○
鶴園哲夫君 まあいろいろお尋ねをしたいことがあるんですが、私もこの数字を見まして林野庁の死亡というのは非常に多いのだなとびっくりしましたですね。いま警察官のお話を聞きますと警察庁
関係、つまり
国家公務員の警察官で七名、それにまあ地方の、都道府県の警察官でいえば三十八名、四十五名ですね。年間四十五名、それだけの
公務による死亡がある。ところが林野庁の場合はこれは四十名ぐらいは毎年死亡があるわけですね。まあ
公務による負傷というようなことになりますと、いまの一万どころの騒ぎじゃないですね。たいへんな
公務による負傷を受けているわけですね。だから危険だ、危険を顧みずという話なんだが、林野庁の木を切る連中、これはやっぱり危険を顧みずということになるんですね、これだけの死亡が出ますと。
人員からいいますと七、八万ぐらいのもの、山の労働者の場合、
国家公務員の場合は。ですから、どうもこれはやっぱり山の労働者もほう賞を出さなければいけませんね、この際に。たいへん危険ですよ、これ。七、八万おって、それで年間四十名ぐらいの死亡者が出ている。警察官の場合は十七、八万ですかな、警察官は。それで年間にやはり四十名ぐらいの死亡が出るということになりますと、これはどうも林野庁のほうがたいへんな職場だということになりますな。警察官よりもたいへんな職場だということになるんですね。これは総裁、やっぱりほう賞金のようなものを考えなければいけませんね。これは笑いごとじゃないですよ。ほんとうですよ、これ。
〔
委員長退席、理事八田一郎君着席〕
まあそれは一応あれしますが、どうも私は自衛官並びに警察官、海上保安庁その他厚生省、法務省等におって武器を持って
公務を遂行している、そういう
人たちに対しては死亡あるいは不具になった場合、先ほどのような特殊なほう賞というものが行なわれている。ですが、それ以外の
一般の
公務員というものはそういうものは一切ないんだということですね。それじゃ、危険であるかどうかという観点からいえば、いま私が一例を申し上げたんですけれ
ども、警察庁の
関係と山の
国家公務員の場合とどうかというと、どうも死亡の
状況、負傷の
状況から見れば、はるかに何倍と山の
国家公務員のほうが危険だと事実が示している。負傷の場合においても死亡の場合においてもしかりというふうに言えます。何かちょっと変な感じがするのですけれ
ども、総裁は変な感じがしませんか。これはやはり
国家公務員災害補償法というのが基本的にやっぱり検討されなければならぬのじゃないでしょうか。どうもほう賞という形で先ほどの話の警察官、あるいは海上保安官というものの死亡の場合、あるいは負傷した場合に、そういうような形で処理されるというのもおかしな話だと思うのですね。ですから、やはりこれは
災害補償なら
災害補償の中で統一をして処理をされるという必要があると思いますし、それから危険その他の度合いからいえば・もっと
一般の、たとえば特に山の
公務員の場合は一番大きいですね、山の場合についても特殊な考え方を持つ必要がある。林野庁は、御
承知のように、山の慰霊碑を持っています。毎年三十人、四十人死にます。毎年たいへんな人が負傷するわけですが、慰霊碑をつくってあります。高尾山にある慰霊碑ですね。慰霊碑を持っている役所というものはあまりないのじゃないかと思うのですけれ
ども、林野庁はそこに毎年死亡された三十人、四十人という
人たちの霊を祭っておるわけです。そういう特殊な職場であると思うのです。そういうものに対してはどうお考えなのかということも、これは総裁に聞きたくなりますね。あちこち広がりますが、総裁のひとつ考え方なりを
伺いたいと思います。