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藤原道子君 三十八年、そのときに
医師会の幹部と会談していらっしゃるのが
医師会雑誌ですか、これに出ているのを私拝見しましたけれ
ども、それと同時に、私
たちが
看護婦の
不足、これをずいぶんやかましく言うたびに、
厚生省では、努力しております、ああいたしますという答弁だった。ところが今日の
状態、あなたのあのときの見込みでも、一生懸命努力するから四十五年度には
看護婦は余ってくるだろうというようなことを言っておるのを私持っていますから
——つまり産業が機械化されるから婦人の労働力が余る。こういうことから計算していくと、
看護婦は四十五年度になれば余るような
状態になると思うということを言っていらっしゃる。結局、
厚生省の
考え方は甘いのでございます。むしろ今日では産業の高度成長とともに労働力が
不足いたしまして、
看護婦さんでもあらゆるところから引き抜きの手が伸びてきている。ホステスあたりからずいぶん伸びてきている。ホステスが一時間の夜のアルバイトで二千円だそうです。いろいろあの手この手でやってきている。それに対して
厚生省は机上の空論で、いや大丈夫です、ふやします、こういうことを言っていたんじゃ、私は時代についていけないんじゃないか、こういう不安が去らないわけなんです。ですから、また
看護婦問題については、あなたのほうでもお
考えになっているようでございますけれ
ども、私
たちは私
たちとして
考えております。こういうことは今後の
委員会で十分論議するといたしまして、容易ならざる
状態にあるんだということだけはひとつ
考えて対策を立てていただきたい。
看護婦が働きいい職場、魅力ある職場にならなければ、潜在
看護婦の掘り起こしといってもなかなかできるものじゃありません。潜在
看護婦を掘り起こすといっても、働けるくらいならもっといい
条件のところがあるのですから。けれ
ども看護婦さんになろうと決意してなってこられた人
たちは、
一つの使命感というものを持っていますから、やはり職場で働けるならば
看護婦としての職場へ帰りたいという
考えはある。だが帰るについてはいまの職場ではやりきれない、ここへきておるのじゃないかと思う。だから潜在
看護力の掘り起こしと同時に、まず定着するような職場を
考えていかなければならない。私は、
看護教育に対しましても、何だかんだと
人事院では言っておりましても、結局、学校
教育法にのっとらない
看護婦の
養成機関でございますから、何かにつけて不利な点があるのです。したがって、今後の
看護教育は
教育法にのっとったものに改めていくべきだと私は
考えております。
これは次回でやるといたしまして、とにかく
看護婦充足についての御決意を伺いまして、きょうの私の質問は終わらせていただます。