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政府委員(笛吹亨三君) まず保護司に対しまして、そういった実費弁償金以外の、物質的なもの以外の待遇ということの御
指摘でございまするので、その点申し上げますと、これは私たち御
指摘を受けるまでもなく、十分その点は在来配慮してまいっておるのでございまして、何ぶんボランティアのほんとうの社会奉仕の精神でやっていただいておる仕事でございまするので、むしろ精神面のほうの待遇というほうにこそ保護司さんに報いる道であろうと、こういうふうに
考えておるわけで、そういったことから現在やっておりまするのが保護司さんの表彰の
制度でございますが、大体よくやっていただく保護司さんにつきましては、まあ二期といいますか、四年以上在職されて退職された保護司には
大臣の感謝状を差し上げる。それからまた大体保護司その他の
活動について、保護司の従事年数が十年以上という方には
大臣の表彰をいたします。それからまたさらに年齢が五十五蔵以上になられて、更生保護に二十年以上いろいろ御
努力を願って前には
大臣表彰も受けておられるといったような更生保護に対する功績の顕著な方には、これは藍綬褒章を差し上げる。それからまたさらには七十歳以上で更生保護に二十五年以上も従事されて、非常に功績の顕著な方には叙勲の手続をしていただくというようなことを
考えて、いろいろそういう表彰の道を
考えておるわけでございます。この点はいまの
大臣の感謝状の問題でも、BBSにつきましても同じでございまして、BBSの
人たちでも大体そういう仕事に従事していただいて、七年以上になった方で非常に功績が顕著な方には、これは
大臣の感謝状も差し上げるということを現在までやっている次第でございます。
それから次にBBSについても何らかの
措置を講じてやるべきではなかろうかということでございまするが、これは実はいままでなかなかむずかしい問題もあったので、BBSの
人たちは何の
措置もいままではなかったわけでございます。しかしながら昨年といいますか、まあ四十五年度の
予算におきまして、初めて、BBSがいろいろ研修会をいたします。そういったときに保護観察官の方が指導にいくように
措置しまして、そうしてBBSの研修の向上をはかる助けにするというようなことを
考えまして、このための旅費を四十五年度で初めて入れてもらったわけでございまするが、ことし四十六年度
予算におきましては、それだけではなく、さらにBBSがそういった研修会をやるということについてのいろいろな研修に必要な資料でございますね。研修材料、研修資料、そういったものについて
予算をつけて、BBSのそういう運動を助けていくということでございます。それで四十六年度
予算といたしましては、その育成の指導旅費が十八万六千円、それからただいま申し上げました資料費といたしまして八十一万六千円、合計で百万二千円という金額を
予算案として計上させていただいております。