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大橋和孝君
医師会でもやったり、いろいろそれはやられておりますけれ
ども、私がいま申しますところのあとの
研究機関あるいは
教育機関というものは、一定の何と申しますか、カリキュラムを持って、そしていまこれだけの対応した
研究なり
教育なりを受けた、そしてまたいろいろ実習もやった、こういうふうに——それはまたいろいろこれからだんだんと
課程があると思いますけれ
ども、そういうものをしたらば、これはこれだけの認められる地位を与えるとか、こういうことにしていきますと、たとえば准
看護婦である者がこれだけの
教育を受ければ今度は高看になっていくのだ、こういうふうなことがいまでもとられておりますけれ
ども、これをもう少し普遍してやっていけば、永久に准
看護婦と
看護婦とが非常に差がついたままで、移行できないというのじゃなしに、やはりもっともっとこれを普遍して、
教育カリキュラムをつくっていく、私はそれが必要じゃないかと思う。また医者につきましても、卒業しただけでなくて、どういうふうなカリキュラムでどれだけの
研究をやって、どういう実績をあげた者はどういうものになれるとか、そういう形で、屋上屋をつくるという
意味では悪い面もあるかもしれませんけれ
ども、やはりそうした
段階を踏んでお互いにやっていけるというふうな道を開く。ことに
パラメディカルでは非常に要求されておる。たとえば
看護婦さんなんかでも非常に要求されておるのに、正看じゃなくちゃいかぬ、准看じゃいかぬ、そして定員もふやさなければならぬということでは非常に問題があると思いますので、カリキュラムがきちっと組まれてやっていくならば、それでより以上の
資格もあるし、腕もできるし、高度の
医療にも対応できる、こういうふうになるだろうと思いますから、そういう点はひとつもっと、ただ研修をするという
意味だけじゃなしに、もっと
資格的にも明確なカリキュラムを組んで、いわゆる
一つの
学校としてやっていけるくらいの内容を持ったものにしていかないと、ただ、いま普通医者でもやっております研修程度では——それはそれで大きな成果を得られているとは思いますけれ
ども、なお一そうそういうものがあれば、ことに
パラメディカルは、医者も少ないのですが、そういうときにはそういうことが必要じゃないかというふうに感ずるわけです。特にそういう点を配慮していただきたい。
もう
一つ、
医療社会事業士というようなものが
考えられておるわけでありますが、これは
パラメディカルの分野でも非常に大きな役割りをしておるのじゃないか。寝たきり病人とか、いろいろな不幸な人に対してそうした社会事業的に動く職種というものも大事だと、こういうふうに思うのでありますが、この点はどういうふうに
考えておられますか。将来やる中に入りますか、
考えていないですか。