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佐野芳雄君 今度のこの
法律ができますと、主として融資の
事業団体になるのは、あなたのほうの雇用促進
事業団ですね。で、雇用促進
事業団の今年度の、四十六年度の
住宅に関する移転就職者用宿舎を見ても百五十八億円出ているんですよ。それで、ぼくはこの問題に関して、これはきょう十分な詳細な資料をもらおうと思っておったのです、それは次の
質問のために。それから
質問をしようと思ったけれ
ども、それをやると、きょう上がらなくなるから、その資料の調査の要求はいたしますが、それを見てからということはやめますけれ
ども、はっきりしておきたいと思うのだけれ
ども、この雇用促進
事業団は——きょうこの資料をもらいました。「雇用促進
事業団便覧。」、そうすると、この発足以来、五万五千戸も建っているんですね。これは
労働省としてはいいことをやっていると私は思う。ILOの勧告にもこれは十分沿うていると思うのです。たとえば2DKの
程度ですけれ
ども、三千円か、四千円の家賃ですよ。これはILOの勧告が言っているところの
労働者のための
住宅の提供の本旨だと思うのです。
労働省はそこまでいいことをやっているんですよ。それなら雇用促進
事業団がもっと積極的に
住宅政策を推進することを考えればいいんですよ、いつまでも離職者の問題だけにこだわらずに。そうでしょう。そうすればいま申した資金の問題も何も資金がない、資金がないというようなことで目先のないことを言わなくてもやれるはずなんですよ。
そこで、ついでですから資料の要求をしておきます。資料は
あとで下さい。それを見てから
質問というのはやめますさかいに。
そこで、このことを検討しておりまして私は気がついてきたのですけれ
ども、発足当時からなら、ずいぶんになりますから、せめて四十六年度を最後にして四、五年の間の雇用促進
事業団の——特に全体でもらったらいいと思いますが、予算額とその
事業計画——
事業を遂行してきているんですから。それが
一つです。それを出してもらいたいと思います。
それから、その中で特にこまかくほしいのは、移転就職者用の宿舎第一種、これの四十二、三年ぐらいから四、五年ぐらいの間、各年ごとの建設
状況、地区並びに戸数、それからその年度において建てた宿舎の広さ、それからその家賃、それをひとつ各年ごとに——えらいすみませんが、そのかわりこの
質問とは
関係ありませんから、
あとでゆっくりもらったらいいと思いますが、しかしこれは来年では困るので、半月か一カ月の間にほしいと思います。
それからこれは非常にむずかしいと思いますが、それをしていなければ
労働省として私は怠慢だと思うのですが、一定の期限が来てその宿舎から出ていきますね、出ていかざるを得ないのだから。そうして出ていった者が次に入った、政府の宿舎から出て次のところに転出していった場合の広さ、家賃を教えてほしい。これは知らぬと言うかもわからぬけれ
ども、それは怠慢ですよ。せっかく炭鉱なり、あっちこっちから人を呼んできて宿舎を提供して仕事をあっせんした、そこまではいいとします。出て行った者は
関係ないのだということじゃこれは困るので、これはある
程度調べていると思うから、だからAならAという人が福岡なら福岡の炭鉱をやめて就職をあっせんしてもらった、宿舎に入れてもらった、そこで二DKなら二DKで三千五百円であったが、一年か二年たって出されたから出て行った、そして次の変わったところの広さと家賃が一体何ぼか。これはわかるはずですから、だからそれを出してもらいたい。これはILOの勧告の言っている問題点にからむわけです。それが
一つ。
それからあわせて、最近は就職あっせん、就職の定着性が問題ですから、そういうふうにしてせっかく遠いところから都市に出て来た、仕事につかしてもらった、けれ
ども住宅があったからしんぼうしておったけれ
ども、とてもじゃないけれ
ども、四千円や五千円の家賃だったからいままではおったけれ
ども、一万円や一万五千円取られたんじゃとてもめしを食えぬ、残業ばかりしてなくちゃならぬというようなことで、おそらく定着をしないで、逃げていくと言うと悪いけれ
ども、転転とする傾向があるのかないのか。これは将来の転職者の就職指導の上にも大きな影響を持ちますから、この際ついでですからひとつその資料をここ二、三年のやつを出してもらいたいと思います。よろしゅうございますか。
いつごろまでにその資料をもらえますか。