○三木(喜)委員 でき得べくんば、そういうふうに大いに発奮してやってもらいたいと思うのです。そうでなかったならば、おくれてしまうのです。
そこで、いまあなたの御
答弁は、予算という平面的に見た御
答弁をいただいた中に、ちらっと一言、あらっと思うことを言われた。収入が伸びるということを言われたね、これは重大なポイントです。あそこの科学
技術情報センターで、たとえばコピー一枚を三百円――ものによりますよ、そのデータのしっかりしたものを一連三百円といたしましょう。三百円のものを、あなた方はノルマかけるものだから、ことし六百円にするのですよ。三百円のものを倍にするのですよ。それで収入をあげて、一体何になるのですか、そんな収入のあげ方で。それはもう金ばっかりで計算している、科学なり人間の良心というものを金で計算する一番けちなやり方なんだ。中身をもっとよく
検討してください。科学がそんなことではだめですよ。三百円しておったものを六百円、上げざるを得ぬのですよ、あそこは。こういうことで科学が振興すると思ったら大間違いです。これは私はおそらく、
日本の国の大蔵省の恥部をここにさらしたものだと思うのです。一番悪いところがここへ出ておるのです。一ぺん中身見て調べてください。主計官は中に入って調べられぬのですか。経理の状況とかそんなものは調べられぬのですか。
関係の官庁から調べさすのですか。私はそれを聞いて慨然としましたですよ。三百円のを百五十円にしたとか、百円にしたとかいうのなら、科学の振興の今日、いいですけれ
ども、いま「迅速かつ適確」という上に、上質と利用度の高いものを提供せにゃならぬという、これは
法律に書いてないですよ、
法律の目的には、
あとの二つは。そういう時代がきておるのに、利用しにくいように利用しにくいようにしたってだめですよ。
これが
一つと、それから、これは
局長にもお伺いしておきたいと思うのですけれ
ども、あすこの業務の運営の中で、一体そういう科学データをどこから入手しておるのかということと、それから、そのデータを翻訳さすのに一体どういうような手順をとっておるか。全く金がないから、大学へアルバイトに出しておるのです。委託しておる。そうして委託してできたやつをそこで処理しておるのですよ、百人ほどの人で。全くおくれざるを得ないし、そういう翻訳のシステムもないし、言うならば、三十九年に
法律をつくったときの姿勢そのままであります。今日、七年の歳月がたっておるのですけれ
ども、やり方はだんだんと予算に縛られてみみっちいことをやらにゃいかぬのです。いま下請に出しておるのですね。その下請でもし一字数字を間違うたら、解訳を間違うたら一体どうなるのですか。一ミリ違うても精密機械は狂うてくるわけです。主計官、私が言いたいのはこの二つですよ。あなたは収入が上がってくるかもしれぬとおっしゃったでしょう。三百円を六百円にしておる。もう
一つは、金がないから、下請、社外工にまかして、それがデータになって返ってくるのです。私は、その大学生なり大学院でやることが間違いだとは言いません。そんなおこがましいことは言いませんけれ
ども、そういうシステムの中で何でいいものができるんでしょうかというのです。こういう中に置いておいて、科学
技術情報センターとはこれは言えないでしょう。私はこれは
理事長が見えたらもっと中身のことをずっと並べますけれ
ども、きょうはその一例、金のことだけ申し上げておきます。これでいいですか、主計官。