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説明員(米澤滋君) お答えいたします。
いろいろ質問が多岐にわたっておりますが、問題を二つにしぼりましてお答えいたしまして、なお不十分なところは御質問願いたいと思います。
最初に七カ年
計画の
趣旨といいますか、それについて申し上げますと、現在、公社といたしましては、第四次五カ年
計画を進めておるのでありますが、最近の積滞の増加に応じまして、その主要工程として第四次五カ年
計画で九百三十万の加入電話をつけることにしておりましたが、それに百万を追加いたしまして一千三十万の加入電話をつけるということで現在進めております。ちょうど
昭和四十六年度はその第四年目になりますので、私たちといたしまして、さらに
昭和四十六年度の予算におきまして、一般加入電話二百四十万を架設するということで、いまその予算の概算要求を九月の時点におきまして
郵政大臣のもとに提出した次第であります。ところで、では積滞はどうなるかと言いますと、確かに
昭和三十四年に第二次五カ年
計画を改定いたしましたおりに
昭和四十七年度末におきましては申し込んだらすぐつけるということをきめて目標にいたしまして進めてまいりました。電話事業を経営する限り積滞をなくなすということは当然のことでありまして、
昭和三十四年度に
考えましたときには大体一千三十万の加入電話が四十七年度末で出るであろうということを予想したのでありますが、その後の経済発展あるいは
国民生活の充実等によりまして、すでに現在でも、その当時
考えました千百万という数字を突破いたしまして、現在でも千五百万の加入電話になっております。しかし、これを四十七年度末において全部達成することは困難になってまいりましたので、いわゆる第五次五カ年
計画のおしまいの
昭和五十二年末において全国的
規模においてこの積滞解消をはかりたい、こういうふうに思っております。
それからその次にデータ通信の
お話ございましたが、これにつきましては、公社として現在いわゆる専用データ通信、それから公衆電話網を直接使う電話計算、あるいはその他在庫管理とか、あるいは科学技術計算、こういったものを全国的
規模で進めておるのでありまして、特に、
最初に地方銀行協会等をやりましたときには、公社の中でもそういうソフトウエアの要員等は非常に不足をしておりましたが、現在は、そういう設計要員だけでも約千五百人ぐらいの人をそこに充当いたしまして進めておる次第でございます。それから
郵政審議会の
答申で
郵政省のほうにも私のほうからいろいろ意見を申し上げたのでありますが、全般的にまあ国の利益と
国民の要望に沿っていくということを基本的な
考え方にしておりまして、詳しくはまた御質問があったらお答えしたいと思います。
それから
あと技術革新について、確かに職場が変動してまいっておるのでありまして、公社はこれまで労働組合といろいろ
計画協議とか、そういうルールをつくったり、あるいはまた話し合いを進めまして、公社の直轄局は全部自動になっているという
ようなところまで進んでまいりました。今日まで
昭和二十八年以来電話料金に対して一回も
値上げしなかったというのは、そういう自動化とか、自動即時化ということができたからでありまして、これに対しましては労働組合の理解と協力が得られたというふうに思っております。
ところで、現在の
労使関係はどうかという点につきまして、私はここ一、二年、特にここ二、三年というものは、
労使近代化の路線をはかることによってわりあいにうまくいってきたんじゃないかというふうに
考えております。まあうまくいっていると言っても、これは自分で言っておるのでありまして、外部からごらんになるとあるいはいかがかと思います。で、現在の状態におきましては、この七カ年
計画というものば本来二つに分かれておるのでありまして、私も国会でしばしば申し上げておりますが、いわゆる第四次五カ年
計画を拡大修正した四十六年、四十七年の部分と、さらにそれにプラスいたしました第五次五カ年
計画の五年分とを足したものというものでできております。したがって、四十六年、四十七年については非常に詳細に、それから五十二年までに至る分につきましてはどちらかというと少し荒くと、こういうことになるわけでありまして、あまり五十二年末までのことをこまかくきめましても、政府の経済社会発展
計画も五十年までしかできないわけでありまして、そういう
ような国全体の経済成長等もあって、それをあまりかたくなに解釈をし過ぎるとかえっていろいろな点でうまくいかないんじゃないかというふうに思います。私は、たしか先々週の月曜でありますか、労働組合の四役を招きまして約一時間半ぐらいいろいろな公社の
考えておる点をよく話したのでありまして、その時点において、私は組合の中央本部もかなりいろいろな点で公社側の意思を理解したのではないかというふうに思います。したがって、いまいろいろ
職員局あるいは副総裁も含めた団交の席で問題を煮詰めておる次第でありまして、それらにつきましては、所管の
局長から詳しく御
説明させたいと思いますが、全体としていま年末を控えていろいろ将来の問題についても十分話し合っている、こういう
段階でございます。