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横川正市君 そこで、私はこれはぜひ
検討していただきたいのは、
政党活動の場合も、それから個人の
選挙運動の場合も、法定化された
費用というもののワクを設けたらどうだろうか。
選挙費用に金がかかってしかたがないということを一方で言いながら、一方ではもう幾ら金を使ってもいいような
状態というものをこれを放任しておくことは、
選挙に金がかかって困るということを言いながら、実は何の対策もないということになるわけで、ですから
機関紙の場合には、これはもう厳重に
一つの法定されたルールに従ってやってもらうし、それから
政党活動についても、これはもう一定の法定
費用というようなワクをきめて、そのワク内での運動というものを
考えたらどうだろうか。私は実は十四日の日に万博へ行きまして、そして
京都へ泊ったわけですが、
京都の市内は柴田護君のポスターがびっしり張ってあったですよ。これは駅前からほんとうにすまなく張ってあったので、これは前の赤澤さんのときに私聞いたのですが、たとえば東京の日比谷公会堂で演説会を開催いたしますという
ビラを、東京二十三区とそれから北多摩までびっしり張ってあっても、別にこれは違法
ビラじゃございません、演説会の周知ポスターでございますと、これなんかはきめられた演説会の周知というものをいかにも悪用した例じゃないか、それが
取り締まり対象として何にも
方法がございませんというのじゃなしに、こういったものは私は
一つの規制というものを
考えたらどうなんだろうか、こういうふうに思います。それですから、できるだけ各党無理なく
政党活動のできる
方法というものをぜひ
考えていただきたい、こういうふうに思います。ですから、一律に
京都の場合に有利であった
政党は、いやこのまま残しなさい。不利だった
政党は、これはどうも取り締まらなければいけないというような、党利党略でものを
考えないで、もっとやはり
一般的な
常識でものを
考えるようなことで、
選挙費用の使い方というものを
考えてしかるべきではないかと思いますので、この点はぜひ
検討していただきたい、こういうふうに思います。
それから先ほどちょっと
大臣にも
質問をいたしたわけなんですが、第七次の制度
審議会が
発足をされたらどうなるかというような問題が出ておりますが、私は第六次に初めて
審議会の委員になって行ってみまして、第五次までの
答申の青い冊子を通読いたしました。第六次に集った委員の言っていることは、ほとんどあの中に網羅されているのです。おそらくこれは問題の焦点はどこかというと、あれだけのいろいろな
意見が出された最大公約数をなぜ法定化しないか、法律化しないかという問題にあるのではないかと思うのです。七次でまた論議しなければいけないようなものもいろいろあるように思われますけれ
ども、実は五次の中に、あるいは六次の
審議の中でほとんど言い尽くされている点、なおかつ言うとすれば、それを具体化するということがあると思うのです。そういう
意味では私は、第五次までの
選挙制度審議会の論議をされた最大公約数を、これをできるだけすみやかに法定化をする、法律化していく、このことが非常に大切なことなんじゃないかと思っているわけで、この点は
大臣にお聞きしなければいけない点ですが、いままで
審議会にずっと担当されてきて、
皆川さんの
意見としてはどうか、まずお聞きをしておきたいと思います。