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知野事務総長 いまの
事務局庁舎の建築のことでございますが、四十六
年度と四十七
年度、国庫債務
負担行為といたしまして六億五千万、それにすでに
衆議院と
図書館に一億の
予算がついておりまして、七億五千万をもちまして、ことしと来年と再来年、四十六年と四十七年で、大体
事務局庁舎の建築予定地及び
図書館の必要とします一部の土地の買収を終わりたいと思っておるわけでございますが、土地の買収は実は相手がございまして、これの折衝がどの程度かかるかという問題がございますが、大体四十六年、四十七年の間には土地の買収を終わりたいと思っております。それができますれば、直ちに
事務局庁舎の着工をいたしまして、四十八年、四十九年、できればおそくとも二年間くらいでこれを完成しまして、
国会周辺の
整備を終わりたいという考えでおるわけであります。
その
内容はどうかということでございますが、
事務局庁舎の
内容につきましては、実は一、二年前にもちょっと申し上げたのでございますが、ここで考えております一番大事な問題は
国会議員の健康医療検査センターと申しますか、そういうものを
整備拡充いたしたいと思っております。
議員さんの医務室における現在のいろいろな
状況を見ておりますと、実は本
会議、
委員会等も非常にお忙しい御活動でございまして、選挙区に帰られたら帰られたでまたたいへんお忙しい。おうちに帰られても夜討ち朝がけということで、なかなか休みがありません。病院にでも行こうとしますと、半日、一日、だれが行ってもつぶれてしまいまして、ちょっとしたことでもなかなかお医者さんに見てもらわないで、庁舎の医務室で済ましてしまうというふうなことでございます。御承知のように、この前の解散の前に
衆議院の
欠員は二十名に近くございまして、こういう
議員の健康の管理ということにつきましては、実態がわかっておりますだけに、
事務総長としましては非常に大きい関心を持たざるを得ないわけであります。いろいろ新しい
機械、それから検査
器具等は相当私のほうも
充実をいたしましたが、この
事務局庁舎の中に
一つのフロアを充当しまして、そういう総合的な検査、医療のセンターをつくり、若干のベッドも置きまして、そういう健康管理に万遺漏なきを期したいというのが
一つでございます。
それからもう
一つは、現在
衆議院の電話交換所がございますが、これは数万の都市に匹敵するだけの配線といいますか、電話の施設を持っておるわけでございますが、それがかなり老朽化しまして“
会館のための応急の処置はいたしましたけれ
ども、これも近代的な電話交換所というものがどうしても必要になってきている。
それから、
先ほどお話がありました自動車でございますが、、
衆議院だけで百八十台くらいの自動車を持っておりますほかに、将来
営業車というものの
導入も考えますと、地下三階くらいにわたる大きい駐車場がなければやっていけないという
状況でございます。
それに、大蔵省の印刷工場というのがこの地下室に実はあるわけでございますが、前々から非常に環境が悪いものでございますから、大蔵省の印刷局長からもそういう要望がありまして、これを日の当たるところに出しまして、それに
衆議院が持っております印刷工場も合わせまして、
衆議院としての大きな印刷工場というものを完成しなければならぬ。
なお、八十年にわたります議会には、膨大な
会議録でありますとか、永久保存を要する
資料がたくさんあるわけでございまして、これらの倉庫も完備しなければならないというふうなこともございまして、規模としましては大体地下四階、地上五階くらいの、
事務局という庁舎よりも
衆議院庁舎と言ったほうが適当かもしれませんが、そういうふうなものを考えておるわけでございます。