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山本伊三郎君 大臣がそういう
答弁をされますと、私はほんとうに真剣に言っているのです。これは将来私は問題が起こってくると思います。いま地方制度調査会で大都市問題、それから永野重雄さんから
答弁を出されて、私は賛成ではない、私は永野さんの言う道州制には反対ですが、あの人も
一つのやはり見方を持って熱意を持ってやっておりますね。それに私は敬意を表する。一体
政府はどうかというと、ずいぶん民間の企業でも、またわれわれ一般の委員でも、真剣に大都市問題をどう解決をする、
過疎の問題もそうであります。ところが
政府は、ほかのどこの委員会に行ってみても、
自治大臣より以上の
答弁は出てこない。
自治大臣はことばは少ないけれ
ども、実行力があるかもしれませんが、私はおそらく問題は都市から発生しますよ。これは架空の話じゃないですよ。私は都市から問題が起きてくると思います。そういう環境に住んでおればそういうことになりますよ、人間というものは。いなかでのんびりして、いい空気のところで、あまりそんな危いこともなければ、わりあい人間というものは清らかな良心を持てますよ。ところが、ごみごみしたところで育っておったらば、朝は一時間ほど押され押されて通勤する、帰りもそうだ、帰ってみたら空気が悪い、小っちゃな住宅で、外に出たら樹木もないわ、交通はひんぱんだ、自動車は夜どおし警笛を鳴らす、そういうところで住んでおったのでは、問題を起こすなというほうが問題だ。私は必ず起こってきます、問題は。あるいはガス爆発、私は大阪に飛んで帰って、大阪に行ったのは、それは何かの問題が市民の問からわいてこないかと思って私は飛んで帰ったのですよ。ぼくは真剣ですよ。それは皆さんも真剣だと思いますが、これを一体どう解決するかということを、私は
地方税法の問題ですから地方
財政の問題で言っているのです。それはほかにもたくさんありますよ。
したがって、私は、少なくとも先ほどまで問題が、皆さんにしたところで、地方道路譲与税なり軽油引取税は有利なほうにやはり改正していくという方向を、いまのところこれでいいのだと、それを裏返すと、市は、大都市はもう財源がなくて苦労してもいいのだ、市民に対する
対策は、そんなものはほうっておいてもいいのだということに通じてくるというのですよ、議事録を見たら。それならばそれでいいですよ。はっきり言いなさい。私は大阪に行って市民大会を開きますよ、
政府はこういつているのだと一ぺんアジりますよ。そんなことを私はしたくない。そういう点をほんとうに
自治省がまじめに考えているかどうか。今度も実は地方税の改正で、法人税の問題を若干いらわれておりますが、こんなことは、こういっては悪いけれ
ども、誠意があるかもしらぬが、問題にならぬ、数から言ったら。だからそういう点で、私は何にも大都市を擁護するのじゃなしに、いま
過疎地帯の問題についても、いろいろ起債の問題あるいはまた補助金の問題で、これも満足しない。
附帯決議もついておりますけれ
ども、
自治大臣は、これに対して誠意をもってやるという
附帯決議に対する御
答弁があったわけです。私は
過疎地帯ももちろん大事でありますが、緊急に都市財源の問題というものは、
政府はほんとうに真剣に考えなければ、私はもう言ったところで、
答弁さえしておけば、時間がたてばこれは上がっていきますからね。少なくとも二日間これぶっ続けで
質問していけばやりますけれ
ども、そんな私は根もありませんし、もう上がることは間違いない、ないが、私の言うことは聞いておきなさい。必ずそういう問題が起ってから手を打ってもだめですよ。とにかくそれは
政府でもやる気持ちがあるかもしれませんが、問題が起こってから本会議で、今後そういうことのないように努力いたしますということで、これはやむを得ぬかもしれませんが、しかし大都市問題として私はここではっきり言っておきますよ。
昭和四十五年の四月十六日の
地方行政委員会で
山本がこういったということを覚えておいてください。いまにして
財政の問題を考えておかなければ、あとでどういう問題が起こっても、これはもうきょう御列席の
自治大臣はじめ皆さん方の責任ということになります。責任とるかどうか知りませんけれ
ども、良心的に私はあなたがとるかどうか、このことだけは私は言っておいて、もう多言を弄したところで、結局秋田
自治大臣も、
予算委員会の時間もありましょうけれ
ども、
自治大臣、ひとつ最後に言っておきますけれ
ども、私は決してそんな
根拠のないことでなくして、ともに考えていこうじゃないか、
政府の
やり方について不満の点があるけれ
ども、やむを得ないということについて私は認めますよ。しかし、いまの問題は、そう簡単に、
答弁だけでおさまらない問題である。特に事務段階ではおさまらない。これは政治的に解決しなければいけない。これは今度の道府県から法人税割りを移すことについて相当問題があったと思うのですね、あったと思うけれ
ども、それはやっぱりおのおの自分の立場がかわいいから、府県知事は府県知事で自分を守ろうとする、
市町村は
市町村で守ろうとする、わかるけれ
ども、政治家というものは、私はそんなものは政治家と思っておりませんけれ
ども、政治家というものは、そういうものをどう調和していくかというところに私は政治家の役目があると思う。事務段階では無理だと思う、しかし、事務段階は無理だけれ
ども、皆さん方が、私はまだ大臣になった経験がありませんけれ
ども、与党の大臣になった人に対して、十分皆さん方が進言するだけの義務があると思う。大臣はいま一年ごとに変わりますから、どんなえらい大臣でもそんな前のことはわからない。それは皆さん方の責任ですよ。それをやらなければ、これは官僚政治ということになる。私はそういうことになってほしくないと思う。したがって皆さん方は、私の言うことを聞いておるというだけでなしに、それを十分考えて、皆さん方のプラン、計画、税制改正案のときに進言しなければならぬ。それを大臣がければ、もうあなたの責任です。そういう点を十分皆さん方考えておいてください。
まだずいぶんあるけれ
ども、これはもう私も、何ぼ言うたところで、結局一言言えばわかることですから。最後に、くどいようでありますけれ
ども、秋田
自治大臣から、まあ三べんほど
答弁を聞いておりまして、大体ぼくは知っておりますけれ
ども、同じ
答弁でもけっこうですから、大都市問題に対処するについては、根本的な税制の改革等々についてはなかなかむずかしいが、いま緊急な問題については、早急に何らかの
措置をしなければならないということで、閣議でも、あるいはまた必要なところでひとつ努力したい、実現するために努力する。しかし、それは努力じゃなしに、現実にあらわれてくるようにやっていきたいという決意をひとつお述べ願って、非常に長らくどうもすみませんでしたが、私の
質問をこれで終わります。