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説明員(
井口孝文君) 年々
事故の形態を見ますと、いわば季節による変化という面もございますが、大勢としまして年度後半になるほど
事故が高くなっているということが出てまいっております。これは
一つには
事故そのものが上昇の趨勢にあるということでございまして、前半より後半のほうが
事故多発の状態が続いておる。また、翌年はそれより上回るという
一つの傾向のあらわれでございます。また
交通量とか、あるいは自動車の保有台数というものが刻々上昇してまいるわけでございます。特に後半になって
事故の多発するという形が残念ながら繰り返されておるということでございます。その他季節的な変化ということになりますと、やはりいろいろの
状況がございまして、たとえば年度末というようなときはたいへん社会活動が活発になりますので、その
関係で年末に多く
事故が発生するという傾向がございます。また夏季におきましてはいわゆる疲労
運転あるいはレジャーのための
運転というようなことが多くなってまいりまして、また特に夏休みなどで家族旅行などによる
事故が非常に多いわけでございます。それから非常に短いある特殊な形をとらえますと、たとえばゴールデンウィークとかシルバーウィークですか、こういった飛び石連休のときの
事故が非常に多いわけでございます。いわばふだんのビジネス的な活動の場合と、またレジャーの場合とたいへん
状況が違ってまいりまして、レジャーの場合はたいへん広域的で、しかもふだんあまり車のないところに急に殺到するということで、対策としましても重点が違ってまいります。警察といたしましては、そういった
状況をたえず把握いたしましてそれに応じた備え方を心がけるわけでございます。特に広域にわたります場合には、それぞれのブロック単位の一斉
取り締まりを行なうとか、あるいは全国一斉の
取り締まりを行なうとか、そういったことでも対処いたしておるようなわけでございます。もちろんまた
事故の発生原因等も分析いたしまして、道路環境の悪い所あるいは安全
施設の不備の所につきましてはそのつど補整するようにできるだけの努力をいたしておるわけでございます。しかしながら、遺憾ながら毎年
事故がいまのところ増勢をたどっておりますし、
一般的に同じ年でもあとのほうが
事故が高いという趨勢にあるのはたいへん残念なことでございます。