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森勝治君 そうなりますと、やはり
放送大学設置に関する
放送法一部改正案などというものはおぼつかないですね、通常国会では。そうでしょう。そんならいまうなずく前にあなた明快に
お答えくだされば、こんなやぼな
質問をしないで済んだものをですね。私は特に
指摘をしたいんです。
放送大学を開設すると言ったときには、
国民の多くの皆さんがこれを待ち望み、拍手をもって迎えたはずであります。さて、具体的に実施しようという
段階になりますと、なぜか知らぬが
慎重論ばかりまかりこしてしまうような気がします。来年度、置局
調査ということで八百万要求をしているというふうにいま承りましたが、四十五年度の三百万は、
大学設置に伴う
調査研究費でしたね。次官が外国へ行って、もうそれで三百万消えてなくなりましたね。次官がすべて使ったとは申し上げませんよ。とすれば、八百万もそういう程度で当面を糊塗されるとするならば、ちょっとあれじゃないですか、何か鳴りもの入りで宣伝して
国民を喜ばしていながら、待てど暮らせど姿は見せないということになるんじゃないでしょうか。
国民が期待をもって迎えているわけですから、もう少し積極的な姿勢があってしかるべきものと、私はこう思うのですが、どうでしょうか。いろいろ問題がある、問題があると言うが、きょうの
文部と
郵政の
答弁を聞いておりますと、何か
郵政省のほうは、失敬でありますが、
文部省の
結論待ち、こんな気がしてならぬ、そんな
印象がぬぐい切れない。そういうことであってはならないと思うのです。両省がほんとうに
意見を十分持ち寄って、よきものをやっぱりつくり上げていく積極的な姿勢が必要じゃないでしょうかね。そういうところは一かけらだにうかがい知るよしもない、残念ながら。非常にこの予算措置等についても消極的。したがって、これでは
大臣が、従来は四十八年度からとおっしゃったのを、この席上で四十八年度以降、四十八年度以降というのは四十九年度、五十年度にも延びる可能性がありますという私の
発言に
文部大臣はうなずいておられた。その辺の空気を勘案いたしますと、きっぱりこれは
熱意が
——従来の発表直後の両省の
熱意というものと、現時点の
熱意というものがほど遠いような気がしてならぬわけであります。
〔理事永岡光治君退席、
委員長着席〕
したがって、このことについては、われわれがしばしば
指摘したような気がするわけですが、何と申しましても、
国民の期待にこたえるためには、積極的な姿勢を打ち出さぬ限りは、その期待にこたえるすべはないのじゃないでしょうか。そういう問題からいたしまして、一体両省ではどうお
考えになっておられるのか、
自分たちが積極的にやりたいというのか、大蔵省から予算を削られてしまってどうにもならぬとおっしゃるのか、失敬でありますが、その辺のところもう少し詳しく
説明していただかないと、
政府与党が発表した四十七年度からだんだん遠のいてしまうような気がしてなりません。もう一度ひとつ
お答えをいただきたい。