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堀委員 そうすると、話の上では、あなたのおっしゃるようになっていますよ。確かにこの前の
法律で、郵政
審議会にもかけて、こうなっていますよ。ところが実際に両方でやるというのは、人間がこう出ていて、何か別のものがあれば、別のところでやっているのならばいいのですが、いまあなたのほうのメンバーがありますね。資料ちょうだいしているわけだけれ
ども、そこで分科会をつくっていろいろ
通産省やっている。
郵政省の人はこの中には入っていませんね。入っていますか。
——ちょっときのう見たところでは入っていなかったような気がしたけれ
ども。そうすると、これはこういう形で出たけれ
ども、この問題は常に一緒にやるんだ、こういうことですね。
——ああそうですか、それはけっこうです。
どうかひとつ、あっちこっちでいろんなことが出ているものだから、ロスのないようにしてもらいたいと思うのですが、結局、どうも感じますのは、やはり役所というところはなかなかなわ張りがいろいろありますから、その点どうも私の感じでは、やはり理論的には
大臣——この間島本さんもだいぶここで
議論しておられるのですが、私も島本
委員の意見に賛成なことは、まさに彼が言う、かまほこは魚屋の店の横に出ていましても、だれもこれは魚とは言わない、かまぼこだ。私は、島本
委員はたいへん適切な引例をしていると思うのです。
私は、なぜそういうことを申しているかというと、効率をあげなければならぬ問題だと思っているわけです。そのことは、これはちょっと余談になりますが、私、この間ソ連に行きまして、モスクワでソ連共産党の大会を約一週間話を聞いてきたわけですけれ
ども、
日本の新聞では、コンピューテルですかという名前のあれで、たいへん軽く
評価しておるようですが、今後ソ連がこれらの
情報処理の問題に取り組む姿勢というのは、私
どもが
考えている以上に実は総合的であります。国の性格がそういうふうに
システム的になっておるからでもありますが、非常に総合的になっているわけであります。
そこで、ちょうどいいところへ
官房長官お入りをいただきましたので、さっそく
官房長官にお
伺いをしたいわけであります。
官房長官に
伺いたいことは実は
二つございます。
その
一つの問題は、これは昨年の四月十五日に、私、この
情報処理振興事業協会等に関する
法律案を
審議しましたときに、
官房長官に後日御
出席をいただいて伺おうと思っておりましたけれ
ども、その
法案の
審議中にお
伺いできなかったので、一年たってからでありますが、伺っておきたいと思うのですけれ
ども、実は
通産省のほうで、昨年
情報処理振興事業協会法案が出ましたときに、こういう問題が出ておるわけであります。
情報処理技術者の試験を国家試験でやるということを、
情報処理振興事業協会等に関する
法律案で実は提案されておったわけでございます。ところが、国家試験をやりますのには、
一つの例をここで
医師にとりますが、私は医者でありますからですが、
医師国家試験というのをやりましたら、それの対価というとおかしいですが、それに対するものとして
医師免許証を与える。大体、国がします試験というものは、国家試験と銘打って何かをやれば、たとえば士という称号を使ってよろしいとか、何らかの特定した
権利といいますか、そういうものを保障する形が
一般的に国家試験というものの概念になっておると思うのであります。ところが、昨年提案をされました
情報処理振興事業協会等に関する
法律案の中では、
情報処理の技術者をふやしたいという願いはわかるのですけれ
ども、そのために国家試験をするということが出されております。
法制局を入れましていろいろ調べてみましたら、結論的には何らかの形で、そういう国家試験をやったらやっただけの何かを保障するといいますか、ものを国が与えるのでありますけれ
ども、実はこの
通産省のものについては何もないんだということになっておりましたので、私はやはりそういうような安易な国家試験というもの、ただ国家試験をするけれ
ども、おまえには特別の
権利なりそういう特別の何か名称を、それ以外は使ってはならぬという
一つの名称による
権利といいますか、何らかのものを与えずして、ただ国家試験だけやるなんという制度をそうみだりにやられては、国家試験というものの権威に関するし、受ける国民にすれば、そんな試験をつくって、何かその試験を通っておかなければ
一般的にはレベル以下なんだというふうに見られるけれ
ども、あったから特別どうだということではないんだというような式の、何か国民の中に単純な差別を設けるような形の試験というのは望ましくない、こう
考えて、実はこの
法案の中ではこういうのは適当でないという
議論を申し上げたわけです。これは済んだことですから、いいのですが、今後やはり
政府が国家試験というものをもう少し高く
考えていただくといいますかね、そういうことを今後の
政府の態度としてお
考えいただくほうがいいのではないか。あまり安易に何でも国家試験で、国家試験を受けたけれ
ども——何か特別の
権利なり、特別の名称なり、国家試験を受けることによって何か国が保障するなり、与えるものがあるというような
意味が私はあると思いますが、その点についてのお
考えを
最初にちょっと承りたい。
一般論でけっこうですから。