○
事務総長(
宮坂完孝君)
事務局庁舎の新営につきましては、本
年度予算折衝の
過程におきまして大約六千五百万円の
予算が認められたわけでございます。この新
庁舎は、われわれが過去もう何年がかりで
大蔵省にお願いして、それは
衆議院は
敷地がございませんので、その獲得に多額の
予算を要しておるので非常に認められがたかったのでありますが、本年はその
解決をしまして、私
たちも去年はそういう
関係で見送られたようなわけでありまして、
参議院は
衆議院に比較いたしますと、
議員会館等も半分でございますので、非常に手狭なので、
要求は非常に強いのでありますが、
予算の割り振りというような
慣例によりまして、
両院同時というようなことに相なっておりますので、ことし
衆議院と同様に認められたと、こういう
いきさつでございます。私
たちが新
庁舎の経費を
大蔵省にお願い申し上げている
理由は非常にいろいろありますのですが、まあおもなるものだけを申し上げますと、
議員会館の点につきましては、去年、
沖繩から二名当選されてまいった方の
部屋を割り当てるために、二百五十二室で余分な
部屋はございません。それで、いろいろ
政治情勢を私がとやかく申し上げるのはいかがかと思いますが、
衆議院の
慣例を見ますと、定数の改定ということになりますと、ふえこそすれ減るようなことはないわけでございますので、わが
参議院におきましても、若干名は五、六年の間にふえるのではないか。このふえた場合は一体どこへ
議員事務室を持っていくか、こういうことになりますと、どうしても
会館の一階、それから
地下一階、二階、あそこに増設するよりいたし方ないわけでありまして、いま、これらの
場所は、
参議院の
事務局の
請願課、
渉外部、あるいはまた
法制局、
調査室等が使っておりまして、もうフルに使用しておるわけでありますので、これらの点を考えますと、どうしても、これらの
職員をよそに転換せねばならない、こういう強い必要がございますので、それが第一に考えられることでございます。それからまた、御
承知のとおり
参議院は、あの別館に
政府委員室を全部かかえ込む――と言っては語弊がありますが、収容しておりまして、この
政府委員室も、近年非常な
国会活動の盛んになるにつれて、ただいまは約十坪の室でございまして、これは非常に手狭になりまして、もうそれの倍くらいな
面積を
要求されて、御
要望をしょっちゅう承っておりますので、これらの点についても、われわれも
解決しなければならないと思うのでございます。そうした点につきましても、いろいろな手狭なことでございますが、また
職員の
事務室といたしましても、近年
職員が過去十年間に二百名以上ふえておりますが、そういう点につきましても非常な手狭な
状態でございます。それやこれやいたしまして、私
たちは新営の
庁舎を持ちたい。幸い、
先生御
承知のあの自民党の本部と
国会図書館とのあの間に、四つかどの、昔の
自動車課の
敷地がございますので、あそこが私
たちの唯一の
場所でございまして、この
国会周辺を見渡しましても、もうあそこだけしか
あき地が残っておりません。これは幸いにいたしまして
参議院所管でございまして、ごく小
部分については
衆議院所管の
部分がございますが、これは
衆議院から譲っていただけるものだと思っておりますが、どうしてもあそこに新営の
庁舎をつくりたい、こういう
要望がございまして、これがまあ主たる
要求でございます。
ただいま
先生がお述べになりました
職員関係につきましては、非常な御
配慮をいただいておるようでございますが、われわれも、当然そういう
庁舎をつくるときにもそういうことを考えなければならないのでございまして、いつぞや
予算の
分科会等におきましても私が申し上げたのでございますが、以前は、この
国会周辺でいろいろな
あき地がございましたので、
職員は勤務のかたわらキャッチボール等やって、
レクリェーションの効果をあげておりましたですが、近年、いろいろと非常な
立て込みようをいたしまして、
あき地が皆無になっておるのでございますが、どうしても
先ほどお話しになりました
青梅橋とか、あるいはまた郊外に出て
レクリェーションをするというには時間がかかりますので、ウイークデーにおいてはやはりこの
周辺で何とかいたさなければならぬ、こういう
要求がございますので、勢い屋内の
設備ということに相なるわけでありまして、幸い
議員会館がつくられましたときには、あそこに
柔剣道室、それから
卓球等、
設備する
部屋を一
部屋つくっていただきましたのですが、これではとても全部の
職員の御
要望に応ずるわけにはいかない、こういうわけでございますので、この
事務局庁舎の新築につきましては、そういうことも
配慮いたさなければならないと考えております。また深夜
国会もときどきあるわけでございまして、われわれといたしましてはそういう非常の際におきましての準備もいたさなければならぬ、
職員が睡眠をとる
場所もあそこにつくってあげなければならないというようなことでございまして、それらにつきましてもわれわれは
配慮いたしてまいりたいと思います。
それから、おくれて申しわけございませんが、
議員の
レクリェーションにつきましては、私ど
もといたしましては、先年
議員会館がつくられるときに
職員を
アメリカに派遣いたしまして、
アメリカの
議員会館の
付属設備と申しますか、そういう点を調べさしたのでございますが、
アメリカの
議員会館の
地下等におきましては
議員の
レクリェーションをされるりっぱな
設備があるような報告に接しておりますので、これらの点につきましても第一番に私
たちは
設備をいたさなければならぬと、こうしいうふうに考えております。
職員のほうを先に申し上げて、はなはだ申しわけございませんが、大体そういうふうに考えておりまして、私といたしましては、もう
国会周辺ではこれが最後の
建物になるのじゃないか、こういうふうに考えておりますので、
大蔵省に御無理をお願いいたしまして、少し
余裕のある
建物をつくっていただいて将来に対処いたしたいと、こう念願しております。何分の
配慮をお願いいたします。