運営者
Bitlet
姉妹サービス
kokalog - 国会
yonalog - 47都道府県議会
nisalog - 東京23区議会
serelog - 政令指定都市議会
hokkaidolog - 北海道内市区町村議会
aomorilog - 青森県内市区町村議会
iwatelog - 岩手県内市区町村議会
miyagilog - 宮城県内市区町村議会
akitalog - 秋田県内市区町村議会
yamagatalog - 山形県内市区町村議会
fukushimalog - 福島県内市区町村議会
ibarakilog - 茨城県内市区町村議会
tochigilog - 栃木県内市区町村議会
gunmalog - 群馬県内市区町村議会
saitamalog - 埼玉県内市区町村議会
chibalog - 千葉県内市区町村議会
tokyolog - 東京都内市区町村議会
kanagawalog - 神奈川県内市区町村議会
nigatalog - 新潟県内市区町村議会
toyamalog - 富山県内市区町村議会
ishikawalog - 石川県内市区町村議会
fukuilog - 福井県内市区町村議会
yamanashilog - 山梨県内市区町村議会
naganolog - 長野県内市区町村議会
gifulog - 岐阜県内市区町村議会
sizuokalog - 静岡県内市区町村議会
aichilog - 愛知県内市区町村議会
mielog - 三重県内市区町村議会
shigalog - 滋賀県内市区町村議会
kyotolog - 京都府内市区町村議会
osakalog - 大阪府内市区町村議会
hyogolog - 兵庫県内市区町村議会
naralog - 奈良県内市区町村議会
wakayamalog - 和歌山県内市区町村議会
tottorilog - 鳥取県内市区町村議会
shimanelog - 島根県内市区町村議会
okayamalog - 岡山県内市区町村議会
hiroshimalog - 広島県内市区町村議会
yamaguchilog - 山口県内市区町村議会
tokushimalog - 徳島県内市区町村議会
kagawalog - 香川県内市区町村議会
ehimelog - 愛媛県内市区町村議会
kochilog - 高知県内市区町村議会
fukuokalog - 福岡県内市区町村議会
sagalog - 佐賀県内市区町村議会
nagasakilog - 長崎県内市区町村議会
kumamotolog - 熊本県内市区町村議会
oitalog - 大分県内市区町村議会
miyazakilog - 宮崎県内市区町村議会
kagoshimalog - 鹿児島県内市区町村議会
okinawalog - 沖縄県内市区町村議会
使い方
FAQ
このサイトについて
|
login
×
kokalog - 国会議事録検索
1970-04-15 第63回国会 参議院 災害対策特別委員会 第4号
公式Web版
会議録情報
0
昭和四十五年四月十五日(水曜日) 午前十時二十三分開会
—————————————
委員
の
異動
三月二十七日
辞任
補欠選任
奥村
悦造
君 初
村瀧一郎
君 四月九日
辞任
補欠選任
河田
賢治
君
渡辺
武君 四月十四日
辞任
補欠選任
村尾
重雄
君
片山
武夫
君
渡辺
武君
須藤
五郎
君
—————————————
出席者
は左のとおり。
委員長
西村
関一
君 理 事 佐田
一郎
君 増田 盛君
武内
五郎
君 委 員 上田 稔君 小林 国司君 河口 陽一君 佐藤 隆君
田口長治郎
君 初
村瀧一郎
君 森 八三一君 鈴木 力君 松本 英一君
上林繁次郎
君
片山
武夫
君
須藤
五郎
君
政府委員
総理府総務副長
官 湊
徹郎
君
通商産業省公益
事業局長
馬場
一也
君
消防庁長官
松島
五郎
君
事務局側
常任委員会専門
員 中島 博君
説明員
警察庁刑事局保
安部長
長谷川俊之
君
経済企画庁総合
開発局山村豪雪
地帯振興課長
足利 知己君
農林省農政局参
事官
遠藤 寛二君
運輸省鉄道監督
局民営鉄道部土
木電気課長
山本
正男
君
—————————————
本日の
会議
に付した案件 ○
災害対策樹立
に関する
調査
(
大阪
市における
ガス爆発事故
に関する件) (
豪雪
による
育苗遅延
に関する件) ○
委員派遣承認要求
に関する件
—————————————
西村関一
1
○
委員長
(
西村関一
君) ただいまから
災害対策特別委員会
を開会いたします。
委員
の
異動
について
報告
いたします。去る三月二十七日、
奥村悦造
君、四月九日、
河田賢治
君が
委員
を
辞任
され、その
補欠
として初
村瀧一郎
君、
渡辺武
君がそれぞれ選任されました。 また、昨四月十四日、
渡辺武
君、
村尾重雄
君が
委員
を
辞任
され、その
補欠
として
須藤五郎
君、
片山武夫
君がそれぞれ選任されました。
—————————————
西村関一
2
○
委員長
(
西村関一
君)
災害対策樹立
に関する
調査
を
議題
とし、このたび
大阪
市で
発生
いたしました
ガス爆発事故
について、
政府
及び
関係当局
の
報告
を求めます。まず、湊
総理府総務副長
官からお願い申します。
湊徹郎
3
○
政府委員
(
湊徹郎
君) ただいま
議題
になっております過般の
大阪
の
ガス爆発事故
について、一般的な
状況
並びに
政府
としてとっております
措置
を私のほうから御
報告
を申し上げて、その
あと関係
各
省庁
のほうからいさい申し上げたいと存じます。 初めに、このたびの
事故
によって非常に多数の
犠牲者
が出ましたことはまことに遺憾千万でございます。不幸にもおなくなりになられました
方々
に対しまして、つつしんで哀悼の意を表しますとともに、
罹災
された多くの
方々
には一日も早く立ち直っていただきますことを念願するものであります。
最初
に、
災害発生
の経緯を簡単に御
説明
申し上げますと、四月の八日、
大阪
市
大淀
区の
地下鉄
二号線
——
これは梅田から天六を経て都島に至る路線でございますが、その二号線で吊り
防護
を施しました
工事現場
において、
地下
の
掘削工事
をやっております際に、露出された
ガス導管
から
ガス漏れ
が生じまして、それに何らかの
原因
で
引火爆発
を起こして
災害
が
発生
したわけでございます。詳細な
原因
につきましては、現在
関係当局
で
調査
中でございます。 破裂した
道路補板
などが飛散しましたために、
付近
におりました
工事人
及び市民の中から多数の
死傷者
が
発生
いたしますとともに、
道路
の両側にございます
家屋
が
延焼
したわけであります。 この
事故
によります
被害
の
状況
は、今日まで
死者
七十七名、
重軽傷者
二百九十九名に及んでおります。
家屋
の
焼失
は二十六棟になっておるわけであります。
政府
といたしましては、
事故
が
発生
しますと、直ちに
通商産業大臣
と
建設大臣
をはじめ
警察庁
、厚生省、
労働省
、
消防庁
、
運輸省
からそれぞれ
係官
を
現地
に
派遣
いたしまして、
被災
の
状況
の
調査
と
応急措置
の
指導
に当たらせたわけでございますが、それと同時に、
警察官
、
消防団員
、
消防職員等
を多数
出動
させて
避難
の
指示
、
誘導
、
負傷者
の救助、
救出
を行ない、また
負傷者
に対する
医療活動
、医薬品の確保、
避難所
の設置、
緊急給食
、被服、
寝具等
の
貸与等
を行なった次第でございます。 また翌四月九日には、さっそく
関係各省
庁の
連絡会議
を開催いたしまして、
被災状況
について
お互い
に意見の交換を行ないますと同時に、今回の
事故
の
規模等
から考えまして、この
対策
を総合的かつ効果的に推進いたしますために、単なる
応急措置
だけでなしに、今後予想される、あるいは予見される同種の
事故
の
再発
を防止しようという
観点
から、恒久的な
対策等
についても
相談
する必要があろうというので、
大阪ガス爆発事故対策連絡本部
を
閣議決定
によって設置した次第でございます。そして同日夕刻、第一回の
連絡本部会議
を開きますとともに、そこできめた
基本方針
に従って、翌十日には
幹事会
を開催願いまして、
工事現場
の総
点検
を行ないますと同時に、
安全対策
についての
連絡協議体制
について次のことを決定し、それぞれ実施に移したわけであります。今回の
大阪ガス爆発事故
と、先ほど申し上げましたように
類似事故
の
発生
、現在
工事
中の個所もかなり全国にはございますし、そういう
事故
の
発生
を防止いたしますために、各
省庁
といたしましては、それぞれ
関係工事施行者等
に対して
工事現場
の
安全性
の総
点検
を
指示
したわけでございますが、当面この
点検活動
、
点検措置
を徹底して行なっていこう、こういうことが第一でございます。 さらに第二段階の
措置
といたしましては、
工事現場
の
安全対策
を有効に、かつ統一的に進めますために、ばらばらに
各省
がやっておってはまずうございますので、第一番に
道路管理者
が主催して従来
地方連絡協議会
などを各府県、あるいは主たる
市町村ごと
にやっておりますが、今回の
爆発事故
にかんがみて、
事故防止策
について
お互い
に
関係者同士
が相互に協調を得られる
措置
を講ずることにいたしたわけであります。今回の場合、特に従来先ほど申しました
協議会
には
消防庁
や
労働省関係
は入っていなかったのでありますが、今後都道府県の
労働基準局
、
消防機関等
、
関係省庁
も参加する
措置
を講ずるようにいたしたわけでございます。 次に、これらの
地方協議会
の開催に関しまして、とりあえず
建設省
のほうから
道路管理者
に直接話をおろし、同時に各
省庁
から
関係者
に趣旨の徹底をはかることにいたしてございます。 三番目には
関係
する
ガス事業者
、それから
地下鉄事業者
、
水道事業者
、
下水道事業者
、
電気事業者等
それぞれ
関係事業者
が、
工事
の安全を確保するために
お互い
に密接な
連絡
をとるように、これまた
関係各省
庁から
指示
をいたし、その他適切な
措置
をとることにいたしたわけであります。 次に
道路
上及び
道路
に面して
工事
をやっております
建設業者等
に対しては、この際あらためて
保安
上の
措置
を徹底するように
関係省庁
が
指導
することにいたしたわけでございます。 続いて、連日
幹事会
を開いて各
省庁
の御
連絡
をお願いしてきたのでありますが、一昨四月十三日には第二回の
本部会議
を開きまして、今後の
ガス爆発事故防止
のために次の
項目
が
検討
されたわけでございます。 お
手元
の
資料
にあったと思いますが、概略申しますと、緊急の
措置
と同時にさっき申しましたように今後にわたっての
恒久措置
をこの際並行して考えていくというたてまえ上、一番目には
地下鉄工事
にとられております
——
今日ほとんど
オープンカット工法
がとられておるのでありますが、
工法
の
安全性
の推進のために、たとえば
シールド工法
の
採用等
について技術的な
問題点
をひとつ
検討
していこうではないか、そしてできるだけそういう
工法
のとり得るものについては促進するというたてまえに立ってひとつ
検討
していこう。 二番目には
共同溝
でございますが、これもかねがね問題になっておったのですが、この際ひとつ
共同溝
の
建設
を促進するということにしようではないか。 三番目には、
地下鉄工事等
に対して
ガス導管等
、場合によっては
移設
の
措置
を講ずる必要の生ずる場所もあるであろうから、その
ガス導管
の
移設
についても
検討
していこう。 四番目には、
ガス
の
保安知識
を持っております
熟練技術者
の養成、これをひとつ各
関係者
において積極的に考えていこう。 五番目には、今回の国会で
ガス事業法
が成立いたしまして、これは六カ月以内の政令で定める日から
施行
することになっておりますが、こういう際でございますから、その
施行
をひとつ極力促進して
早目
に
施行
できるようにしよう。そして
主要ガス事業者
に
保安規程
を届け出させる等の
行政指導等
もやっていこうということでございます。 六番目には、
ガス
の
安全性
に関する
基本認識
の改善、案外いささか鈍感な
感じ方
をしている向きも多うございますので、そういうことと同時に、
ガス事故
に対します
応急処理体制
をはっきり整えていこう。 七番目には、
ガス漏れ等
があった場合に、鼻でもっていままで主として検知をしておりますが、
自動警報器
あるいは
自動緊急用遮断弁
、
バルブ等
を締める、そういうような
方法
も採用し、さらにこれらに関する
技術開発
を促進していこうということであります。 その次には、
ガス
の
事故防止
のための
保安監督体制
の
整備強化
をはかろう。 以上のような
検討項目
をそれぞれ
相談
し合いまして、それについては
各省
ですみやかに技術的な
観点等
から
検討
を練って、おおむね今月一
ぱいぐらいをめどにしてこれを持ち寄り
今後の
恒久対策
について
相談
を進めていこう、こういうもくろみでおるわけでございます。 以上
政府
のとっております
措置
を簡単に御
説明
いたしましたが、今回の
事故
、これはきわめて特殊な、先ほど
委員長
さんから話がございました一種の
都市災害
でございますので、これらについては
原因等
の
調査究明
と同時に、今後の
恒久策
を含んだ
対策
を講じてまいる
所存
でございますので、
委員会
のほうでもひとつ何とぞいろいろと御鞭撻、御
指導
賜わらんことをお願いして御
説明
にかえたいと思います。
西村関一
4
○
委員長
(
西村関一
君) 次に、
警察庁
からお願いいたします。
長谷川俊之
5
○
説明員
(
長谷川俊之
君) 概況につきましては、ただいま副
長官
からも御
報告
がございましたので重複を避けまして申し上げます。
ガス爆発事故
が起きましたのは、正確な
時刻
につきましては現在のところ
捜査
中でございまするが、大体現在までのところ四月八日の午後五時五十分ごろというふうな
時刻
でございます。 現在までの
被害
の
状況
は別紙お
手元
にお配りしてございまするとおり、
死者
七十七名、
うち男
が六十七名、女が十名でございますが、
死者
の
原因
を見ますると、
脳挫傷
三十四名、
やけど
によるものが十三名、
胸腹部内臓等
の挫滅によるものが十一名、窒息六名、
外傷性ショック
六名、以下の
状況
でございまして、大
部分
の者は
やけど
によったというのではなくして、そのときの
爆発
によりまして、あるいは路面にたたきつけられたり、あるいは降ってきましたいわゆるコンクリートのおおい等によりまして
被害
を受け、死亡いたしておる
状況
でございます。 なおその他の
被害
といたしましては、
住宅
、
店舗等
が二十六棟、二千百七十平米が焼けており、また
爆風
によりまして、
付近
二百メートルくらいにわたりまして
家屋
が百戸から百十戸くらいの
窓ガラス
が割れております。その他駐車中の
車両
が相当数破損しておる
状況
でございます。
警察等
の
措置
といたしましては、この
ガス漏れ
の事実を認知いたしましたのは当日の午後五時三十分、
地下鉄工事
をやっておりました
現場
の
錦城組
の三上という方から一一〇番で、
ガス
が路上にあふれて煙が出ているという
通報
があったわけであります。それによりまして認知いたしたわけでありますが、
大阪府警本部
の
司会室
としては、直ちに
所轄
の
曾根崎警察署
に対しまして
現場
に急行をして
措置
をとるように
指令
をいたしたのでございます。これに対しまして
曾根崎警察署
としましては、ます
パトカー
を
派遣
し、さらに
所轄
の池田町
派出所
の
勤務員
に
現場
に急行するように
指示
をいたしたのでございます。これとは別に、午後五時三十一分ごろに
現場
近くの天六
交差点
におきまして
交通整理
に従事しておった
警察官
が、東のほう百五十メートルぐらいに煙が上がっておるのを認めました。それと同時に通りかかりましたトラックの方から、
ガス
が漏れて
通行
が危険であるという通知を受けまして、この
警察官
は直ちに東の
事故現場
に向かう
交通
を遮断いたしておるわけでございます。また三番目には、
通行
の方から午後五時三十五分ごろ
大淀署
の天六
派出所
の
勤務員
に対しまして、
国分寺交差点付近
において
ガス漏れ
があって
通行
が危険であるという口頭のお知らせを受けまして、そして直ちに
現場
に赴いておるわけでございます。 こういうことで一番
最初
に
現場
に着きましたものは、この
大淀警察署
の天六
派出所
、これが
現場
から百数十メートルの近いところにございますので、一番
最初
に着きましたのが午後五時三十六分ということでございます。自後
曾根崎署
の
パトカー
その他着きまして、
爆発
時におきましては
警察官
十八名の者が
現場
におりまして、
国分寺交差点付近
に集まっておりました
群衆約数
百名の
整理
、
避難等
に当たっておったのでございまするが、五十分ごろ
爆発
が起きまして多数の
死傷者
が出るに至りました。自後
機動隊
は十八時二分に
最初
の
部隊
が着きまして、その後
制服部隊
七百八十六名、
車両
、
パトカー
三十八台、その他の装備をもちまして
負傷者
の救護、死体の
収容等
の
活動
をいたしたわけでございます。 なお、
事故
が起きましてから直ちにこの
原因究明等
につきまして、
私服捜査員
百七十名をもちまして
事故究明
に当たっておる
状況
でございます。
警察庁
といたしましても、先ほど副
長官
から御
報告
がございましたとおり、
事故
直後
本部
に
対策本部
を置きまして、
刑事局長
以下数名の者を
現地
に
派遣
し、実情の
調査指導
に当たらせるとともに、その後直ちに各
府県警察
に対しまして、この
種工事現場
に対する
警察側
からの再
検討
、それから各
県警察
に対しましてこういう
ガス漏れ
の
事故
の場合におけるより迅速な
交通遮断
、
住民
の
避難誘導
、そういったことについて
指示
をいたしておるところでございます。 以上、簡単でございますが……。
西村関一
6
○
委員長
(
西村関一
君) 次に、
通産省
からお願いいたします。
馬場一也
7
○
政府委員
(
馬場一也
君) 概括的な全般的な御
説明
は、先ほどの副
長官
の御
説明
で尽きておりますので、特に
通産省
から特記して申し上げる事項は特別ございませんが、この「
大阪ガス爆発事故
について」という
対策連絡本部
の
資料
の一ページの下から二ページにかけてございますように、
事故
がございましたあくる日、
関係事業者
でございます
大阪
市、
大阪瓦斯
、それから
工事施工者
でございます鉄建
建設
の三者で
相談
をいたしまして、なくなられました方、あるいは負傷されました方、それから
家屋等
が
被害
にあわれました
方々
に対しまして、それぞれ当座のお
見舞金
ということで
相談
いたしました結果、そこにございますような区分に従いまして
見舞金
をお届けをするということに協議決定いたしまして、それぞれお届け申し上げておるという
状況
でございます。それからなお
家屋
の
焼失
をいたされました
罹災者
、
商店等
がございますが、これらの
方々
の
復旧立ち立がり
に備えまして、国民金融公庫、それから商工中金、
中小企業金融公庫等
におきましては、それぞれ
罹災
の証明のある方に対しましてはそういう立ち上がりのための資金の貸し出しにつきまして、通常の
条件
よりは
融資条件
を緩和いたしまして、たとえば
据え置き期間
を延ばすとか、あるいは
償還期間
を延ばすとかというような
措置
をとっておるわけでございます。 それから
ガス事業者
の総
点検
の
状況
、あるいは成立をいたしました
ガス事業法
に基づきます省令の
強化
なりその他の
行政措置
につきましては、先ほど副
長官
からお話しのとおりでございまして、現在鋭意
検討
を進めております。 なおこれも
通産省
ということではございませんが、
連絡本部
から今週月曜日
——
おとといでございますが、昨年
通産省
に設けました
ガス導管防護対策会議
にお入りいただきました東大の
星埜先生
以下四名の
専門
の
先生がた
に
現場
の
当該地点
のみならず
地下鉄工事
全体につきまして何か技術的な問題がなかったのかという今後の
再発防止
の
観点
から、
工法
あるいは吊り
防護
の
方法全般
につきまして
専門
的お
立場
から御
視察
をいただいておりまして、その所見をなるべく早くおとりまとめいただきました上で、今後
連絡本部
のつくります各種の
対策
の基礎にしていただきたいという予定になっております。 以上御
報告
申し上げます。
西村関一
8
○
委員長
(
西村関一
君) 次に
運輸省
からお願いいたします。
山本正男
9
○
説明員
(
山本正男
君) 先ほどの
総理府
副
長官
、それから
通商産業省公益事業局長
のほうからの御
報告
のとおりの
内容
を当省といたしましてもいままでやってまいりまして、特にこれだというふうな新たにつけ加えますようなものはございません。副
長官
それから
公益事業局長
の御
報告
の中にすべて包含されておるというふうに私は思いますので、さよう御承知おき願いたいと思います。 なお今後の
対策
につきましては、
運輸省
は
運輸省
の
立場
で
地下鉄事業者
を監督してまいりたい。そのためにはまた
関係各省
と緊密な
連絡
をとりまして、
恒久対策
の
樹立
に直進をしてまいりたい
所存
でございます。
西村関一
10
○
委員長
(
西村関一
君) 次に、
消防庁
からお願いいたします。
松島五郎
11
○
政府委員
(
松島五郎
君) お
手元
にお配りいたしました
資料
によってこの
ガス爆発
に際しまして
消防庁
がとりました
対策
の大要について御
報告
申し上げます。
大阪
市の
消防本部
は四月八日十七時二十七分に一一九番によりまして
ガス漏れ
があるという
通報
を受けまして、直ちにもよりの
北消防署
及び
浮田出張所
につきまして
出動
を
指令
いたしております。
北本署
及び
浮田出張所
の
消防車
は十七時三十二分に
現場
に到着いたしまして、
ガス
が噴出中であることを現認いたしまして、
火災
が起きますならば直ちに放水ができるような
措置
をとるとともに、
付近
の
住民
に対しまして火気の使用をやめていただくように、また店の
シャッター等
を閉鎖するようにという
指示
をして回っております。十七時三十九分に
大阪瓦斯
の
修理車
に
火災
が
発生
したということで、一部の
現場
におりました
消防署員
は
ガス会社
の
職員
とともに
消火作業
を行ないますとともに
ガス爆発
の危険があると判断をいたしまして、
警察官
の協力を得て民衆に対して
避難
をするように呼びかけを行なっております。 この間に
消防本部
は
車両火災発生
の
通報
を受けまして十七時四十一分に第一
出場
を
指令
し、
消防車
六台を
出動
させております。十七時四十九分に至りまして
消防本部
は
ガス爆発
による
死傷者
が多数
発生
した、並びに
北側
の
民家
に
延焼
中であるという
通報
によりまして、十七時五十三分に第三
出場
を
指令
をいたしまして、さらに十八時一分には
救急車
全
車両
二十二台と
担架隊
五隊の
出動
を
指令
いたしております。さらに十八時十八分第四
出場
を
指令
し、
特殊車
を含めまして合計六十四台の
消防隊
を
事故発生地点
に集中し、
火災
の
鎮圧
並びに
救急活動
に当たっております。なお、
現地
に
消防局長
を長とする
現場消防指揮本部
を設置し、その
指揮
に当たっておりますが、この
事故
に際しまして
出場
いたしました
車両
、
消防団員
につきましては、お
手元
の
資料
に記載してあるとおりでございます。
ポンプ車隊
は主として
北側民家
の
延焼
に対する
消火活動
に当たりまして、十八時五十五分には一応
延焼火災
を
鎮圧
をいたしておりますが、
完全鎮火
に至りましたのは二十一時三十八分でございました。
焼失面積
は二十六棟二千百七十平米でございます。一方、
消防隊
の一部をもちまして、
消防車積載
のはしごを利用いたしまして、隧道内に転落をいたしました
負傷者
約五十名の
救出
に当たるとともに、
救急隊
は
負傷者
の
病院搬送
を繰り返し行なっております。
ガス管
から出ました
火災
は二十一時五十四分に
鎮火
をいたしましたが、零時三十分まで注水を継続をいたしまして、残火の
完全処理
と冷却をはかり、その後
地下
への掘さく溝を通じまして、
地下部分
に行くえ
不明者等
がなお残ってないかどうかの
捜索
を行なったのでございます。これは再度にわたって行ないましたが、行くえ
不明者等
の発見はなかったということでございます。なお、
焼失家屋部分
の
捜索
は
鎮火
後直ちに行ないましたが、九日の三時三十分までで一応打ち切りまして、翌朝の十時から再度
捜索作業
を行なった結果、遺体一名を焼け跡から
収容
をいたしております。
被害
の
状況
につきまして、
人的被害
につきましては、先ほど
警察庁
から御
報告
のあったとおりでございます。
物的被害
につきましては、いま申し上げましたとおり、
住宅店舗等
の全半焼二十六棟二千百七十平米でございます。ほかに
爆風等
によって
ガラス等
を破損した
家屋
、破損した
車両等
が多数ございます。
消防庁
といたしましては、先ほど副
長官
からも御
報告
ございましたように、直ちに
予防課長
並びに
予防課
の
関係係官
、
消防研究所
の技官を
派遣
をして、実態の
調査
に当たらせております。 以上でございます。
西村関一
12
○
委員長
(
西村関一
君) ちょっと速記とめて。 〔
速記中止
〕
西村関一
13
○
委員長
(
西村関一
君) 速記起こしてください。 以上で
報告
は終わりました。 本件について質疑のある方は、順次御発言を願います。
武内五郎
14
○
武内五郎
君
内容
についてはいずれ
委員派遣
の後に詳しく質問が出ると思いますが、ただ私がお伺いしたいことは、
政府機関
はもちろんのことでありまするが、この
調査
に
活動
された学者の
団体
あるいは有識者のグループとか、そういうような
機関
あるいは
団体等
の動かれた
名前等
がわかりましたらお知らせいただきたい。もしいまここでわからなかったら、
あと
で
資料
でひとつ出してください。
馬場一也
15
○
政府委員
(
馬場一也
君) 先ほどお答え申し上げましたように、
連絡本部
から四月十三日に
東京大学
の
星埜先生外
四名の
先生方
とそれから
建設省
、
運輸省
、
通産省
からそれぞれ
係り官
が、ただいま申しました
地下鉄工事
の
工法
、
つり防護
の
状況等
について御
視察
をいただいておるわけでございます。その行っていただきました
先生
の
名前
を申し上げますと、
東京大学
の
星埜先生
、それから同じく
東京大学
の
奥村先生
、それから東京工業大学の
渡辺先生
、それから
建設省土木研究所
の
福岡所長
、この四名の
方々
に御
視察
をいただいておるわけでございます。
須藤五郎
16
○
須藤五郎
君 私の聞くところによりますと、まず
最初ガス漏れ
を発見したのは、
大阪瓦斯会社
の
パトカー
がたまたまそこを通りかかった、そのときに
ガス漏れ
を発見して
無線連絡
で
ガス会社
に対して五時二十分に
無線連絡
をした、こういうことが言われているんですね。この文書でずっと
説明
を聞いていますと、まず
最初ガス漏れ
をキャッチしたのは
ガス会社
だと思うんです。
ガス会社
が
無線
で五時二十分に
連絡
を受けたということになっているようですが、そうするとその
ガス会社
はその時点で
警察
あるいは
消防署
に対して何ら
連絡
をしていないんですか、どうでしょうか。
松島五郎
17
○
政府委員
(
松島五郎
君)
消防機関
が
覚知
をいたしましたのは、先ほど御
報告
申し上げましたように二九番によって十七時二十七分に受け取っております。一一九番で
連絡
がございましたので、これが
ガス会社
の
職員
からの
連絡
であるかどうかについては、いまのところまだ確認されておりません。
長谷川俊之
18
○
説明員
(
長谷川俊之
君) お答え申し上げます。
警察
が認知をいたしましたのは、先ほど御
報告
申し上げましたとおり、一一〇番によりまして
現場
の
工事
をやっておられた方から十七時三十分に
ガス
が漏れておるという
通報
が
最初
にございました。
松島五郎
19
○
政府委員
(
松島五郎
君) 私ちょっと間違えまして、十七時二十七分に一一九番で
覚知
をいたしておりますが、その電話をされました方は
北側
の焼けた
民家
の方だということでございます。
須藤五郎
20
○
須藤五郎
君 そうすると、
警察
は五時三十分に一一〇番で
連絡
を受けた。それから
消防署
は十七時二十七分に一一九番から
連絡
を受けた、こういうことになっているんですね。そうすると、
ガス会社
からはどこも
連絡
を受けていないということになりますと、その間
ガス会社
が
ガス漏れ
の
通報
を受けて二十分ですね、それから
警察
や
消防署
が
報告
を受ける間が約十分間ロスがあると思うんですがね。これは
ガス会社
の責任が追及されるべき性質のものなんですか。どういうことなんでしょうか。私はその十分間というのは、こういう大きな
事故
になる場合には非常に重要な十分間だと思うんですが、この十分間はどこが責任を持つべき十分間なんでしょうか。
通産省
の方か、だれか適当な方に伺ったらいいと思いますが。
馬場一也
21
○
政府委員
(
馬場一也
君)
大阪瓦斯
の市内を巡回しております
パトカー
で、たまたまもよりのところにおりました
パトカー
が
現場
付近
の異常に気づきましたのが、私ども五時二十分ごろと伺っておりまして、その
パトカー
は
無線
で、これは
ガス漏れ
がございますと、すぐ応急
対策
が必要でございますので、
大阪瓦斯
の営業所のほうに
連絡
をいたしまして、営業所からも新たな
修理車
が
出動
しておるわけでございます。その
修理車
が
現場
に到着をいたしましたのは五時二十七分よりはもう少し
あと
の時点で、その当時、
最初
に異常を発見いたしました
パトカー
が、とりあえず
現場
で
応急措置
をやっておったかと思いますが、その際
警察
、消防等に
連絡
いたしましたかどうか、その辺のところは私どもは確認をいたしておりません。
須藤五郎
22
○
須藤五郎
君 その辺が非常に
連絡
が私はまずかったと思うのですね。ということは、やはり
ガス漏れ
という、だれもおそらくあの
ガス漏れ
が
爆発
に続くというふうに、そういうふうには理解していなかったんだと、私は善意に解釈はできると思うんですけれども、ということは、
ガス漏れ
に対する危険、警戒心といいますかね、それが各
建設
業者、それから
ガス会社
、まあ
警察
当局、
消防署
を含めてああいう面に非常にその点が弱かったような感じを受けるんですがね。そういう点はどうなんでしょうか。そういうことが言えるんじゃないでしょうか。
通産省
としてどうお考えになりますか。
馬場一也
23
○
政府委員
(
馬場一也
君)
先生
御指摘の点があろうかと思っておりますが、当日そのわずかの
時刻
の間にそれぞれ
関係者
がどういう
措置
をし、それが総合してみましてどういう不十分な点があったかどうかということは、これから
警察等
でいろいろ
原因
調査
が行なわれますに従いましておいおい明らかになろうかと思いまして、われわれはその結果としまして、いろいろ
ガス事業者
、あるいはその場の
建設
業者、あるいはそのほかの
関係者
それぞれの今回の行動におきまして不十分な点がございますれば、十分これからの
対策
に反映していきたいと存ずるわけでございます。
対策本部
の第二回の会合におきましても、この
項目
にございますように、不幸にしてそういう
ガス漏れ
、あるいは
事故
の可能性の高い
状況
が
発生
いたしましたときの相互の緊密な
連絡
、
通報
体制、あるいは不幸にして
事故
が起きましたときに、その
事故
の拡大を最小限にとどめますために緊急にどういう
措置
をとるべきかということについての、今回の貴重な経験にかんがみまして、十分今後とも総合的に考えていこう、また不時のそういう
災害
に備えまして、平時にそういうときの訓練をするようなことも考えようというようなことが、一つの
検討項目
になっているわけでございまして、私ども
ガス事業者
を所管する役所といたしまして、これからおいおい
原因
調査
で明らかになりましたところによりまして、もし今回の
ガス事業者
のとりました当座の
措置
につきまして不十分と考えられる点がございますれば、その辺のところは、ほかの
ガス事業者
に対しましても十分周知徹底をいたしまして、今後の
再発防止
に遺憾なきを期したいと、かように考えております。現在そういう一つの
状況
をまだ詳細につかんでおりませんので、ただいま私の把握しておるところだけを申し上げました。
須藤五郎
24
○
須藤五郎
君 この問題は、商工
委員会
で
ガス事業法
が審議されますときに、実は私はこういう点をはっきりさしておかなければならぬと実は考えておったのですよ。というのは、東京都内でも
ガス爆発
の問題が従来、これは掘るんじゃなしに埋めるときにああいう
爆発
が起こっておるというふうな状態がありましたので、
地下
埋設物の処理については、十分注意をしていかなければたいへん危険なことになるのじゃないかという実は思っておりましたよ。あのときにもこの問題は取り上げて、ぼくはもっと慎重に審議をしたかったのですが、どうしたものか、あの法案の成立を急がれたというのか、審議時間が非常に短くて十分に審議をする時間がとれなかったという点で、非常に残念だったと私は思っているのですが、今後再びこういうことのないように、十分注意をしていっていただきたいと思うのですね。 それから
警察庁
のほうに聞きますが、あの当日
警察
が一一〇番で受けたその時点で、
警察
本部
長は庁内にいらしたのでしょうか、
大阪
の。
長谷川俊之
25
○
説明員
(
長谷川俊之
君)
警察
本部
長がその時点に庁内におったかどうかということにつきましては、いま私聞いておりませんので、調べましてから御返事いたします。
須藤五郎
26
○
須藤五郎
君 いらしたとすれば一一〇番が
ガス漏れ
の
通報
を受けた段階で
本部
長に
報告
をする義務があるのじゃないでしょうか。そういう問題は
本部
長の耳に入れなくてもいい問題なのでしょうか、どうなんでしょうか。
長谷川俊之
27
○
説明員
(
長谷川俊之
君) その事態の判断にもよると思うのでございまするが、おる、おらないにかかわらず
本部
長の耳にこういうものにつきましては入れるべきものと私は思います。
須藤五郎
28
○
須藤五郎
君 耳に入れるべきものと御判断ですね。ところがあの時点で私は調べてあるのですがね、
本部
長は庁内にいたのです。ところが
本部
長は
ガス漏れ
の
報告
を受けていないのです。
本部
長は何も知らなかった、こういうお答えですよ。それで私は
警察
の一一〇番がせっかく
本部
へ届きながら、それを受けた人が
本部
長に通知をしなかった。
本部
長は
ガス
が
爆発
した
あと
で
連絡
を受けた、こう言っているのですよ。それでは
本部
長は何ら
指示
ができないじゃないか、
指導
ができないじゃありませんかと、こう私は申し上げたのです、
本部
長に。そうしたら
本部
長はそういう
ガス漏れ
とか何とかいう小さい問題は、一々私たちは
報告
は受けていないのです、こういうことなんですね。そこで私はいま本省のほうのお考えを伺ったのですが、これではやはり
ガス漏れ
に対する軽視という問題が、やはり
大阪
のあらゆる
機関
にずっとはびこっておった、こういうことが私言えると思うのですよ。だからやはり
警察
当局の責任も私はあると考えるのですが、
警察
当局には一切こういうことに対して責任がないのですか、どうですか。そこを明らかにしておいていただきたい。
長谷川俊之
29
○
説明員
(
長谷川俊之
君)
警察
はもちろん国民の生命財産を守る義務があるわけでございまするから、こういう
事故
に対しまして責任が全くないということではないと思うわけでございますが、この具体的な今回の
大阪
の
ガス爆発事故
につきまして、初動の
措置
等について考えて見ますると、できるだけのことはしたというふうに私どもは思うのでございまするが、さらにいろいろこの
事故
につきましては、先ほど申し上げましたとおり反省、
検討
いたしまして、今後のこういう事態における
被害
の防止、減少ということにつとめたい、こういうふうに考えているわけでございます。
須藤五郎
30
○
須藤五郎
君 佐藤さん見えたそうですから私これで質問をやめまして、また次回にさしていただきましょう。
鈴木力
31
○鈴木力君 一つだけ伺いますけれども、この
事故
の場合の
消防庁
の
報告
によりますと、
避難
の啓導ですね、これが十七時三十九分に、「
警察官
の協力を得て民衆に
避難
を呼びかけた。」と、こうあるんですけれども、その
避難
を呼びかけたことはわかるんですが、
誘導
をしたり、あるいはそのところにおった人たちの
避難
への具体的な処置はどういう処置をおとりになられたのか、それだけをお伺いしたいのですが。
松島五郎
32
○
政府委員
(
松島五郎
君) 先ほど御
報告
申し上げましたように、
覚知
をいたしまして、直ちに二台の
消防車
が
出動
いたしておりますが、それぞれ
火災
の危険があるために、その署員が手分けをして、まず火気の使用をしないようにというので各戸を一部の
職員
が回っております。また一部の
職員
は、そのうちに車が炎上いたしましたので、その車の消火に当たっております。
あと
手のあいたと申しますか、その他の
職員
が
警察官
と一緒に
避難
の呼びかけをした、こういう
状況
でございます。
鈴木力
33
○鈴木力君
あと
でいずれ
内容
的に明らかになりましてから、こういう問題もう少し詳細に伺いたいと思うんですけれども、
避難
を呼びかけたけれども、何となしに
避難
の呼びかけが実効がなかったように私ども聞いておるわけです。逆に言ったら、
避難
ではなしに、
通行
人のほうがやじ馬的に集まってきて
被害
を受けた
罹災者
もあった、こういうふうに聞いておるんでして、その間の
避難
への処置あるいは
現場
に対する隔離といいますか、そういう処置については、ただ呼びかけたというよりも、どういう形をとって、
誘導
がどうあって、あるいは時間的に間に合わなければ間に合わなかった、もう少し具体的にお伺いしたいんですがね。
松島五郎
34
○
政府委員
(
松島五郎
君) 私どもの聞いておりますところでは、
警察官
と一緒に集まってくる人を押し戻すというようなことを繰り返していたようでございますけれども、一方がうしろへ下がれば、また横のほうから出てくるというような
状況
であったと聞いております。
西村関一
35
○
委員長
(
西村関一
君) 他に御発言がなければ、本件につきましては、本日はこの程度といたします。
—————————————
西村関一
36
○
委員長
(
西村関一
君) 次に、
委員派遣承認要求
に関する件についておはかりいたします。 都市開発に伴う
災害
の実情
調査
のため
委員派遣
を行ないたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
西村関一
37
○
委員長
(
西村関一
君) 異議ないものと認めます。 つきましては、
派遣
委員
の人選一
派遣
地、
派遣
期間等は、これを
委員長
に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
西村関一
38
○
委員長
(
西村関一
君) 異議ないものと認め、さよう決定いたします。 なお、本院規則第百八十条の二により、議長に提出する
委員派遣承認要求
書の作成等も、便宜
委員長
に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
西村関一
39
○
委員長
(
西村関一
君) 御異議ないものと認め、さよう決定いたします。
—————————————
西村関一
40
○
委員長
(
西村関一
君) 次に、北海道及び新潟地方等の
豪雪
等による
育苗遅延
に関する件について
調査
を行ないます。 質疑のある方は、順次御発言を願います。
佐藤隆
41
○佐藤隆君 いまごろの時期に雪の話ではどうかと思いますが、実はことしは異常残雪ということでございます。そこで、米どころでは苗しろづくりに非常に苦労をいたしておるわけであります。このことにつきましては、もうすでに農協中央会とか、そうした農業
団体
の
機関
を通じてそれぞれのお役所に陳情等をいたしてはおりまするけれども、農林省自体がこの異常残雪というものをどうとらえておるか、積寒法というものが実は四十六年でもう廃止になるかならないかということを取りざたされておりますが、従来とも私どもは積雪寒冷単作地帯の農業をどうするかということについては、総合農政の中にひとつこの特殊な地域、これを十分考慮して総合農政の中へ含めて
検討
していただきたいというお願いをいたしてまいりました。きょうは時間もございませんので、そのことについては触れませんが、当面必要とする苗しろづくりについて、現況をひとつ農林省から簡単に御
説明
を願いたい。
遠藤寛二
42
○
説明員
(遠藤寛二君) お答え申し上げます。 昨日十四日現在で、各地方局を通じまして、北海道、東北、北陸の雪の
状況
を把握いたしておりますが、それが最新のあれでございますけれども、大体におきまして全般的に一週間から、山間部にいきますと十日ないし十四日くらいの融雪のおくれが見られております。そこで各県に
対策等
紹介をいたしておりますのですが、新潟県及び北海道の一部におきましては、苗しろ時期がおくれるおそれがあるというようなことで、
対策
を講ずる必要があるという
報告
を受けております。その他の地域につきましては、現状、また気温の上昇の状態から見まして、消雪は苗しろには間に合うであろうという
報告
を受けております。 そこで、新潟県及び北海道でございますが、いずれも消雪の促進
対策
、それから除雪、これは北海道両方共通でございますが、新潟県におきましては、共同苗しろ及び委託苗しろを設置して、苗しろのおくれを、雪をかぶっていない地帯また雪がとけたところで
対策
を講じて、苗しろに間に合わせるようにしたいという
報告
を受けております。ただし、現在におきまして、まだこれからの温度の上昇等の
関係
もございまして、現在直ちに行なっているという
状況
ではないようでございます。本日も、私ここへ参ります前に新潟県の課長さんが上京して来られまして、
報告
に来られたわけでございます。私こちらへ参ってしまいましたので、その様子は農政課長が聞いておるかと思いますが、その
状況
はまだ把握いたしておりません。昨日までの状態ではそういう
状況
でございます。
佐藤隆
43
○佐藤隆君 そこでいまおっしゃるように、もう大体二週間くらいおくれているという見方は常識的な見方だ、こう私ども思っております。なお新潟、北海道だけではなくて、ほかの県にも多少そうしたことはあろうかと思います。 そこで従来異常残雪の場合の苗しろのおくれに対して、カーボンブラックだとか、あるいは散土消雪だとか、いろいろなやり方があると思いますが、それについて異常残雪の場合は国として異常残雪地帯に特別な手当て、助成
措置
、そうしたことをやってこられたはずであります。そのことを確かにやってこられましたですね、それをちょっと教えてもらいたい。
遠藤寛二
44
○
説明員
(遠藤寛二君) 従来
豪雪
によります苗しろのおくれに対します
対策
は、新潟県及び福島県に対しましてやりました例がございます。三十八年、四十年、それから四十三年という時期に行なっております。これ
内容
は、先ほど申しました委託苗しろの設置費の補助金、それから消雪促進のための
——
これはときによりましてやったりやらなかったりしております。それは雪の消え方によりましたのですが、消雪促進のためのカーボンブラックでありますとか、あるいは珪酸石灰のようなものをまくということ、それからあるいはブルドーザーを使いまして除雪をする、そのブルドーザーの代金の補助、そういうものを従来やってまいっております。
佐藤隆
45
○佐藤隆君 聞くところによると、経済企画庁で山村
豪雪
地帯振興課という看板が去年からかかったわけですね。そこで積極的に
豪雪
対策
に取り組んでいらっしゃることはありがたいと思っておりますが、この課でも
調査
をしようという計画があるように聞いておりますが、そのことをちょっと教えてください。具体的にどういう
調査
のやり方をするのか。
足利知己
46
○
説明員
(足利知己君) いまの件でございますが、当面、苗しろの問題につきましては農林省でいろいろ御
検討
なされることと思いますが、農林省と御一緒に明日から苗しろの問題を含めまして
豪雪
対策
のあり方というものについて勉強に参るつもりでおります。
佐藤隆
47
○佐藤隆君 メンバーは。
足利知己
48
○
説明員
(足利知己君) 私どものほうは角田参
事官
ともう一人担当者、それから農林省のほうからお一人行くということになっております。
佐藤隆
49
○佐藤隆君 それで、せっかくあしたからの日程で行かれるわけですから、これはおそらく
現地
ではたいへん期待をしていることと思います。 それで、いま農林省の遠藤参
事官
の言われたいろいろなそうした助成
措置
、これは従来昭和三十八年にやりましたな、たしか。
遠藤寛二
50
○
説明員
(遠藤寛二君) はい。
佐藤隆
51
○佐藤隆君 その後は、おととしはやっておりますか。
遠藤寛二
52
○
説明員
(遠藤寛二君) 三十八年と四十年とそれから四十三年といたしております。
佐藤隆
53
○佐藤隆君 そこで、このたびも三十八年、四十年、四十三年並みに当然そうしたことは、これはせっかく
調査
をされるというのですから、その結果を待ってということでしょうが、当然そうした形でやるであろうということは言い得ますか。
遠藤寛二
54
○
説明員
(遠藤寛二君) 先ほど企画庁のほうでおっしゃいましたような
調査
団の中に、私どものほうから
災害
の担当の係長を御一緒に
派遣
することになっておりますけれども、それが見てまいりまして、
調査
の
状況
、それから今後の
状況等
によりまして、必要だというようなことになりますれば、
検討
いたしたいと思っております。ただし、まだその様子等によりましてどういうふうになるかわかりませんので、必ず補助金を出すというお約束までできませんけれども、
状況
によりまして判断いたしたいと思います。
佐藤隆
55
○佐藤隆君 ここで別にどうしても補助金を出すことに、幾らか出すことにしますという答弁が出るとは考えておりませんが、私ども考えまして、三十八年の
豪雪
時、その異常残雪地帯は、ことしは雪の量自体がそれほどではないと思いますが、雪の解け方が非常におそいということで、異常残雪ということになると、三十八年、四十年に匹敵するものであるとわれわれは考えているわけです。ですから、それだけに前にやられた施策について期待をいたしておるわけでありますから、ひとつ十分
調査
をされて、その結果ひとつそうした助成
措置
が行なわれるように、これはいま生産調整の問題とからんで、そうしたことについても非常にまた冷たいやり方になるのではないかというようなことを、非常に農民の人たちは神経質に考えておりますから、特にこういう時期でもありますから、生産調整はこれはやむを得ずやらねばならぬ。しかしそれはそれ、これはこれということでひとつはっきり区別をして、大蔵省にも
——
これはどうせ大蔵省の問題になると思いますから、その際は私どもも大蔵省にも言いたいと思いますけれども、十分めんどうを見てやってほしいと、こう思います。 なお冒頭申し上げましたように、積雪寒冷単作地帯の臨時
措置
法ですか、これが四十六年に切れるわけですが、これは総合農政の中でどう組み入れていくか。組み入れられないからそれはそれで残しておくとか、あるいは
豪雪
地帯農業振興法というような、そうした形のものをあるいはつくろうという考えがあるのかどうか。あるいは
政府
になければわれわれ
豪雪
地帯の議員が議員立法でやらねばならぬのか、私どもも
検討
いたしておりますけれども、積雪寒冷地帯、単作地帯のことをどうぞお忘れのないようにお願いをいたしておきたいと思います。
河口陽一
56
○河口陽一君 先ほど
調査
されるとおっしゃられたが、範囲はどの程度
調査
されるか、この際明らかにしていただきます。
遠藤寛二
57
○
説明員
(遠藤寛二君) とりあえず明日出発いたしますのは新潟県でございます。
河口陽一
58
○河口陽一君
あと
はやらない予定ですか、やられる予定ですか。
遠藤寛二
59
○
説明員
(遠藤寛二君) 県のほうから御要望がございますればまた考えたいと思います。
西村関一
60
○
委員長
(
西村関一
君) 本日は、これにて散会いたします。 午前十一時二十六分散会 —
——
——
・—
——
——