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参考人(
今井栄文君) 三里塚の商店街の問題につきましては、全く御
指摘のとおり、昨年の秋
御料牧場の百数十世帯というものが高根沢へ移りまして、なおあの
周辺の方々が全部
代替地へ移ってしまうということで、非常に売り上げが減少しておることは全く事実でございまして、私
どももその
対策は十分にいままで心にかけてまいっております。
きょう御
指摘になりました新聞につきましても若干触れてまいりたいと思いますけれ
ども、私
どもは、三里塚に対して従来約四千世帯
程度の、あるいは独身寮も含んでおるわけでございますけれ
ども、
公団職員住宅をその地区につくるということをお約束しております。それからなお、政府は特に政府職員住宅のために、あの付近に約十町歩
程度のものを、まだ政府の
国有財産として、普通財産として留保いたしておる。これは住宅
用地でございます。したがいまして、そういう方々も移ってまいりますれば、当然に、その中に商店をつくります場合には三里塚を最優先するというふうに私
どもは
考えております。ただ、それができ上がるまではそれではどうするかという問題で、実は従来でも私
どもは、私自身のところへ直接、現在入っている
工事会社の責任者を呼びまして、三里塚の商店街から特に最重点にひとつ買うようにやってくれ——千代田の商店街についても同様でございますけれ
ども、そういうことで特に私から特別な指示までしまして、それからまた、私
どもの分室の
生活設計相談所でわざわざ
工事会社の現場の責任者に推薦状まで書いて、三里塚の商店街の方々をいままで全部御紹介申し上げておるということでございます。ただ、私もよく実情は知りませんですけれ
ども、初め入れておったんだけれ
ども、どうもあとへいって少なくなる、あるいは買わなくなるというふうなケースが若干あるようでございまして、これはやはり、三里塚の商店街の方々のいままでの行き方、あるいは商品の仕入れの
関係、いろいろな
関係と、いわゆる飯場の
生活というものがはたしてうまくかみ合っているのかどうかというような点が若干あるのではないかと思いまして、こういう点は今後指導を、三里塚の方々にもある
程度やはり私
どものほうとしても申し上げることもございますし、それからまた
工事会社の連中にも、われわれのほうで、さらに
先生の御意図のようにひとつ強く私
どもとしては指導していきたいと思います。
それから、
公団の分室が、いよいよ
本体工事を控えまして、天浪に三棟の建物を今度つくって、四月の半ばから移転するわけでございますが、確かにこのたばこ屋の問題はあったようでございます。しかし、私の本来の趣旨は、三里塚の商店街というものは何としても救わねばならないという私自身の
考え方から、実はこの新聞が出る前でございますけれ
ども、一昨日、私の部屋で
関係者と話をしました。
公団の内部にも二つの
考え方がございまして、 いままで分室でもって仕事をしておったのをめんどう見ないわけにはいかぬというふうな問題。というのは、あそこでたばこを売っておった人。しかし、また、それもめんどう見るけれ
ども、なお三里塚の連中も入れていいじゃないかという意見の連中。で、私のところで裁断をいたしましたのは、両方入れなさいということでございまして、したがって、この点につきましては、まあ私
どもは、うそをついていたというふうに言われて、はなはだどうも反省をいたすわけでございますけれ
ども、三里塚の商店の方にも、たはこの販売所を入れていただくということは、この新聞が出る前に実は話をいたしたわけでございます。これは、単にたばこだけではなくて、プロパンガス等についても私は同様に
考えておりますので、できるだけひとつ御趣旨に沿うようにやりますので、よろしくお願いいたしたいと思います。