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説明員(
柴崎芳三君)
技術的な詳しい点、知識が不足で御質問に答えられないで非常に残念でございますが、
通産省でやっております中身を若干御
説明申し上げますと、たとえば電気自動車の
開発、したがって燃料は電池になるわけでございますが、電池の重量をいかに
軽減し、その持続力をいかに長くし、それからコストをいかに安くするか、という三つの問題に取っ組んでおるわけでございますが、これは将来の
一つの目標といたしまして、非常に実り多き目標ではないかというぐあいに
考えております。
それからただいまカナダの車についての御
指摘でございますが、現在の輸出体制といたしまして、世界各国で適用しております排気ガス
規制に関する
基準は、その輸出の
段階でこれを完全に守りませんと相手側で受け入れないというようなことで、特に
アメリカを中心にいたしまして、相当高度の
規制にも対応する形で車の構造というものはでき上がっておるわけでございます。将来その
規制はますます強まるであろう、日本でも強まるであろうし世界各国でも強まるであろうというようなことを十分念頭に置いた
技術的な検討というものを、先ほど申し上げましたいろいろな場で現在進めておるということでございまして、もちろん自動車メーカー自身も死活の問題でございますので、この点は社の全力をあげて取っ組んでおるというのが実情でございます。
それから燃料につきまして、特にガソリンにつきまして、現在オクタン価を上げるために四エチル鉛を入れておる。この鉛の害が非常に多いようにもう従来から
指摘されておる点でございまして、
アメリカでは相当この面の
研究が進みまして、やがて鉛のないガソリンが現実に使われるところまで来たというようなニュースも聞いておるわけでございますが、日本の実情はそこまで行っておりませんで、いかにしてこれを解決するかということに全力をあげて
石油精製会社をはじめ
関係者が検討中であるという
段階でございます。