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吉田忠三郎君 何の目的でそういう
教育をしているかということは、時間がありませんから、その
議論はここではしません。ただ、常務、いま
不当労働行為でないと信じておる、こう言っておりますが、ここに
一つの例をあげますと、これは長野にあった例なんです。長野に塩尻というところがありますね。そこの助役がいろいろな家庭訪問をしましたが、本人並びに本人の御家族ですね。この場合は奥さんに対して、いろいろ話し合っていますよ。実際のこれは
速記ですから一ここと同じように
速記をとっているわけじゃないが、
速記があるんです。「
生産性運動とか、いろいろ動いてきているわな。」——これは当局の言い方を言っているんですよ。そこで、極論を言うけれ
ども、おまえは——おまえというのは矢島という人なんですが——鉄労の中へ入りなさい、そうすると駅長は悪いことをしない。おまえに言うことは死ねというようなものかもしらぬけれ
ども、悪く取り扱わないからと、こういうことを言っていますね。それから、何のことかわかりませんが、「辰野警察署はなぜ手をつけんか。」と。これは
生産性運動というものを通してわれわれが手心を加えている。おまえのほうは下平さん——これは下平正一さんのことを言っているんだと思うんですが、下平さんを使うというような話を聞いているがどうだ、こういうことを言っていますね。これは
生産性運動とか
生産性教育というものとあまり
関係がないのじゃないかと思うしね。まことにこの助役さんというのは、私も
国鉄に長くつとめたことがありますが、この
生産性教育、
生産性運動の行き過ぎから頭がちょっとおかしくなっているのじやないかというような気がするんですよ。あなたは、確信しております、信じています、そういうことはない、そう言っていますが、この長野に起きている問題——これは記録をずっと抜粋をしてきたものです。あまりおしゃべりしていますと、短い時間をオーバーすることになりますから、私
やめますが、これをおあげしますから。こういうことは断じて許されませんよ。あなた、ないと言うなら、私はここにテープを持っています。これは
速記録の種ですよ。これだけのものがある。これを私がテープをかけまして聞いたら、これだけになった。この中で問題になる点を抜粋をした長野の件ですよ。どうですか。こういうものに対してあなた方、間違っておるなら一こういうことはちょっとあなた方の
運動、あるいは
教育の行き過ぎだと思うのです。この人の助役さんらしくないようなやりとりを見ておりますと、ちょっと頭がおかしくなっているのじゃないか。本来の
国鉄の業務を遂行するような正常な
状態になっていない、この人の頭は。これはあるのです。ありますよ。常務、どうですか。
それから大阪にもあるのです。これは
一つの例ですが、大阪のところを読んでもありますが、大阪には、これは大阪の運転支所、新幹線の電車運転士後藤卓也君、三十三歳、この人に対しても、あなたのほうの
管理者の松山栄次郎という科長です、科長が、二、三ここで読み上げてみますと、これもこういうものに、記録に載っておりますが、国労はつぶれる、もうつぶれているのだ、おれはそういう断言をするけれ
どもな。——これは対話のやりとりそのものです。いいですか。そうして、国労本部は本社と団体交渉を行なっているが、なれ合いである。交渉が終わったらそのあと酒を飲みに行っているのだ。国労の大筋はそんなものだ、しかも君たちが脱退することを国労の幹部は喜んでいる。それはなぜか、それは国労には資産と財産、それからたくさんの金がある。組合員が減ると一人の分け前が多くなるから……。これはどうですか、これは一体
生産性運動、
生産性教育というものと
関係がありますか。私も、小柳先輩もおりますが、国労の本部の
委員長を数年間つとめたものです。そんなことありますか。——ありますか。国労はつぶれる、もうつぶれているのだと、一体これがあなた方の
生産性運動という、高い金を使って学園に
職員を入れて
教育している
実態なんです。どうですか。これはテープがあるのです。このテープを差し上げるわけにいきませんから、あなたに抜粋したものを、全部ここにありますが、テープだけお見せします。これを見てください。これでいいと思いますか。これが職場を今日暗くしているのじゃないか。
運動なり
教育というものは明朗でなければいかぬですよ。明るくなければいかぬですよ。
答えてください。