○後藤委員 それでは、
教習所間の
指導員の問題です。これがまた各県の
教習所の
管理者間において、いろいろな申し合わせというのですか、約束
ごとがありまして、非常にむずかしいわけなんです。両方の
管理者の了解がないことには、自分の意思でやろうと思ったところで、全然できない。こういうようなことになっておるわけなんですが、これは各県ばらばらではあろうと思いますけれ
ども、こういうことも私おかしいと思うのです。この問題についても
行政指導という立場に立って、やはり
指導員という人間を尊重する
考え方に立って、いま申し上げましたことでないようにひとつ
指導をしていただく。これもお願いしたいと思うわけなんです。
それから、その次が
指導員の資格喪失の問題ですが、これも
説明するまでもなく十分御
承知だと思いますけれ
ども、
一定期間
指導員をやらぬ場合には、資格が喪失されるわけなんです。これが大阪では三カ月、石川、富山、福井、長野等では六カ月、あるいは茨城等におきましては資格の喪失はない、こういうようなことで、
指導員の資格喪失につきましても、ばらばらの
やり方をされておるわけなんです。この何カ月だというのは、
管理者が選任届の解除を
公安委員会に出してからの期間ですね。ですから、
現状はやはり
管理者の裁量のままになる。
管理者の思うようなかっこうにやられてしまう。こういうようなことも現実にありますので、これは問題は小さいかもわかりませんけれ
ども、
自動車学校
管理者の
指導員に対するところの扱いの
一つの盲点になっておるような気がしますから、この点についても、ひとつ十分あなたのほうで検討されて、正しく
行政指導していただくようにお願いしたいわけなんです。
それから
指導員の権限なり労働条件の問題です。いま
指導員は、賃金なり権限なり労働条件というのは非常に悪いわけなんです。現在御
承知のように、全国的に春闘のまつ最中でございます。来月の中旬あたりが最終
段階であろうと思うのですが、各
自動車学校といたしましても、非常に労働条件、賃金が悪いということで、闘いが進められておるところもあろうと思うのです。現在一万円以上取っておるところも、全国に三十五以上あるそうでございますけれ
ども、そのまた
指導員の仕事たるや、一日に十人から十一人をやるわけなんです。五十分コースでございますから、これは非常に過酷な仕事なんです。非常に疲れる仕事なんです。家に帰ってもなかなか勉強もできない。こういうふうな実情であるということも、現実に
自動車学校の
皆さんからそういう声が強く来ておるわけでございます。こういう点につきましても、
指導員の質の向上と、うたい文句はなるほどりっぱでございますけれ
ども、全く逆の
方向へ
指導員そのものの仕事が行ってしまうというようなことも
考えられますもので、こういう点につきましてもぜひひとつ十分配慮をしていただいて、
行政指導を十分やっていただく、これはぜひひとつお願いしたいと思うわけなんです。
それから、さらに、
指導員の中にアルバイト
指導員がおるわけなんです。昼だけは百姓をやる、あるいは百姓をやっておる間は忙しいのでできぬけれ
ども、ひまになってまいりましたら
自動車学校の
指導員に行く。昼は会社につとめておるけれ
ども、晩は
指導員に行く。こういうように
交通事故の激しいときに、
運転手さんを教育
指導するところの
指導員さんにこういうことが現在でもあるわけです。こういうものは望ましいことなのかどうなのか、さらにアルバイトの
指導員というのを今後とも使っていこうというふうな
考え方に立っておられるのかどうか、その点をお伺いします。