○谷村
政府委員 私の
答弁のしかたが若干へただったことを自分で後悔しておるわけでございますが、決して受けて立つという
意味ではございません。ケース、ケースに出てきたらとっつかまえるというよりも、むしろ私
どもとしては、積極的にいま突っ込んでまいりたいと思っておるわけでございます。ただ、突っ込んでまいる際に、全部にやってみるというわけにもいきませんし、それだけの事務的な能力も足りませんから、そういう
意味でスポット的にやるというふうに申し上げましたので、その
意味では、弊害
規制に必要な
現状把握、まず何をやっておるかということを、過去においてもリベート等についてはつかまえました。今回は、そういったリベート等、
価格体系の問題だけにとどまらず、さらにたとえば、再販拘束をやっておりますメーカーの行き過ぎがそこにないかというふうな、拘束の実態でありますとか、あるいはまたそのリベートならリベートも、単に量的なものではなくして、質的にどんな拘束をしておるかというふうなこととか、あるいはさらに、メーカーの出荷
価格等についてもう少し立ち入って、私
どもが積極的に
調査を進めて、そこから引き出してきて、行き過ぎているものがあればそれを直させていくというふうにする、そういう気持ちが
一つございます。
それから第二に、同種の同じくらいのものを越えてはいかぬというふうな話がございますけれ
ども、再販商品にいたしましても、石けん一洗剤等のようなものは、大体卸、小売りのマージン全部ひっくるめても、私
どもの
調査によれば、二〇%ちょっと出たところで、二五%までいっていない
現状でございます。歯みがきあたりが大体二五%ちょっと出て、三〇%にはいっていなかったかと思います。一部医薬品の中には、去年も資料を提出いたしましたが、ある時期にべらぼうに現品添付をいたしましたり、過大なリベートを出したりして大きくなっておるものもございますが、平均的にいって大体四〇%前後であったかと思います。化粧品等についても大体しかり。さように、個々に再販品について見ましても、二割から四割、あるいは四割五分ぐらいまでの間にそれぞれ散らばっておりまして、いわんや個々の品目になってみると、そこにはその品物の回転率等によってかなり差がある。
そこで私
どもが、大体平均的にはどういうものが類似して日用商品として売られており、かつそれがどのくらいあるかということを、実は先般、三月の末に中小企業庁がお出しになる
数字を待っていたわけでございますが、その
数字などで見まして、たとえば商品回転率が大体同じくらいのところのもので見てみると、まあ流通
段階、卸、小売り等を入れまして、たとえば、身の回り品でありますとか、はきものでありますとか、陶磁器でありますとか、いろいろな洋品類でありますとか、そんなようなものについての卸、小売りの平均的なマージンを見てみると、これはリベート等をある
程度含んでおりますが、やはり三五から四〇くらい、四〇前後といってよろしゅうございます。その辺になっているというのも、
一つのあれになっております。やはり行き過ぎたことはよろしくございませんし、それから商品として現にやっております流通の体系が、たとえば卸を幾つ通ってくるかとか、全国的な販社があってどうだとか、地域的な販社があってどうだとか、いろいろの、先生もうよくおわかりのような流通形態がございますので、そういうものにも合わせてやはり具体的に見ていかないといけない。
そういうことで、私
ども基準を全然持たないかというと、ある
程度の心がまえといいますか、腹がまえを持っておりますが、それを具体的な問題にぶつけましてやりますときには、やはりその個個のものを見てまいる、どうしてもそういうことにある
程度ならざるを得ない、そうしてそこからだんだん積み上げられていく、かようなことになるんじゃないかと思います。そうして私
どもは、それをまさしくこれからやるつもりでおります。積極的に出ていくつもりでおります。