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説明員(舘野繁君)
お答えいたします。
前回
お答え申し上げましたように、郵政監察といたしましては、三月末から四月にかけまして、それから、そこで
指摘いたしました事項の改善
状況を見ますために十一月の下旬に二回特別考査を行なっておりますが、その二回の特別考査で
調査いたしました実態を御報告いたします。
江戸川郵便局に、保険団体といたしまして旅行を目的とする団体がございます。その中で両度の考査の際に監察いたしまして、その取り
扱いについて改善を求めましたものが、
最初の考査のときにございました江戸川
簡易保険旅行会第一、第二、第三という三つの団体。それから西一之江
——これは地域の名前でございますが、西一之江
簡易保険旅行会、それから松島
——これも地域の名前でございますが、松島
簡易保険団体というものがございます。
まず、江戸川
簡易保険旅行会という団体でございますが、これはただいま申しましたように第一、第二、第三の三つの団体でございまして、第一が四十三年十月、第二が四十四年二月、第三が四十四年六月に結成されております。
なお、西一之江
簡易保険旅行会は四十四年の一月に結成されております。この江戸川
簡易保険旅行会、西一之江
簡易保険旅行会というものと松島
簡易保険団体というものと若干取り
扱いが違っておりましたので、二つに分けてこれから御報告いたします。
いま申しましたように、江戸川
簡易保険旅行会第一、第二、第三及び西一之江
簡易保険旅行会のほうの結成はただいま申し上げたとおりでございます。それで、代表者は、江戸川
簡易保険旅行会第一、第二、第三は中里重隆さんという方が代表者になっております。西一之江
簡易保険旅行会は杉森吉雄さんという地域の方が代表者になっております。それで、この結成の
状況でございますが、江戸川
簡易保険旅行会は、これは局の
簡易保険の普及、募集推進の
一つの方策といたしまして、この新規保険の契約募集を推進するために地域の方に呼びかけて結成をしたものでありまして、目的は満期保険金によって海外旅行をいたしましょう。それから、御案内のように、団体保険につきまして保険料の割引がございます。その割引額を積み立てておいて、それで二年に一回
程度国内の観光旅行をいたしましょうということで結成されたものでございます。したがいまして、江戸川
簡易保険旅行会は全部、第一、第二、第三とも新規契約の契約者だけで結成されているわけでございます。当初、第一、第二、第三合わせまして被保険者八十四名、契約件数九十一件でございますが、その後これを各保険の外勤が保険をおすすめする際に、地域にこういう団体がございます、こういう団体に御加入になりますと、
一つの目的といいますか、
目標がありまして、満期に海外旅行の旅行団を結成するのに非常に便宜でありますし、それから積み立て金の利用といたしまして親睦観光旅行をすることになっているので、お入りになりませんかということで新規加入をおすすめするということで、順次この会員及び契約数がふえてきているわけであります。
ところで、この団体の
運営につきまして前回も御報告いたしましたけれ
ども、この保険料の徴収経理事務につきまして、まあ本来の手続といたしましては、団体代表者であるこの中里さんという方が責任を持って、また実際に経理保管をすべきたてまえのものでありましたけれ
ども、新規保険の募集ということで局側から話を持ち込み、結成に尽力したということの継続といたしまして、江戸川局保険
課長が責任を持って代表者中里氏の依頼を受けまして、保険
課長が責任を持って、この割引料額の経理というものを代行していたわけであります。時期的に申しますると、結成されましたときは現在の保険
課長の前任者でございまするから、二代の保険
課長が会長からの依頼と申しますか、それに応じてお世話をしたということになっております。そうして、この両
課長の割引額の経理の実態を両度の考査において監察官が調べましたところでは、非常に厳密に克明に各契約ごとの出納をいたしておりまして、出納の経理は、金銭出納、それから現金と申しますか、お金の保管は郵便貯金にいたしまして、経理保管をしております。いま申しましたように、両度の考査におきましてその実態を
調査いたしましたところでは、前回も申し上げましたけれ
ども、非常に克明に正確にこの経理が行なわれております。ただ、先ほど申しましたように、本来それは局としてお世話するということはけっこうでありまするけれ
ども、この割引料の経理というものは、たてまえどおり団体の代表者の責任において、代表者によって行なわれることが正しいし、また不測の問題を誘発する危険もあるということで、代行するのは適当でないから、これは代表者に経理を引き継ぐべきであるという
指摘をした次第であります。それにこたえまして、これはいろいろの代表者との話が御都合からおくれましたが、九月の初旬に代表者に経理を
——実際的には郵便貯金と、それからそれまでの経理を引き継いでおります。ただし、これは前回も先生から御
指摘がありましたように、たてまえ上、全くその団体の内部の経理については団体の責任であって、会長、代表者の責任でありまするけれ
ども、その中で不測のことが起こりますと結局は
簡易保険事業自体に対する何といいますか、不信というものを醸成することもありますので、この点は郵政局からも指導しているわけでございますが、やりっぱなしにしないで、常に何といいますか、局側も会の
運営、経理について全然関知しないのは適当ではないから、相談に応じ、かつ不測のことが起きないように親身な指導をすべきであるということから、現在保険
課長は引き継いだ
あとも整理簿と申しますか、会内の割引料の経理につきまして会長が持っておりますと同じ副本と申しますか、整理簿を持って、会内の経理が正しく行なわれていることを確認しているということでございます。
以上が江戸川
簡易保険旅行会の
関係でございます。