○中井
委員 ちょっと
関連して
お尋ねします。
いま伺っておると、いわゆる総会ゴロが東京で千七百というが、もっとあるんじゃないの。私
どもの
感じではもっとあると思う。それから、それが脅迫になるのか談合になるのかという点の判断はきわめてむずかしい。先ほどから
中村君の言っておるようなことはレアケースであると思いますけれ
ども、こういうものに対する対策としてはいろいろあろうけれ
ども、株主総会をもっと長時間持たす。少なくとも三時間くらいは、株主さん御
意見がありませんかとかいうことを何回も言わせていく、というふうな方法等によらないことには、警察が、そんなうしろから見ておったところでわかるものじゃありませんし、大きな会社になりますと、株主総会が始まった、ことしの総会屋への相場は幾らだ——一番高いものはこのごろ十万円、いや、もっとしておるでしょう。昔はもっと安かったけれ
ども、近ごろ物価騰貴ぎみで……。ですから大会社になれば、秘書課長、文書課長、庶務課長等が、百通ぐらい封筒をつくって、来るのを待っている。来たら渡す。それもかなりベテランでないといけないというふうなことで、それは、警視庁の諸君が
あとから聞きに行ったって、なかなかわかりませんよ。その辺のところの
ワクをどういうふうにしてきめるか。私は、商法を改正をして、たとえ
異議なしと言うたところでいけない。大きな会社になればなるほど、たとえば新
日本製鉄なら新
日本製鉄が、午前九時から株主総会をやれば、十二時までやるというふうなことにしないことには、そういう人たちをなかなか防げないし、また、そういり人の中にはまれではございますが、なかなか勉強しておるのもおる。ほんとうですよ。勉強しておって、そうして会社が交際費を全く湯水のごとく使っておる、けしからぬではないか、そのとおりだ、——そういうこともないとは私は言えない。ですから、ただ単に取り締まりをするだけではなくて、もっと高い見地から私は
検討をしてもらいたい。これは、通産省も警察も体になってひとつ研究してもらいたいというふうな気持ちをもって
お尋ねしておるのですが、まずその千七百名というのは少な過ぎるように思います。悪質なものは千七百名かもしれませんが、いわゆる総会屋という中にもいろいろあるというふうなことを
考えまして、もっとやわらかく高い見地から、しかも会社のほうも見なくてはいけません。皆さんが会社へ行って、何人に何ぼ
出しましたかなんて言ったって、そんな一覧表を出すような会社はおりはしませんよ。大体あなた方は、方々聞き込んでつなぎ合わして、合計して、大体この辺だろうというのでいくという形でございましょうから、その辺のところをもう少し慎重に、しかも積極的に私はやってもらいたい。ある
意味ではいまの企業の中の最大のガンでもあるし、
両方もちつもたれつである。その辺が非常に重要である。
銀座裏のバーが大いに繁盛しておるのなんかは——私なんかもこのごろは行ったこともございません。ほんとうですよ。皆さんお笑いになるかしれませんが、行っておりません。昔はよく行きました、代議士になるまでは。私は行っておりませんが、そういうところでいろいろな
動きをちょっと見たらおわかりになると思うが、もっと真剣に、会社の経営とか
日本の産業の興隆とかいうものを——特にそういう点になると、実際まじめに働いておる人たちの側から見ると、そんなところであぶく銭で暮らしておる連中というふうなことにぶつかっていくわけであります。
そこで、まずその点を
お尋ねしたいのだが、千七百名くらいでとどまるものであるかどうか。この点を特に
お尋ねし、しかも皆さんがそういう対策をお立てになるときには、そんな警察だけではいけません。やはり関係各省のエキスパートを集めて十分に練り上げてやっていただかないといけない。そういう場合に、私はやはり企業側にだけ立つというものの
考え方については非常な疑問がある。大体、資本金何百億という大会社でも、株主総会は一時間以内でしょう。そういうばかなことはないので、できたら小
委員会でも特別にそのためにつくるとか、
検討するとか、そのくらいなことがなされていいと思います。これは世界の企業の中で、
日本ほど株主総会が簡単なところはちょっとまれだというふうに私は聞いておりますので、
日本の文化の進展とともに、そのようなことについても、あまり昔風な下等なことでやっつけてしまうということのないように、その希望を持って先ほどの数など
お尋ねするわけでございます。あなたの見解を伺っておきたい。