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森勝治君 私は、むしろその差し立ての処理後に問題があって
——差し立ての行のうに入れてからですよ、入れてから配達する終着局に到達するまでの時間が相当かかる、それは具体的に私は見て
おります。だから、あえてこういう
発言をするわけですが、あなたの話を聞くと、差し立て時間に間に合えばさっささっさといってしまうと。しかし、それはその逓送車が、赤い
郵便車が直接終着局に、いわゆる
郵便物の目的地たる終着局にその赤い車が直接行くんじゃないでしょう。要所要所のライン、ラインによってみんな動いていくわけでしょう。そこでまた次の差し立てをやるんでしょう。そうでしょう。ですから、いまの話を聞くと、
ポストへ入れた、所轄の
郵便局で開函をして、そこで時間がかかるとおっしゃるけれ
ども、私は、きょうの八時なら八時開函までに局に持ってきたものは
——開函したものはその日に差し立てるという
原則は、ほとんどの局はそうされているでしょう。きょうの夕方まで少なくとも到着した
郵便物は、明日の差し立てのルートに乗っかって、午前もしくは午後に配達されるでしょう。それは夏季とか暮れ、新年等の
郵便物が特にふくそうするときはいざ知らず、通常の場合にはそういうことでしょう。そんなに局の中で滞貨があるとは
考えられない。おびただしい行のうの
数字から見ても、逓送ルートによって何回も積みおろしされるでしょう。これがまたよその車で持って帰るでしょう。何回もやっているでしょう。ストレートでいくはずないんです。こういうことを研究してやってごらんなさい。でなければ、この配達時間の所要時間というものは短縮されない。いま
全国のどこの
郵便局でも三日も四日も滞貨してとめておくところがありますか、通常の場合、問題なくすらすらいっているでしょう。差し立て局において、配達局において、そう問題はない。しかし、遅配は依然として解消されない。その原因は何か、それはやはり局から局間の問題になってくるのではないか、私はこう思うのですが、その点あなたといささか見解を異にする。あなたは専門家だからそうおっしゃいますが、私はどうしてもそういう気がしてならない。書留でない限り
——書留なら何時何分に差し立てたという記録がありますが、書留でないものは記録がないから、行のう幾らでしょう。そういう行のうの差し立てで、相手の局に着くまでの所要時間を絶えず調査をいたして
おりますか、
郵便物の調査はいたしますけれ
ども、行のうの、そういう通常
郵便物のピックアップした調査はあまりおやりになってないのではないですか、そういうものを一度お調べになったらどうでしょうか。私
どもの見る限りでは、どうも、ここでこちらの車が積んできておろす
——中継局の話ですよ、またこちらから持ってきて、これを積んでいく、山ほど。だからなかなか積めない、こういう現状です。私は、この遅配という問題の中には、逓送の配置の問題、もっと人間をふやさなければならぬ問題もあるでしょう。自動車をふやさなければならぬ問題もあるでしょう。
郵便列車の問題もいろいろあるでしょう。私は、そういう輸送の問題
——収集とか配達の場合よりも、輸送に長時間を費やす。こういうところから
国民が遅配だ遅配だと言うわけです。それがあたかも受け持ちの
郵便配達の皆さんがなまけて仕事をしない、そういう印象を受けがちです。局間の行のうの滞貨がふくそうした
状況というのは、
国民の皆さんは御存じない。自動車だから近代的文明でさっさと行かれる、
速達は飛行機でやる。しかし逓送問題
——局と局間の
郵便物のもたつき輸送
関係について特に力を用いてくれませんか。これば従来ど
おりこれでいいということはないんです。こんなに交通がふくそうして、従来ど
おりの計画だったら、
郵便物は、交通のため遮断されているときにすでにおくれている。相手局に行ったら、相手局の車は時間がきて間に合いませんから出ていっちゃうので滞貨になるでしょう。次々と因果
関係がめぐるでしょう。そういうことをお
考えになったことがありますか。これは専門家だからおありでしょうが、そういったところに心を用いてくれませんか、そうして一日も早く、滞貨の原因は
一つばかりではありません、もろもろの
要素が重なってそういうことになるのでしょうが、そういう問題に力を入れてもらいたいのです。せっかく基本問題協議会ですか、つくるなら。それじゃいつまでも部下がかわいそうですよ、あたかも職員がなまけておるから遅配したという印象がぬぐえないのですね。その点はどうですか。