○大出
委員 私も実はだいぶ時間をかけて調べたのでありますが、
日本の近海を遊よくしておると
考えられる原子力推進によるいわゆるアタックサブマリン、こういつておりますものはどういう任務についているのかという点、ところがこれは戦術任務についている原子力推進によるアタックサブマリン、こう
解釈していい表現になっている。あまりここで詳しく申しますと、その論争だけでまた長くなりますから省略して言うのでありますが、つまりアメリカ議会で証言を求められて、アメリカの制服の皆さんが、あるいはまたこれは場面場面を申し上げなければなりませんが、あるいは国防省の皆さん方が答えている。その中にこの
ことばが出てくる。そうすると戦術任務についているアタックサブマリン、これは原子力推進による、こういうかっこうになっております。つまり
日本の近海、
日本の横須賀から出航した原子力
潜水艦が
沖繩に行った。
沖繩に行った原潜スヌークが横須賀に来た。これはすぐ
日本の新聞に載る。きのう横須賀を出航した、あした
沖繩に着いた。きのう
沖繩を出航した、きょう佐世保に着いた。常時そうであります。これは一体どういう任務なのかというと、この証言によるとつまり戦術任務についている原子力推進による
攻撃型
潜水艦、こういう
解釈になる。意識の統一の上で
解釈をしてまいりますと、たくさん証言があります。この
攻撃型
潜水艦が出始めて最初のころは、ギルパトリック氏が国防省の次官であった。彼の証言などもあります。というのは、ずっと経過を調べてみますと、これは実はいみじくもになりますけれども、三十九年にも原子力
潜水艦が入ってくるので大騒ぎになって、エードメモワールができて、私どもいただきました。ここにありますけれども、ときたま椎名さんが
外務大臣で愛知さんが
科学技術庁長官でおいでになった。椎名さんと愛知さんにお並びいただいて、私、議席を本院に得て間もなくでありますが御質問を申し上げた時期があります。したがいまして、以来ずいぶん時期がたったわけであります。ところで当時のいきさつからいたしますと、
防衛庁の側は、一年間という猶予期間をもって、
攻撃型原子力
潜水艦というものにサブロックを搭載をする、それを二十五隻搭載をする。しかしそれは一年間期間がある。こういうことで、まだサブロックを搭載するというのが来年なんだ、だから、ということで疑問があったけれども、ノーテラス型といったりリスレッシャー型といったりしたんだけれども、疑問があったけれどもわれわれはまあしかたがないということにしたんだ。これは御記憶だと思う、お読みになったんですから。その後政府は何らの措置をおとりにならない。小泉
防衛庁長官が一年間猶予がございますからと言った。じゃ二十五隻積むようになったということになった場合にどういう措置をとるかということを追及をしたら、一年間あるのだからと言った。それきりになってしまった。だから私はもとへさかのぼって調べてみた。そうしたら先ほど愛知さんが私に、どういうことですかという御質問ですから、それは私が申し上げましょうと申し上げたのですが、だから私のほうから御説明しなければ申しわけないので御説明しますけれども、実は私の調べた限りは、これは当時のエードメモワールでありますが、これによりますとずいぶんだくさん入ってきた。これは締めくくりでありますから正確に申し上げますが、一番最初に入ってまいりましたのはソードフィッシュという船名の、これは艦船番号SSN五七九、原子力推進によるアタックサブマリンであります。これは一九五五年にできた船であります。その
あとサーーゴ号という船が入りまして五八三という艦船番号であります。その
あとシードラゴンが入っているのであります。それからスキップジャックというのが入りました、これが五八八、スカルピン五九〇、スヌーク五九二、ここまでが一九五七年までにできた艦であります。そしてスヌークの次に、これは入ってきておりませんけれども、御存じのスレッシャー号が建設された。これが五九三という艦船番号だった。このスレッシャー号は沈没した。深海潜航訓練をやっておって沈没をしてしまった。そこでこのスレッシャー号以下、この次にできたのがパーミットという原子力
潜水艦でありますが、この艦船番号が五九四であります。このパーミットができたときに大きな改装をいたしました。両方に反対側に回るような装置をこしらえて、つまり減速装置をはずすというようなことにしてまん中にランチャーを置いて、ソーナーを前に置くというかっこうにして、つまりそれによってサブロックが積めるように改装した。こういうわけでありまして、ここでサブロックを積むようになった、アメリカの記録を調べてみますと。このパーミット、実はこれは、私はこの間この席で
防衛庁に質問いたしましたら型が三つあるとおっしゃった。しかしその中で二つを最終的にはお答えになりましたが、パーミットという型、これはつまりサブロックが積める型である。それからもう
一つスタージョンという型がありますが、スタージョンという型以後、これまた改装されてサブロックが積める型である、このことを明確にされた。そこでパーミット号というのはサブロックを積んで横須賀、佐世保に入ってきている。この型がさらにその次に引き続いてプランジャー、バーブ、こういうふうに続けて入っておりますが、同じような型であります。そうしてさらにその後フラッシャーという船が入っております。それからハドック、さらにはトートグ、トートグというのはスタージョンという型の、つまり改装サブロックがちゃんと積んである。アメリカの記録によればそうなっておる。その
あとにクイーンフィシュ、あるいはガーナード、アスプロ、こういうような船がずっと入ってきておる。これは私は実は取り上げまして、この席で申し上げた。かくて結論を申し上げますれば——全部調べてありますけれども、まだこちらにもありますが、これは最近のものを調べたのでありますが、鉛筆書きで持っている。これが政府の皆さんの記録の中にまだ入っていないものでありますからそれも調べてみました。その結果私は、四十何回も入ってきてはいるけれども、船名でいったら一体何隻なのかという点を突き詰めてみた。明確になりませんので私のほうから申し上げましたが、船名で申しますと十五隻の船が入ってきておる、こういうことになる。そうすると残る問題は何かというと、アメリカ側の発表では、サブロックを搭載している
潜水艦が何隻だ、こういうふうに発表している。そこで私は、現在サブロックを搭載している
攻撃型
潜水艦はアメリカの発表では何隻なのか、私の記録では四十五隻になっているんだがという質問をいたしましたら、皆さんの側から四十七隻であるという答弁が実は参りました。だから現在アメリカの
攻撃型
潜水艦は四十七隻ある。そうして四十七隻のうちサブロックを積んでいるものは一体何隻なんだと聞いたら、それは三十四隻である、こういう答弁があった。そうすると四十七隻の
攻撃型原子力
潜水艦、つまりアメリカが持っておるアタックサブマリン、原子力推進によるもの、こういうふうに書いてあるものが総計四十七隻、そのほかの
潜水艦を入れますと百三隻になりますが、原子力
潜水艦だけでいえば四十七隻、もう一ぺん申し上げますが、その中でサブロックを搭載している原子力
潜水艦は三十四隻である。そうすると、回りくどいことは申しませんが、最後に、木村さんですから
専門家でございませんので、御本人もそうおっしゃるので、算術計算で言いましょう。原子力
潜水艦が四十七隻あって、そのうち三十四隻サブロックが積んである。積んでないものは差し引き十三隻しかないはずだ。そうすると、横須賀、佐世保に十五隻入ってきている、十三隻しかサブロックの積んでない船はない、アメリカはそういって発表している、そこへ十五隻入ってきちゃっているわけですから、最低
限度二隻の船はサブロックを積んでいたことになる。算術計算上。数字は正直なのですから。そうしたら木村副長官は、その事実は認めるとおっしゃった、最終的に。ただしかし、事実は認めるがそのときに、つまり
日本の港に入ったときにサブロックを積んでいたかどうかはわからない、こう言う。そんなことを言えば、だから点検しろということになるのですけれども、そこで私はしからば御調査を願いたい、もっとこまかく調べてありましたからこの間こまかく理詰めに詰めましたけれども、きょう愛知さんのほうで御答弁いただくということですから簡単にいま申し上げたのですが、実はそういう経過がございました。
そこで私は前提といたしましていま戦略、戦術の話をしましたが、つまり戦術任務についている原子力推進によるアタックサブマリン、これが
日本にやってきている。アメリカの議会の証言からすると、そうしてギルパトリックの証言以来それはサブロックを常時積んでいる。最初は二十五隻積んでいたものがだんだんふえてきた。そうして私はこの間国会図書館でこれを借りてきて——これは皆さんがお認めになりますから。私が何べんか引用したときに間違い、印刷ミスが一ぺんしかなかった。それは何かというと、空対地のブルパップが、ここの
防衛年艦には核と書いてあった、ところがこれはTNT火薬のものもあるのだということが落ちていたということをおっしゃった。
あとはいままで長い間に間違いがない。そこで皆さんが一番のみ込みやすいから私これを取り上げたわけです。別な資料もありますが。これを念のために見ると、私時間がないので先によけいしゃべっておきますが、四十五年度の
防衛年艦四一〇ページの下段のほうに(3)というところがございまして「
潜水艦百二隻(ポラリス
潜水艦を除く)=このうち四十隻は原子力推進
攻撃型
潜水艦うち二十七隻はサブロックを積載している」明確に書いてあります。
もう
一つ取り上げますが、ことしの三月末に出されました本年度の
防衛年艦にも同じような表現で書いてありますが、隻数がさらにふえております。つまり先ほど申し上げましたギルパトリックが二十五隻を載せると言っておりました時代からだんだんふえてきた。この本年度の、つまり一九七一年度の
防衛年艦によりますと、ページ数にいたしまして四〇六ページの下段のほうに、これはアメリカの海軍ですが「
潜水艦百三隻(ポラリス
潜水艦を除く)=このうち四十四隻は原子力推進
攻撃型
潜水艦」原子力推進によるアタックサブマリンですね。「うち三十四隻はサブロックを積載している」、ぴしゃっとここで切ってあります。つまり昨年の二十七隻が本年は三十四隻になっている。見ていると、ギルパトリックが言っていた二十五隻というのが年々だんだんふえていってここまで来た。いずれも積載しているんです。しかも議会の証言でも、戦術任務についている原子力推進による
潜水艦は常時サブロックを搭載しているということになっている。これは明確な事実です。どうも最近は避けておられるようですけれども昔は
防衛庁の慣習になっておりまして、
防衛庁の政府
委員室の方々に私はちゃんとお届けをいただいているわけです。
いま四十五年、四十六年を取り上げましたが、ここにも明確になっている。ただここで
一つ違ったのは、
防衛局長さんが、その後できた船があった、だからここには四十四隻になっているけれども、
攻撃型原子力推進の
潜水艦は三隻ふえて四十七隻が現在の数だ、四十七隻のうち三十四隻はサブロックが積載されているんだ、こういうふうにお答えですから、総数で三隻ふえている、こういうことになりますか。
だからここまで明確なものを、私は三十九年に愛知さんに質問したのにいままでおっぽっておかれて、いまこれを取り上げられて、しかも私は時間をかけて戦略戦術まで調べているわけでありまして、それを簡単に、それは事実は認めます。——それは算術計算で子供だってわかるんですよ。積んでない
潜水艦が十三隻しかないのに十五隻入ってきているんです。ないものはないんだから、だれが
考えたって最低
限度二隻は積んであったはずなんです。これは間違いない。それを、入ってきたときには積んでなかったかもわからぬというようなことで事が済む筋合いではない。私はその点をまず愛知さんに承りたいのであります。