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須藤五郎君 その点は、何で京都府知事がいまの
ような
態度をとっていらっしゃるかということについても解明をしていきたいと思っておりますが、あなたたちは、京都府知事が宮津の発電所の建設に反対していらっしゃるんだ、イデオロギー的に反対していらっしゃるんだと、こういうふうなものの言い方をこの間のあなた方の幹部も言っているから、私は特にこれを取り上げているんですが、決してそうじゃないんです。あなたがこの間の私の一ちょっと前後は逆になりますが、公害の連合審査のときに私がその問題を取り上げたときに、あなた、こう言っていらっしゃるんですね。いまおっしゃったと同じことを言っている。ここに議事録がありますが、「宮津の火力というものがどうしてもできないわけであります。これには、どうも私
どもはなはだ不思議に思ういろいろな事情がございます。
地元の市会も
異議なしという決議をしておりますし、したがって、市長はしばしばそういうことを京都府にも言おうとしておるわけでありますけれ
ども、なかなかそれを言う機会が得られない。関西
電力もまた最高
責任者がそういうことを申す機会が得られない。いろいろな事情がございまして、これで関西
電力の総合的な供給計画……」云々と、こういう点があるんですね。しかし、これだけ聞いておりましても、あなたは、やはり、自民党幹部の
ように、宮津の発電所を反対しているのは知事が反対しているんだと。そうじゃないです。宮津の発電所に反対しているのは、漁民、農民、
住民なんですよ。そうして、あなたは、市長や市会ということを言おうとしていらっしゃる。市長、市会は、
住民の意思を代表していないですよ、このことに限っては。だから、私は非常に間違いがあると思うんです。だから、こういうことはもっともっと慎重にやるべきもので、決してそう簡単に市長が承認したからいいんだとかなんとか言うべきものじゃないと思うのです。私は言いたくないことですが、あなたのほうの幹部、あそこにおりますね、前尾繁三郎さんですか、この方です。宮津は前尾繁三郎さんの地盤ですよ。そして前尾さんは関西
電力の芦原社長とは親交のある人。それで、あそこでは前尾さんの言うことは何でも通るという
ような、そういう
立場にある人なんです。だから前尾さんは、かつてその
電力会社のできる前にこういうことを言っている。前尾氏は、
昭和四十年の十二月に里帰りをしたとき、さん下の前尾会、自分の後援会の会員を集めてこういうことを言ったんです。「水力
開発は金がいる。これからの大発電所は火力でやっていく。石炭でなく重油を使ってやる。私は東京で火曜会といって関電の芦原社長など財界の連中と会をやっている。このなかで宮津に
設置をするということがきまった。」、こういうことを言っておる。これは
昭和四十年の十二月なんです。だから市民や何かの意思は無視してそういう取り引きをちゃんと前尾さんはやっておる。そのことをここで発表しておるんです。だからあなたの御意見じゃ市民も農民も漁民も全部抜けちまって、市長が承認したから、市会が承認したからと言って、そういうことであれを
設置したことは何も無理なことじゃないんだと、当然じゃないかと、こういうふうなあなたの御意見です。そういう点からいくと、そうじゃないんですね。どうですか。