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關谷委員 海運局の態度を見ておりますと、
通産省をおそれ、経済企画庁に気がねをし、海員組合にひれ伏し、荷主の顔色のみをうかがいながらやっておるというのがいまのやり方であって、中小船主のことは一切
考えておらないというふうな態度がどうもうかがわれていかぬのでありますが、き然たる態度で臨むように勇猛心を起こしていただきたいと思います。これは希望でございます。よく胸にとどめておいてくださいよ。
それから次に、もう時間があまりありませんので簡単に
お尋ねをいたしますが、旅客定期航路事業、フェリーも含めてでありますが、こういうふうな
運賃改定等について申請をいたしましても、二年、三年くらいもかかる例が多いのでございます。それから免許事業等につきましても、三年、四年たたなければできないというこのやり方というものは、あまりにもひど過ぎる。時間がありませんので、いろいろ実例をもって
お尋ねしたいと思ったのでありますが、そういうことは差し控えますけれ
ども、たとえば、
一つの航路に対しまして、あるフェリー
業者が出願をいたします。それは、そこに必要性があってそういう事業をやろうという意欲がある者が、いろいろ
考えて申請をした。ところが、
海運局ではそれを何とかかんとか言いながらほうりっぱなしにしておく。一年も一年半もたってくる。そうすると他の者が、あれも申請しておるのだから、こちらも申請しておったならば割り込みができるかもわからない、こういうふうなことから、あとからあとからと三つ四つ出てきて、
一つの航路に対して五つも六つもの申請者が出てくる。そうなると、
海運局では頭がこんがらがってしまって、どうにもならないということでさらにほうりっぱなしにする、こういうふうなことになってますますおそくなる。こういうふうなのがいまの
実情であります。具体的な例を示せと言えば幾らでも示してあげますが、そういうふうなことになって、三年、四年というようなことに目がたってしまう。三年前の
状態とその免許になるときの
状態とはうんと変わってくる。そうすると、最初には、かりに五百トン、六百トンくらいのフェリーの申請でよかったものが、いまでは千五百トン、二千トンでやらなければならぬという変更をやらなければならない。それに対しては変更も認めない。これは申請のときのままでなければならぬ。いまのようなテンポの早いときに、昔のことに属するような、ようよう三年も四年もたって後に審議せられる、こういうふうな
状態であります。
海運局長覚えがありませんか。
そういうふうな実例が、私が知っておるものでもたくさんあるのでありますが、そういうふうなことはもう少し早く能率をあげるようにしてはどうですか。ひどいのになりますと、既存
業者のそれと完全に並行しておるのではないのに、大体方向が合致しておるというふうなことから、既存
業者の同意をとってこいというふうなことを
業者に言うておるのです。そんなことができるはずのものじゃありません。そんな仕事は
海運局がやらなければならぬ仕事であります。それもやらぬのだったら、出先の
海運局も本省も何にも要りません。大ぜいの人をかかえている必要はないのですが、そういうふうなことをやっておる。まことに無責任きわまるようなことをやっておるのでありまするが、もう少し事務能率を上げてみたらどうだろうか。もう
局長あたり何十年もそれになれておられると、それでいいのだというふうに
考えられるかわかりませんが、昔
局長が
課長や何かをやっておった当時といまとはテンポが違うのだから、やっぱりテンポなりに動いてもらわなければ、
実情に合わぬことになってくるのです。
それから、最初に出願した者より、あとからいろんなものが出てくる。そうすると、最初にいろいろ計画をしてやろうとした人間あたりが免許にならないで、とんでもないところが横合いから来てかっさらっていく、こういうふうな
状態も出ておるのであって、あとから出す者は、資料は、前の者が難儀をやって整えた資料、そういうふうなものを楽々と利用して出願をしておる、こういうふうな
状態も見られるのです。こういうことは、
一つ二つ出た場合に手っとり早く処理をしていくと簡単に片がつくものを、それを一年半も二年もほうっておく。それが三年、四年ほうりっぱなしにしなければならないような結果になってくる。私たちが見ておっても、まことに腹立たしさを覚えるようなことがたびたびあるのでありまするが、これらにつきましてどういうふうにお
考えになりますか。