○島本
委員 労働省は
労働者に対するサービス機関だろう。職務の執行やいろいろな管掌によってこっちをやっているのだから、そっちの
労働者はどうなってもいい、そういうようなことでは労働省なんかないほうがいいのです。どこが所管しようと、どのような管掌であろうと、全
労働者のことをあなたたち、ちゃんと見て、指導しないとだめなんです。労働行政にも欠陥があるのですよ。だから
郵政省内にこういうことが行なわれている。労働
大臣もいま、英断をもって今後やると言った。今度官僚のほうにいくと、そういうようなおとなしいかまえになる。だめだ、労働行政も。もう少し英断をもって、蛮勇をふるってもいいと総理が言っているのだから、あなたもやらなければだめだ。それから
政務次官、あなたも、そんなことをやっている人を全部首にせよとは言わないが、首にしてもいいでしょう。いま神妙な顔をしているが、向こうに行ったら、いばりくさるのだから。
それで
最後に聞いておきたいと思うのです。公害でも企業責任が問題になっているのですよ。そして避けて通られないというのがいまの
一つの傾向になっているのですよ。御存じでしょう。公害の面での企業責任、これは世界的に日本が一番おくれているのです。そして企業責任は、公害の場合だけではなく、
労使の関係の中にも、ことに
郵政省の中では端的に一番大きくあらわれているのです。自分らがよければいいという
考え方です。大体労働環境だとか
労働条件の
改善というようなことを十分やって明るい職場にする、こういうのが一般的な
考え方ですが、
郵政省のほうでは管理体制を強化して、これによって締めていこうというような
考え方じゃありませんか。当然反発が出るでしょう。公務員だから自覚が足りない、こういうようなことでおどしつける、これは思い上がった
考えじゃないですか。ことに、言うことを聞かなければかってに処分できるんだぞ、これがいままでの
やり方です。まさに古い官僚的な、権力主義的な行き方に貫かれているのです。あなたは若いのだから、
政務次官として、これらの官僚的な、
一つの権力主義的な行き方を是正させるのが、新しい明るい職場をつくることになると思うのです。やれるのはあなたと
大臣です。事務次官以下、全部あれは官僚だ。まさにあなたはすべてをここに集中して勇断しなさい。そうしないとだめです。これを私は指摘して、強く要請しておきたいと思う。それとあわせて、明るい職場にするためには
——全逓なんか反対制
闘争をやっていませんよ。政治
闘争に集中しておる
組合じゃないでしょう。こういうような
組合となぜ
話し合いを十分しないのですか。
下部あたりに行ったらみんな権力主義で押しつけておるのです。労務管理官だとか人管だとか、こういうような人を各局に配置してある。こういうのは全部引き揚げなさい。そういうのがある限りは、どういうことを言ってもだめなんです。あなたたち官僚に牛耳られているのだ。こういうようなことで議会制民主主義を唱えるからだんだん離反されるのです。あえて自民党の責任だと、これは選挙のときに言うことで、いまは言わぬけれ
ども、少なくともあなたは、いまそういうような
立場にあるから、これははっきりといまここで是正する義務がある。これを私はあなたに要請しておきたい。あなたは行政機関にいるし、われわれは立法機関にいるから、お願いしますとは言わぬ、これは要請しておく。これだけははっきりやってもらいたい。そしてもう建設的な
意見、
労使間のいろいろな
話し合い、こういうものは下へいったら行なわれていない。すべきです。それからある日突然でもいい、あなたは
政務次官ということをかなぐり捨てて、そのバッジをはずして、そして鳥打ち帽をかぶってこっそりこの諸君の中に入っていってごらんなさい。どういう措置を受けるか。あなたは犯人扱いにされますよ。こういう職場なんです。よく覚えておいてください。私なんかもつまみ出されるのですが、こういう明るい職場がありますか。
それとあわせて
最後に、全然やっておりませんということはよくわかりましたが、こういうような犠牲者の家族に対して
——奥さんもいるはすです。もう一回あたたかい措置をしてあげなさい。せめて死んだ人に対して、こういうようなことぐらいやってもばちは当たりません。
政務次官、やったか、やらないか、あなた自身よく調べて、どういう措置をしたか、これはあとから報告してもらいたい。これまた人管だとか、労管だとか、こういうようなのにまかせて、ただやりましたよではだめです。ちゃんとやったという証拠をつけてやってもらいたい。私はこれを強く要請しておきたい。
ほんとうはもっともっと手きびしくやりたいのでありますけれ
ども、もう時間にもなりましたからこれで終わっておきたいと思います。今後こういうようなことがないように、いままで起きたことに対しては責任をもって処置されるように、これは心から要請しておきます。次官、
最後に決意を承っておきたいと思います。