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大出委員 その食い違いは
あとでまた詰めます。
二点目、簡単にお聞きしますが、この
本土並みというものの
考え方の中心は、
基地を
本土並みに減らす、
基地を減らす、なくす、ここに私はあると思うのですね。ところで、これはあなたのほうは、非常に何といいますか、私に言わせればトリックが多過ぎるような
感じがする。まず、一点具体的に指摘をしますが、
返還三十四カ所、Cですね、さっきあなたのおっしゃった。そして残存するところは、したがって、米軍
基地は八十八カ所、こういうことですね。さてそこで、これを調べてみると、残るほうはたくさんある。広大なところを一まとめにして
一つになっているのですね。これはふざけた話ですよ。子供だましです。まさにトリッキーです。いいですか。嘉手納弾薬庫、比謝川サイト、波平弾薬庫、読谷合同廃弾処理場、陸軍混成サービス群弾薬庫、知花弾薬庫、嘉手納ヴォルタック
施設、嘉手納タカン
施設、東恩納弾薬庫、九つの広大な
基地です。私も行って知っている。これが何と八十入の中には嘉手納弾薬庫地区
一つになっている。かと思うと今度は、あなたのほうで目玉だ云々といろいろおっしゃったけれ
ども、返ってくるほうの中で、これは非常に小さいところですよ、町の中ですから。返ってくるほうは、コザ憲兵隊詰所、それとコザ憲兵隊支署、これは支署があるから詰所があるのでしょう。なぜこんなものをわざわざ二つに分けて書くのですか。片方は広大な九
基地、みんな弾薬庫です。回りみんな草っ原ですよ。こういうところを
一つにあげて八十八カ所、こういうことをするから疑問を持つ。さっきの核だってそうですよ。
財政負担のところにちょっとそんなものを入れた、それ自体
国民は疑惑を持つじゃありませんか。そうでしょう。
さっき私が申し上げたタイム誌の論評を見ると、八十八カ所といっているけれ
どもそうじゃないのだ、
アメリカは以前管理しでいた土地の七分の一を
日本に返すだけだ、だから以前持っていたものの九五%を今後持つのだ、これは必要不可欠の
基地なので保持していくのだと明確に論評している。そう
アメリカの高官が言っているのです。なぜそう率直に書かないのですか。そう形式的にやられるとトリッキーになる。私は、トリッキーになっては困る。私だって、
愛知さんほどのまじめな人をトリッキー
愛知にしたくない。お笑いになるが、これはほんとうです。
そうかと思うと、これは永久
基地ではないとあなたはさっきしきりに強調された。そんなことを言ったって、これをごらんなさい。二つ例をあげますけれ
ども、海兵隊の司令官と陸軍長官の
両方が
沖繩に行っているのです。
まず第一は、チャップマン米海兵隊司令官は七月二十二日に
沖繩に行って、海兵隊は半永久的に
沖繩に駐留する、
沖繩が復帰し、米軍の行動に事前協議が適用されても、海兵隊に関する限り機能に全く変化はないと言い切っているのです。そうでしょう。
返還交渉のきなかです。あなたがマイヤー大使と四回交渉をやったその直後です。
ウエストモーランド米陸軍参謀総長、この方は、七月九日に
沖繩に行って、
沖繩の米軍
基地は復帰とかかわりなしに、戦略的価値は何ら変わらない、こう言い切っているでしょう。
VOAもそうでしょう。五年というけれ
ども、これは協議するというわけでしょう。
アメリカの高官は何と言っていますか。背景
説明の中で、五年間で
日本の
考えが変わってくれるように望むと言っている。話は逆ですよ。これをして
本土並みというのは、どういうわけですか。