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1970-12-17 第64回国会 衆議院 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第4号 公式Web版

  1. 会議録情報

    昭和四十五年十二月十七日(木曜日)     午後零時十分開議  出席委員    委員長 池田 清志君    理事 床次 徳二君 理事 箕輪  登君    理事 中谷 鉄也君 理事 中川 嘉美君    理事 小平  忠君       宇田 國榮君    國場 幸昌君       西銘 順治君    豊  永光君       上原 康助君    美濃 政市君       安里積千代君    瀬長亀次郎君  出席政府委員         総理府総務副長         官       湊  徹郎君         沖繩北方対策         庁長官     山野 幸吉君         外務政務次官  竹内 黎一君  委員外出席者         沖繩及び北方問         題に関する特別         委員会調査室長 綿貫 敏行君     ――――――――――――― 十二月十五日  沖繩毒ガス撤去に関する請願外一件(安里積  千代紹介)(第一五二八号)  同(上原康助紹介)(第一六八七号)  同(國場幸昌紹介)(第一六八八号)  同(瀬長亀次郎紹介)(第一六八九号)  同(土井たか子紹介)(第一六九〇号)  同(西銘順治紹介)(第一六九一号)  同(堀昌雄紹介)(第一六九二号) は本委員会に付託された。     ――――――――――――― 十二月八日  沖繩西表島原生林保護に関する陳情書  (第一六七号)  沖繩離島振興に関する陳情書  (第一七三号) 同月十一日  沖繩における米軍犯罪に対する裁判権帰属に関  する陳情書外三件  (  第二六四号)  沖繩毒ガス兵器即時撤去に関する陳情書外二  十二件  (第二六六号)  北方領土の返還促進等に関する陳情書外五件  (第二六七  号)  沖繩教育制度改革反対等に関する陳情書  (第二六八号)  沖繩糖業及びパイン産業安定に関する陳情書  (第二六九号)  沖繩長期経済開発計画策定に関する陳情書外  一件  (第二七〇号)  沖繩総合振興対策確立に関する陳情書外一件  (第二七一号)  沖繩における軍用地先干潟管理権民移管に  関する陳情書  (第二七二号)  沖繩尖閣列島石油資源開発促進等に関する陳  情書外一件  (第二七三号)  琉球政府財政硬直化打開に関する陳情書  (第三六一号) は本委員会に参考送付された。     ――――――――――――― 本日の会議に付した案件  閉会審査に関する件  沖繩問題に関する件  沖繩における米軍毒ガス兵器撤去に関する件  請 願  一 沖繩毒ガス撤去に関する請願外一件(安    里積千代紹介)(第一五二八号)  二 同(上原康助紹介)(第一六八七号)  三 同(國場幸昌紹介)(第一六八八号)  四 同(瀬長亀次郎紹介)(第一六八九号)  五 同(土井たか子紹介)(第一六九〇号)  六 同(西銘順治紹介)(第一六九一号)  七 同(堀昌雄紹介)(第一六九二号)      ――――◇―――――
  2. 池田清志

    池田委員長 これより会議を開きます。  沖繩問題に関する件について調査を進めます。  この際、西銘順治君外十一名から、沖繩における米軍毒ガス兵器撤去に関する件について決議案提出されております。  この際、提出者から趣旨説明を求めます。西銘順治君。
  3. 西銘順治

    西銘委員 ただいま議題となりました沖繩における米軍毒ガス兵器撤去に関する件につきまして、自由民主党、日本社会党、公明党及び民社党の四党並びに安里積千代君、瀬長亀次郎君、以上の提出者を代表して、その提案の趣旨を御説明申し上げます。  まず、案文を朗読いたします。     沖繩における米軍毒ガス兵器撤去に関する件(案)   沖繩における米軍毒ガス兵器については、本年六月十八日本委員会が行なった決議のとおり、そのすみやかな撤去移送安全性の確保が熱望されてきた。   先般、米国政府沖繩毒ガス兵器撤去を公表したが、具体的には一万三千トンのうちわずか百五十トンにすぎず、残余については、一九七二年返還時までに撤去することを提示したにとどまっている。このため、事故対策問題を含めて、沖繩県民はもとより日本国民は、なお、多大の不安と不満を残している。   よって、政府は、沖繩における毒ガス兵器がすみやかに撤去され、かつ、移送の際の安全性が完全に確保されるよう、なお一そう、米国政府との交渉を強力に推進し、その実現を期すべきである。   右決議する。  昨年七月、沖繩米軍基地内における毒ガス漏れの事故によって毒ガス兵器の配備が明らかになるや、沖繩県民はもとより本土国民は、黙視できない人権問題としてその撤去を要請してきたのであります。  すなわち、琉球政府立法院も再三にわたって撤去決議を行ない、また、本委員会においても、去る六月十八日、すみやかな撤去を求める決議を行なったのであります。  しかし、米国政府は、直ちに撤去の意を表明したのにかかわらず、米国民国内持ち込みに反対する動きなど、その国内事情によって、一年数カ月を経てもなお撤去具体的見通しを明らかにできなかったのであります。  今回、ようやく米国政府は、十二月四日に、一九七二年の返還時までに毒ガス兵器撤去すること、また、初回として一万三千トンのうち百五十トンをジョンストン島に移送することを公表し、十一日には輸送方法及び経路等計画を発表したのでありますが、その開始の日時及び一万数千トンに及ぶ残余毒ガス兵器について具体的な撤去計画を明らかにしておらず、また、住民に対する安全対策が明示されていないことは、沖繩県民はもとより本土国民にとってとうてい承服できない問題を残しているのであります。  御承知のとおり、致死性毒ガス兵器は、第六十三回国会において、衆参両院で承認された一九二五年ジュネーブ協定によっても、その使用が禁止され、最近においては、国際連合においてもその使用に反対する決議がなされている人道上許されない兵器であり、国際世論が強く反対していることは、米国内の国内持ち込み反対動きを見ても明らかであります。  かかる兵器沖繩に置かれてきたことは、すなわち、多年にわたり沖繩県民の生命が危険にさらされてきたとも言えるのであります。  よって、政府は、米国政府交渉を続行するとともに、その交渉を積極的かつ強力に行ない、毒ガス兵器のすみやかな撤去と、その移送の際における安全性が完全に確保されるよう努力すべきであると考える次第であります。  何とぞ御賛同くださるようお願いいたします。(拍手)
  4. 池田清志

    池田委員長 別に発言の通告もございませんので、直ちに採決に入ります。  西銘順治君外十一名提出沖繩における米軍毒ガス兵器撤去に関する決議案のとおり決するに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立
  5. 池田清志

    池田委員長 起立総員。よって、本決議案は可決せられました。  この際、政府より発言を求められております。これを許します。竹内外務政務次官
  6. 竹内黎一

    竹内(黎)政府委員 政府といたしましては、ただいまの御決議趣旨を体しまして、対米交渉に最善を尽くす覚悟でございます。
  7. 池田清志

    池田委員長 ただいまの決議について、議長に対する報告及び関係当局への参考送付等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  8. 池田清志

    池田委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。      ————◇—————
  9. 池田清志

    池田委員長 これより請願審査に入ります。  今国会、本委員会に付託されました請願は七件であります。  請願日程に掲載されております七件を一括して議題といたします。  審査方法についておはかりいたします。  各請願の内容については、先ほどの理事会において御検討を願ったところでありますので、この際、各請願について、紹介議員からの説明聴取等は省略し、直ちに採決を行ないたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  10. 池田清志

    池田委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決せられました。  請願日程第一ないし第七の各請願は、いずれも採択の上内閣に送付すべきものと決するに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  11. 池田清志

    池田委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定せられました。  ただいま議決いたされました請願に関する委員会報告書作成等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  12. 池田清志

    池田委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。     —————————————   〔報告書は附録に掲載〕     —————————————
  13. 池田清志

    池田委員長 今国会において、本委員会に参考送付せられました陳情書は、お手元に配付のとおり、沖繩西表島原生林保護に関する陳情書外十一件であります。この際、御報告をいたしておきます。      ————◇—————
  14. 池田清志

    池田委員長 閉会審査に関する件についておはかりいたします。  沖繩及び北方問題に関する件について、議長に対し閉会審査の申し出をいたしたいと存じますが、御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  15. 池田清志

    池田委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定せられました。  本日は、これにて散会いたします。    午後零時十九分散会