにお
考えかという点。
最後に、あらためてまた時間を見て承りますけれ
ども、沖繩の軍用地問題に関して、私、実は具志川の役場に参りまして、天願なり安慶名地区なりの軍用地
関係の地主さんが百四、五十人お集まりになりまして、ずいぶんこまかく承ってみたのでありますけれ
ども、例の臨時土地
調査その他に基づく所有権の確定が行なわれていない。この問題等について琉政とも話してみましたが、金がない。そうすると、
日本の本土側が相当にやはり金は
考えて——臨時土地
調査等に基づく話し合いがもうついているところがたくさんあったり、特に基地の中については
調査のしようがないという問題があったり、ひっかっておりますが、逐
一場所を小字まで指摘してもいいのでありますけれ
ども、時間がありませんから大ざっぱに申し上げますが、こういう問題をどういうふうにこれから
防衛庁側は扱おうとなさるのかという点。
それから、宜野湾のところにキャンプ・ブーンというところがありますが、これは数年前に宜野湾の市議会できめて陳情に及んだところが、当時は返還がほぼ確定をしておるから、だからこの陳情は要らないというので撤回をした時期まであった。ところがその後、内海次官の名前で、ここは通信施設その他に非常に好適な場所だから、それをつくるから
協力せいというのが、逆に回答の形でぶつかっているわけです。現地はたいへんな憤激のしようであります。だから、米軍の軍用地の再提供の問題も、
自衛隊の土地取得の問題も、相当に大きな問題になりそうに思うのでありますが、たまたま
長官が、この
自衛隊の土地の取得についても、法的に新しく立法しなきゃならぬということになると思うのでありますけれ
ども、たとえば土地使用に関する特別
措置法なり暫定
措置法なりという形のものは、
自衛隊の場合でもお
考えになるということになるとすると、これはたいへん
事件です。あの地域の軍用地の地主さんのものの
考え方等からいっても、これはたいへんなことになると思うのでありますが、どういうふうな立法をお
考えになって
自衛隊の土地取得をなさろうとするのか。そこのところは、ちょっとこまかい点まで触れていただきたいのであります。
以上であります。