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政府委員(浦田純一君) 御承知のように、理容師法及び美容師法が四十三年に改正されまして、新たに管理理容師あるいは美容師の
制度が生まれたわけでございます。これらの全面的な実施につきましては、御案内のように、
昭和四十七年の一月一日からということでございまして、目下これのために必要な
講習会を全国的に施行しておる
状況でございます。
その
講習会の実施
状況でございますが、
昭和四十六年の一月末現在の
数字で申し上げますと、まず管理理容師につきましては受講を終了されました方の数が十一万八千二百二十一名でございます。なお、これを受講される見込み者の数に対しまして比率で申し上げますと、約七五%という比率に当たります。次に、管理美容師でございます同じく一月末現在の
数字で申し上げますと、受講終了者数といたしまして九万一千二百四十九名でございます。これも受講見込み者数に対しまする比率といたしましては約七四%ということで、ほぼ管理理容師と同じ率でございます。
なお、先ほ
ども申し上げましたように、来年の一月一日から全面実施ということに相なる予定でございますので、今年度さらに残りの
方々については
講習会が続行されますし、期間もございますので、大体ただいまのところ順調に進んでいるのではないかというふうに承知いたしております。
それから理容師あるいは美容師の
養成の問題でございますが、これは確かに一時に比べますと志望者の数も減ってきております。また一人当たりのいわば業務量と申しますか、たとえば一日に何人のお客さんがあるかという点で申しましても漸減しておる
状況でございますが、一方、免許の交付のほうの数で申し上げますと、ここ三年間、まず
昭和四十二年、四十三年、四十四年の
数字について申し上げますと、理容師につきましては、免許交付件数は四十二年が一万四千四百七名、四十三年か一万六千四百九十五名、四十四年が一万五千五百八十八名、ほぼ横ばい、四十三年から比べますと四十四年は数が若干落ちておる、こういう
状況でございます。一方、従業理容師
——現に働いております理容師の数で申しますと、四十二年が二十四万七千四百十六名、四十三年が二十五万四千十二名、四十四年で二十六万一千八百五十二名ということで、徐々ではございますが、ふえてきつつある
状況でございます。
次に美容師の免許の交付件数でございますが、
昭和四十二年では二万五千三百二十一名、四十三年では二万九千百八十八名、四十四年ではこの数が少し落ちまして二万六千九百六十四名、ほぼ理容師のほうと同じ傾向が見られるわけであります。また現に働いております理容師さんの数で申しますと、四十二年では十八万二千七百七十九名、四十三年で十九万六千二十五名、四十五年では二十万六千七百三十二名ということで、徐々ではございますが、ふえてきつつある
状況でございます。
なお、管理理・美容師
制度が置かれましてどのように変わったかということでございますが、現在、先ほ
ども御説明申し上げましたように、受講中、その
法律が完全に実施される準備中ということもございまして、直ちにいまどう変わったというところまで御報告する材料を持ち合わせておりませんが、
講習会の実施
状況から申しますと、二、三の府県におきまして、この
講習会を、何と申しますか、いろいろと実施者のほうとの間で誤解その他のいきさつがございまして、まだ円滑に実施されていないといったような
状況があることを申し添えておきます。
それから、全般的に今後どう持っていくかということでございますが、これらにつきましては、なお当事者との間で十分に
お話し合いをいただくように、またかなりそういった点につきまして
お話し合いが進んでいるように聞いておりますので、私
どもとしては、最終的には円滑に実施できるものじゃないか、またいろいろと
関係各
方面の御
意見をお聞きしながら、
事務当局といたしましては、これの円滑な実施、実現に
努力してまいりたい、かように
考えておるわけでございます。