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鈴木強君 それは私も知っているんですけれ
ども、それだけで十分に監督ができるかどうかということですね。実は
交通災害の救援措置についてあとから
交通災害遺児の救済の問題とか、伺いたいと思っているんですけれ
ども、こういうことが、これはまあ軽
自動車だけのことではないけれ
ども、たとえばある輸送会社が
事故を起こす、私が自家用車に乗って運送会社の車とぶつかったと、そうしますと、運送会社のほうにはもう
事故係みたいなものがありまして、すぐ現場に来て、そして向こうに都合のいいようなことをまくし立てて圧倒してしまうんですね。そしてその人がもちろん
被害者、加害者がどっちだかということについても、それは
警察へ行く場合もあるだろうし、その場で小
事故であれば示談で済んでさよならということもあって、ある程度修理費を払って済む場合も、いろいろケースはあると思うのですけれ
ども、そういうような場合に、たとえば大きな
事故を起こしたような場合でも、どうかすると企業側が有利なような立場に追い込まれるような対策がそういう中ででき上がっているように思うのですね。一般の
人たちは
交通知識もなかなか薄いと、十分持っておらないということですから、理論上太刀打ちができない、
法律解釈上。そういうようなことで、どうかすると、
被害者の立場にありながら泣き寝入りをしていくようなケースがあると思うのですね。自賠責なんかの適用についてもそうだと思うのですよ。もっと当然たくさんもらわなきゃならぬものが適当にやられてしまったりする例があると思うのですがね。そういう問題との関連も多少私は
考えるわけですけれ
ども、それは一般的なものでございますから、軽四輪だけに限るものではありません。で、いま部長がおっしゃるように、認可制からはずしてもふえるかふえないかというそのことですけれ
ども、皆さんは
専門家ですから、それぞれのお立場でいろいろな
データを集めて、認可をはずしてもそうふえないだろうと、こういうまあお
見通しだと思いますけれ
ども、しかし、なかなかしかくそうでもないと思いますよ。これはまあ一年なり二年あとにその実績を伺えばわかると思いますけれ
ども、そう簡単に見くびってもいられないと思うのです。そういう制度が出てくれば、これがみんなに伝わっていけば必ずもっとふえるような気がするんです。もっとひどいのは、この前の東武線の
踏切事故のときに、白ナンバーのもぐりのダンプが輸送しておった。しかもこれが
建設省の東北
自動車道の建設工事にやみトラックを使っておるというようなことが事実あるわけですね。こういう
取り締まりに対してそれじゃどれだけやっているかというと、なかなかこれむずかしいんですね。あまり
取り締まりをしてその白ナンバーのダンプを追い出しちゃったら工事ができないということで悲鳴をあげるのだな、そういう実態があるんですよ。だから、この
取り締まりの問題との関連、それからそういうものが輸送事業の輸送体系の中の
一つの盲点としてどんどんどんどんふえていくというようなことにならぬとも限らぬと思う、私は。あのダンプカーなんというものは八〇%近いものがやみですよ、よく調べてみると実態は。しかし、それを取り締まって違法だとすれば、既定の
計画が遂行できないというのですね、
現実は。だから違法的なものであってもそれが黙認されていくというこういう実態が出てくるわけですね。ですから、そうその部長さんがおっしゃるように絶対ふえないというような御判断については私はちょっと甘いように思うわけですよ。ですから、さっきちょっとお述べになったのだけれ
ども、もう一回現在軽
自動車で荷物を運送する許可を得ている者がどのぐらいあるかですね、そしてこれが今後輸送量の増大に伴って、五カ年なり十カ年後にはどういうふうな姿になるかということは、当然御
検討なさってそれはもう並行線をたどっていくというように御推定になっていると思うのですけれ
どもね。そういう根拠についても若干聞かしていただきたいのですが、まあひとつ
取り締まりの面は
警察当局にもお願いしなきゃならぬと思いますが、ただ取り締まるだけじゃなくて、いまの
基本的になる
交通安全のための
安全施策なり、
道路の拡張なり歩道の設置なり、いろんなことをあわしていかなければならぬと思うのですね。何か軽
自動車だけを私が目のかたきにするようにとられては困るわけですが、実態としては手続を簡略にするがゆえに、そういうことが
事故がふえることにつながるのじゃないかという御心配はあなたも持っているわけですから、そういう点をひとつ一そう行政指導の面におきましても、残された安全基準を守らせるというそのことも大事なことですけれ
ども、さらにそれだけでなくて、もっと大所高所から、実際にその
運転者のマナーといいますか精神といいますか、そういうものにかかってくると思いますから、そういうような御指導を十分にやっていただきたい。こう思ってこれを取り上げたわけですけれ
ども、ぜひひとつ御高配いただきたいと思います。