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小林武君 補正計数、補正計数と言いますけれ
ども、補正計数よりかももっと実地についた数をそのままあげればいいんですよ。二十四万というのは
定時制の、これは大体十年後のめどだから、多少それに変動があったとしても二十四万です。ところが
各種学校というのは現在百五十万です。その百五十万の中には、先ほ
ども言っておったように、必ずしも
定時制高校に入るような年齢のものばかりとは言われない。これはそう言える。しかし
文部大臣も言っているのです。ここで
答弁で言っているのです。まあ
文部大臣の話は、
定時制高校をどうするということよりも、その
あとについて、
通信制もあれば
各種学校もどんどん整備していく、電子学院とかいった、電子学院という
学校は、たいへんりっぱな
学校だ、そういうところで勉強すると、なかなかいい、これはなかなかやっているし、きょうの
新聞見たら、何か通信
教育のあれで、
坂田文部大臣の写真入りの、広告のほうですがね、広告が出ておったが、こういうようにどんどんなっていくと、これはやはりもっと減っていく、これはもっと減っていくと、それはある
意味においては、地すべり的な結果も生まれるのじゃないかということを
考えるわけです。しかし、それの歯どめをかうものは何かと言ったら、
後期中等教育の本流は何かということを、
教育に関係をする、特に
教育行政を担当するものとしては、はっきりした
一つの方針を持たないと、これはいかぬということです。どうもいまの
文部省はと言うと皆さんおこるかもしれませんけれ
ども、どうもやはり直ちに職業的な何かをどうかするとか、企業の要請にこたえなければならないとかいう
考え方があって、中教審の答申を見ても、日本の
教育をどうしなければならないと大上段に振りかぶったかと思うと、今度は、
あとにはいわゆる現状に流されていくというような形が見えてどうもしょうがないと思うのですが、あなたたちは、それについて、いわゆるそろばんを入れてみて、矛盾を感じたり、このままでいったら
一体定時制高校というのはどうなるのか、いわゆる
新聞が早くも敏感にとらえたように私学後退、もうすでにその性格の上においては半減したという記事を大きく書いた、これは
一つや二つではないわけだ。
新聞それぞれみな取り上げている。それだけにやはりある
意味において重視されている、注目を浴びているということになる。私はこの中において、まあその中教審待ちというのは、あなたのほうのいつもの手だけれ
ども、この中教審待ちの問題も、それはいろいろな
意見を聞くこともけっこうだけれ
ども、しかしその前に中教審に、結局いろいろなことを言って、どうですかと聞くまでにはいろいろ資料を出さなければならないし、いろいろなものを見せなければならないわけですよ。その人たちが資料を集めてきて、自分の足で歩いて、そうしてこうやるべきだということを言う人はわりあい少ない。また
文部省の意に反してやるなんて、そういうさむらいもいるはずもないし、だから私は、あなたのほうでそれでやるとすれば、この
見方について、ちょっと甘いという
考え方だ。このままでいったらあぶないと思う。私はある
先生に聞いたら、
東京周辺の、わりあいに東北とか、それからどこどこのところから中学卒業生が工場に来るようなところではそう問題はないらしいけれ
ども、過疎
傾向のところにいくというと、それは惨たんたるものだ、もう
先生はまるで
生徒を集めるために奔命に疲れてしまうと、こういうふうなところもある。そこにわれわれがはっきりした方針をぶち込まないというと、私は三%増だけではこれはなかなか意気が上がらないということなんだ。その点についてひとつ聞きたいことと、あなたたちの態度で
一つ間違っているんじゃないかと思うのは、産業
教育のあれは去年やったわけだね、そうでしょう、産振法による。何で
定時制は
一体一年おくらせたか。
そこらあたりにぼくは差別感があるのじゃないか。片方は何か産業界の要請が非常に強い。ぼくは何も産業
教育をやっているものをどうこうというわけじゃないのだけれ
ども、なぜ一緒にやらないかという問題なんです。一年おくらせるなんていうことにすでに産業
教育よりかも下に見ているんじゃないか。私は逆に
定時制高校第一だということなら、
定時制高校に活を入れるということで、そういう点を先に講ずる手だてを
考える、そういうことについてはどういうことでそうなったのか、大蔵省にやられたのか、
文部省はそういう点一緒に出したのかどうか、そういう点もあわせてお聞きしたい。