○斉藤(滋)委員 ありがとうございました。なお
相当かかるようでございますが、
歩道だけでもということでございまして、一日も早く
歩道をつくっていただくようにお願いをいたします。この辺の人は、
道路が狭められて
渋滞してもよろしい、排気ガスを吸うよりも、直接飛び込まれて命をなくする、財産をつぶされるほうがもっとこわいということを訴えておるわけでございます。方位方角で、はなはだ表現がおかしゅうございますが、便所な
どもうちで取りつけ口というものがわかるわけですが、この沿線の人たちだけは、両側のうちのいわゆるトイレ、洗面所というものは、全部反対側へ持っていってあるというのが実情でございます。しかも
交通安全のお札を
自動車がつけるんでなく、この沿線の人はみな
自分のうちへ張ってあるというようなことも、ひとつあわせてお知らせをいたしておくわけでございます。
なお、これは
警察庁の
関係になりますが、この加害者たちと被害者の
関係でございますが、この夏にトラックに飛び込まれて、そのトラックがまだ現在軒へ——たまたまうちへかかっておらないということで、へいとうちとの間へ放置されたままになっております。これが要するに話し合いがつかないということでございます。こうした問題につきましても、ぜひ
関係当局に御指示願って、ひとつこうした問題につきましては、特殊地域ということではありますが、ぜひ御指導を願いたい。
なおこの区間の十一人の死亡者の中で、ことしの春でございますか、七歳の子供が
横断歩道を渡りながら、しかも手を上げて渡っていてはねられたのですが、その加害者は奈良県の男でありますが、
事故をもう六回をやっておる。これは
新聞にも出ておりますが、しかももちろん全部未解決だそうでございます。免許は停止中であるということでございます。しかも、これは営業者、
運転者とも、どういうものか悪質といいますかもう話にならぬ。
警察へお願いしても
警察の管轄外といいますか、どうしても話がつかないということで非常に困っておられて、子供は死んだというような悲惨さ、これはもっとほかに両親をなくされたりいろいろありますけれ
ども、とにかくこうしたことが昨今多いわけでございます。いわゆる悪質
運転者の横行といいますか、特に冨士川をはさんだところは、砂利トラックや何かあるのですが、最近
警察の方々の御努力で、そうした悪質さはありませんけれ
ども、長距離トラックのこうした問題が非常にあるということでございますので、ひとつこの点につきましてもなお
調査の上、未解決につきまして、しかも悪質の
運転者等々につきましては、何とぞ早い機会に御解決の方向にひとつ御努力をお願い申し上げる次第でございます。
あれこれこうしてみますと、私は長距離トラックというものは、単に
交通公害ではなく明らかに産業公害というふうに
考えます。いわゆる経済活動を受けて、
東京、名古屋、阪神へ向かって、東名はできましたけれ
ども、有料ということで夜間はほとんど国一を通る。全く産業
道路化しておるということになりますと、それも
一つの産業活動の一環と
考えまして、これは明らかに産業公害である。しかも直接殺人をもたらしておるということでございます。それで、私は何か施設、
道路法等々においては限界があると思ったので、いろいろ地域の方々と
考えましたところが、せっかく東名があるので、東名を何とか国一のかわりといいますか、夜間だけでも開放する
方法があるやなしやということを
考えたわけでございます。いろいろと
道路交通法やら
道路整備特別法やら、あちこち引っぱり回しておったのですが、公団
道路が建設大臣の監督下にあるということと、高速
自動車国道法によりますと、第三条に「運輸大臣及び建設大臣は」云々として、「高速
自動車国道として建設すべき
道路の予定路線を定める。この場合においては、一般
自動車道との調整について特に考慮されなければならない。」という一項がございます。なお、高速
自動車国道の意義の第四条に「高速
自動車国道とは、
自動車の高速
交通の用に供する
道路で」云々、「政治・経済・文化上特に重要な地域を
連絡するものその他国の利害に特に重大な
関係を有するもの」云々とあります。こうした
関係を見ますと、私は必ずしも国一を走っている長距離トラックを東名に移行させるといいますか、東名を走らせることが不可能ではないというふうに
考えてきたわけでございますが、この点につきまして、どちらになりますか、御所見を伺いたいと思います。