○中川(嘉)
委員 まず、毒ガス兵器の問題で、ここに二月二十日付の毎日新聞の夕刊の切り抜きがございますが、「ミンク米下院議員は十九日、
沖繩から毒ガス兵器をジョンストン島に移送することを禁止する法案を提出した。同議員は致死性神経ガスは移送せずに
沖繩で直ちに無毒化し、破壊すべきだ、と主張している。」こういうことでありますが、私はこのような処理がかりにも
沖繩において行なわれるとするならば、その安全性の確保という問題に対してまたまた大きな疑問が生じてくるのではないか、また
沖繩県民に与えろショックは毒ガスそのものの移送の問題以上に大きいのじゃないか、このように思うわけであります。これまでも毒ガス移送に関るる
アメリカの発表は、数量であるとかあるいは移送時期等にたびたび変更がなされ、そのつど
沖繩県民は不安と怒りを覚えてきたのでありますが、今回このような全面撤去の裏をかくような提案がなされたということは、
日米交渉の成り行きはむろんでありますけれ
ども、
沖繩県民に多大の不信感というものを抱かせる結果をもたらしたのじゃないか、こう言っても過言ではないと実は私は思うわけです。
そこで伺いたいのですけれ
ども、万一今回の提案のような処置がとられた場合、
沖繩県民に無害を
前提とした無毒化がはたして技術的に可能かどうかという問題です。
施設庁長官おられますか。
——いまのポイントだけ申しましょう。万一今回のこの無毒化ということが現地でなされたとするならば、
沖繩県民に害を与えないということを
前提とした化学的な処理、無毒化がはたして技術的に可能なのかどうか、この点を
施設庁長官に伺いたいと思うわけです。その安全性なり
方法なりについて、御存じの範囲でけっこうですが、ひとつ
お答えいただきたいと思います。