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鈴木強君
関連。
委員長、これは非常に大事な問題で、社会党としては緊急質問の時間を特にとっていただきたいと思いました。前例もありますし。しかし、きょうは土曜日でもありますし、諸般のことを
考えて、十分に
関連をしていただくということを条件にわれわれはきておりますから、他の党にも質問があると思います。非常に大事な問題ですから、この際、
日本国民の気持ちを率直に私は国会を通じて反映をして、
外交交渉をバックアップしたいと思います。そういう意味でございますから、どうぞひとつ時間はかなり許していただきたいと思います。
それで、第一点。先ほどの
口上書を
ソ連の
大使に渡したそうですけれど、その中に、能登と、それから四国は非常に重要だというふうに言われておって、あとの
二つの地域については触れておらないようですけれど、
外務大臣としては、従来いろいろ、
日本近海といいますか、北方において
ソ連のこういう
訓練もあるようですから、他の
二つはやむを得ない、ただし、能登半島とこの四国の
土佐沖については非常に大事だというふうに
考えてやったものかどうか。そうであるならば、その能登半島と
土佐沖の
日本の権益にかかわるような、航空の問題、あるいは海運の問題、あるいは
漁業の問題、それがあると思います。ですから、この爆撃がかりにやられるとすれば、どういう被害が想定されておるのか、これをひとつ
関係の
大臣からも聞きたいと思いますし、
外務大臣としてはその辺をどう整理をして
口上書を出したかということですね、まず、これを伺いたい。
それからもう
一つは、
口上書については、ある程度日限をつけて——四月一日から始まりますから、おるのかどうなのか。
それからもう
一つは、
モスクワの
日本大使館に対して——これは全然
事前には知らなかったようですね、その後どういうふうな
連絡をとっておられるかどうか。
それからもう
一つは、こういった爆撃をやろうとする政治的な背景ですね。一体これをどういうふうに
日本政府は分析をしておられるのか。
総理がおっしゃるように、
日ソ親善友好の中でこういうことが起きるということは、はなはだこれは合点がいかない。だからして、どういう政治的な国際的な背景の中で、
ソ連が
日本に非常に問題が起きるような爆撃をあえてやるかという、その政治的な背景を示してもらいたいと思うんです。
それから、もし不幸な場合を想定して、
外務大臣も
損害賠償については
権利を留保しておる、こういうことを言われたそうですが、今日までの間に、そういう爆撃、他のある一国の爆撃によって他の国が
損害を受けたときに、それを賠償したというような例がありますかどうですか、その点をひとつ。
それから防衛庁長官に伺いますが、最近、
ソ連の戦闘機が
日本の周辺にかなり来て
訓練をしておる、そういう
情報がありますが、防衛庁として、その辺の
情報をどういうふうにとっておられるか、これをひとつ聞きたい。
それから運輸
大臣に対しては、そもそもきのうの新聞の全面をにぎわしたそのニュースソースは、運輸
大臣がきのうの閣議に御
報告になりました、ウラジオストックの
ソ連海軍無線局が放送をした放送を
日本の海上保安庁の通信所が傍受をして、それによってこの問題が出てきたわけです。
外交的な通知も何もない中で、ただ
一つ、そこにいまの問題の出発点があると思います。そこで私は、この
情報収集の基本についてこの際伺っておきたいんですが、海上保安庁はもちろん海上の保安のためにいろいろと各国の
情報も集められておると思いますが、この二十六日の午前九時三十分から十時四十五分までの間の、四つの地域の爆撃をするという、
訓練爆撃をするという、その
情報は、その周波数は何サイクルか、それからコールサインはどういうコールサインを使っているのか。それはボイスでやっているのか、ワイヤレスでやっているのか、それから、四月一日から二十七日、四つの
水域は二十四時間ぶっ通しでもって
訓練をやるのかどうか。それから、防衛庁の長官にお聞きしたいのだが、
訓練の爆撃の規模というのは一体どのようなものが
考えられるのか。防衛庁として、もし研究されておったら教えてもらいたいと思います。そもそも海上保安庁のほうがこれをキャッチしたわけなんだが、防衛庁としては一体どういう
情報機関を持っておるのでございましょうか。私は、アメリカさんの
情報だけもらってやっておるということではないと思いますけれ
ども、これは少なくとも盗聴とかなんとかではなくて、
向こうが堂々と報道しているその放送を傍受する
権利があるわけなんです。大いに防衛庁としても傍受をしていると思いますけれ
ども、これはあえて政治的に、海上保安庁のほうと防衛庁が一緒にキャッチしたけれど、運輸
大臣が海上保安庁のほうで受けたのを出したのかどうかわかりませんけれ
ども、その辺の
情報網の確立の点も含めてひとつ御返答していただきたいと思います。
それから、最後に、ただ
口上書を出しただけでなくて、さらにこれをもっとハイレベルのところでやるとか、あるいは
事態の推移によっては
向こうに出かけて行くとか、そういう
交渉についてもお
考えをいただいておるかどうか。
これだけを伺います。