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野中委員 わかりました。そこで、
運輸省のほうは、すぐに今度は時差出勤なんということを頭のいいところで
考えてくる。しかし時差出勤というのは人間性を実際は無視している。だれもがいつまでも寝ていたい。時間一ぱい寝たい。ですからこれは
解決策にならぬ。その次に
運輸省の頭のいい連中が
考えるのは、ダイヤ変更による増発ということなんです。しかし悲しいことには、これによって東武伊勢崎線の場合
解決できなかったのであります。
春日部武里団地の清原満夫さんの「遅延日記」朝日新聞の
昭和四十五年十二月六日付をお読み願いたいと思いますが、このダイヤ増発によってどういうことになったかという実態がわかると思います。こうした状態にありながら、
輸送力増強工事の実績及び
計画によると、第一次、
昭和三十六年から三十八年度、二万五千人、第二次が
昭和三十九年から四十一年度まで二万七千人、
昭和四十二年から四十三年度まで二万三千人と減少し、加えて
私鉄の場合は赤字が出てきますので、その利一益減少を宅地開発によって
私鉄は補おうとしておるわけです。したがって、沿線は急速に宅地化が進んで人口は過密化し、利用人口というものは急速なテンポで
増加してきているわけです。これに対して要するに
鉄監局長、安全
対策というものを十分
考え、しかもこの
輸送力増強というものも
考えていただきたいと思います。これは答弁要りません、もう時間がありませんから。
続いて、これは
道路局長に
質問しておきますが、これはもう長くなりますから、骨だけにしておきましょう。
これは、いまも申し上げましたように東武線の問題でありますが、仮の伊勢崎線において、ダンプカーが花崎駅というところで衝突いたしまして、非常な犠牲者を出したわけであります。これは一体どういうことかといいますと、これは警報機がある。そのときに
遮断機がなかった。しかし
遮断機というようなものはあんな竹の棒だけで、これは心理的な作用なんです、実際は。こういう心理的な作用というものが大きな
事故を引き起こすものであるという仮定に立つならば、あの
工事現場というのは
踏切にくっついて、
工事現場への誘導路をつくった。こういうことはどうしてできたか。それから三十メートルほど行きますと、用水が走っておる。ですから橋をかけなければならぬ。ですから、架設費がかかってくる。業者はおっくうだ。橋をかける
費用があるならここから持っていけというようなものです。ですから、これは今後おたくのほうで積算基礎をつくる場合に、
鉄道線路から何メートル離れたところでなければ誘導路をつくってはならない、そこから
工事現場への誘導路をつくってはいかぬというような
規制が私は必要だと思うのです。そのためには非常に金がかかると思いますけれども、ぜひ積算基礎というものを
考えていただきたい、そう思います。これは答弁も省略します。
そこで最後の結びは、
踏切事故件数を見ますと、
国鉄の場合、
鉄道の責任によるものが
昭和四十年十七件、四十一年が十五件、四十二年が十五件、四十三年が十一件、四十四年が十一件となっております。これは
国鉄の場合です、
鉄道に責任のあった
踏切事故というのが。この内容はどういうことになっていますか。
踏切警手によるか運転手によるか、あるいは信号手によるか、転轍手によるか、ちょっと簡単にお答え願いたい。