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松永忠二君 私は、
秋田さんが、坂田さんでなしに変わられて出たことについて、非常に残念に思うことがあるのですよ。西岡政務次官もおられる。同じそれでは
先生の担当時間はどうですかと聞いたときに、
人事院のほうからは、
国立の小学校の持ち時間は十八時間から二十六時間で、平均二十四・二時間です、中学校は十七から最高が二十二で十九・九です、高校が九時間から最高十八時間で平均十五・二時間ですと、こういうふうに答えているわけです。これでなければわからぬわけですよね。そうでしょう。ところがいま
説明したように、
文部省のほうはそういう言い方をしているわけですよ。そうでしょう。そういう何かいわゆる
教育課程がどうでどうこうという話です。いま
教員の現場で問題になっているのは、こういう平均どうこうということじゃないのでしょう。平均というか、割ったところが小学校二十四時間。二十四時間担当している
先生というのはまことにまれです。それは平均して割って出してきていくからそうなる。教頭が八時間、そういう人の時間も一緒に割り込んで入れてあるんですよね。私たち、いま
先生方が、皆さんに言っているし、われわれも言っているのは授業時間の持ち時間が多過ぎるんじゃないか、もっと授業時間を減らしたいということを言っているわけですよ。いま
国立の小学校では十八時間から二十六時間最高持っている人があると、こういうふうなものがはっきりつかまれて出されていればわれわれも非常によくわかるし、
一般の人もまたそれならば理解もでき、これじゃ持ち時間が多いじゃないかということが言えるわけでしょう。ところが、
文部省の数字というのは、いま言うような点で指定統計の中を平均で割って、そして時間を出してきているでしょう。実態に即した持ち時間の授業時数を平均するとこうなるというのが要するに
人事院の答弁、これが常識的というか、普通の
先生の持ち時間、週の担当の時間を調査する場合に最も関心のあることはそれなんですよ。
大臣、ひとつ聞いておいてください。こういう
文部省のやり方では、やはり
一般の
先生方というものは
文部省の調査に信頼ができないわけなんですよ。いま私の持っているのは、実態の調査を自分からでやった調査なんです。その時間で一番やはり小学校で持ち時間の多いのは二十八時間から二十九時間というのが一番多い授業
自身の担当、もちろん教頭さんがこのごろ授業時間たくさん持っておられないわけですよ、このごろ
仕事が多いから。その時間はみんな
一般の
先生のところにかぶさってくるわけですね。だから一体小学校の
先生方が平均どのくらい持っているのか、この場合だっても決して教頭の人を抜かしていろいろしているわけじゃないでしょうけれ
ども、こういう実態が出ているわけです。いま中学校で調べてみると二十四時間から二十五時間が一番多い、みんなの持っている時間。そのほか二十二時間というのもあります。だから、こういうようなことでは私たちは
先生の授業時間を減らそうじゃないか、もっと授業の時間を減らしていい授業をやってもらわなきゃいけない、そういうときに
文部省は小学校の
先生は二十六、七時間持っています。二十八時間ぐらい、四十五分授業とか五十分授業とか、いろいろあるけれ
ども、一時間を単位にして授業やるわけですよ。教材だって調べて一時間授業をするわけです。だから四十五分と五十分の差はあるとしても、大体一週間に小学校の
先生は二十七、八時間持っているでしょう。中学校の
先生は二十四時間でしょう。高等学校の
先生は大体二十時間か十八、九時間でしょうという、こういう
国立のいわゆる付属小・中の
先生の持っている持ち時間のような、
人事院のような
表現をしてもらえば、なるほどそれじゃ多いとか少ないとか、そういうことがわかるわけですよ。わからない、つまり失礼な話だけれ
ども調査、もっと実態のはっきりわかる調査をなぜ一体やらぬだろうか、なぜこうして
人事院の調査と一体
文部省の調査のやり方が違うのだろうか、もう少しやはりこの点について、私はこれは譲りませんよ。大体意思統一をしなければ、小学校の
先生は大体授業時間何時間持っている人が多いでしょうか、中学校は大体何時間を持っている人が、大部分の人がそうですという、そのくらいの意思統一が
文部省とできない、そんなことで一体、それで
勤務の
態様とか何とかいう、そんなこと言えますか。私はいまのような
文部省のそういう資料の出し方でなしに、実態を見て、
人事院がそういう
表現ができるのに
文部省がそういう
表現できないわけはないんですから、そういう
表現をしてください。
国立の言っているように小学校は十八時間から二十六時間、大体平均して二十四時間ちょっとですという、そういう
表現のしかたをこの際ひとつ
文部省側からしてください。いま、どこの学校でも持ち時間をできるだけ少なくしたい、校長さんだって
先生だってみなそうです。そのときに
文部省は大体そういうことについて明確なこと、そのものずばりで
表現できないところに問題がある。実態の
勤務というものをしっかりつかんでいないということを私たちは言いたくなる。まず政務次官から答弁してください。