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寒川分科員 そういう点、さきの社労
委員会でも、
公害を事前に防除するという
施設基準の問題についても、通産当局とは考え方の違った前向きでいろいろ議論をされておるようでございまするが、いま御
答弁のあったような趣旨でひとつ早急にこういった問題は解決してい
ただきませんと、いろんな面がやはり後手後手になるし、同時に、そういったことが、あとで
提案するような方法等についても、厚生当局は十分配慮してい
ただいて、特にこれから、あなたの所管でございませんけれども、中高年齢層の就職というようなものが、
ただ単に一地域だけで解決し得ないような労働需給の状態に、完全雇用を目ざしますならば当然になってこようかと私は思います。そういう時点におきまして、やはり本人の健康の経歴というようなものが詳細にわかっておって、ことばの上で適職に配置をするとかあるいは軽作業につけるとかいっておりましても、職場環境という問題が健康に及ぼす影響というものは大きなウエートを持つものだという理解のもとに
措置いたしてい
ただきたいということを要望いたしておきます。
そこで
厚生省にお聞きしたい点は、学校の健康診断も私は五十歩百歩でなかろうかと思います。年少の時代から老年に至るまでの一連のものがやはりなければ、ほんとうの意味で
健康管理をしていくというような面のデータにはならないのではないか。私は、先ほど
大臣の言われました、今日の科学技術をもってすれば、マイクロフィルムの技術、コンピューターの活用、そういうもので十分
処理し切れるものだと判断をいたしておるわけでございます。
予算の伴う問題でございまするけれども、ほんとうに
国民の健康をお考えになるのであれば、
ただ単に起こっておる現象だけをとらまえてやるよりも、個人の生まれてから死ぬまでの健康の状態というものを正確に
記録され、それが、人の移動がありましても、当然に判断の材料に、しかも的確にしていくという診療行為が行なわれてこそ、ほんとうの意味の
健康管理になるのではないか、私はかような判断をいたしておるわけでございます。
〔松野(幸)
主査代理退席、
主査着席〕
したがって、そういう面で副次的な利益をあえて申し上げまするならば、現在の
健康保険制度の問題について、今日ではいろいろな立場の人が御
自分の都合のいい主張のみをしておる面がかなり大きなウエートであるのではないか。社労
委員会でも質問が出ましたように、たとえば医師の不正請求というような問題なども、やはりカルテがそういう形でマイクロフィルムにとられ、しかも第三者がこれを常に見ておるというような状態になりますると、一本注射しておいて二本請求するというようなことなどは、あるいはレントゲンの
関係で、他人の名前で違ったものを診察して請求をしていくというようなことは、もう一目りょう然にチェックできてまいるような状態になると私は思います。したがって、そういう面でほんとうに時代の要請に即応する科学技術を駆使したカルテの運営というものについて今後考えていく意思があるかどうか、
大臣から率直な
意見を聞きたいと思います。