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松永忠二君 いま言われたことについて、ひとつ公団なり建設省のほうからも、どういう
意見を持っておられるか聞かしてください。特にそれにつけ加えて、こういう問題についてもひとつ……。スリップどめというものの施工というのが、
道路管理者は効果があまりないというようなことを言うそうだけれ
ども、逆に
交通事故の取り締まりをしているものの立場のほうから言うと、非常にスリップどめをやったところは事故が少なくなってきているというような、そういう面があるが、こういう点についてどう考えているか。照明の
お話がありましたけれ
ども、これは地方の警察でもやはり言っているわけであります。たとえば、宇利トンネルの事故に際しては、いろいろ検討したけれ
ども構造上に問題はないというようなことのようでありますけれ
ども、まあ非常に長いトンネルについては照明度というのがだいぶ鈍ってきているのじゃないか。やはり、もっと照明度を
確保するためにワットを上げるというような、こういうような
措置もできないものだろうか。とにかく事故防止という立場から——
お話のあった東名についてもインターチェンジのところだけで、特に事故の多いところ等を、国でも事故多発地域というのを指定をしているわけですから、そういう地域を指定したところに、集中的に照明をしてもらうという
措置等は考えられないものかどうか。
それからまた、特にこのごろ事故が非常に多くなってきているけれ
ども、一々インターチェンジまで出ていかなければ修理もできないし、牽引しなければならない。だから緊急通行路としての開口路をつくる必要があるのじゃないか、途中へ。これをつくらないと、全部長距離のところまで持っていかなければならぬ。そのための交通渋帯も出てくるので、緊急通行路としての開口路というものをつくる必要があるのじゃないか、というような
意見も出てきていることも事実です。それからまた、構造上の問題でスカートというのだそうでありますけれ
ども、要するに木の植えてない上下線の間のところにレールがある。スカートとスカートの間に網がないために上から落ちるというようなことが、これは
相当新聞にも出ておったことであるけれ
ども、これがいまなお建設がされていないけれ
ども、これは建設が必要ではないだろうか。こういうような面が構造上の面で出てきておるようであります。
それから救急対策について、インターの付近に専用の病院をつくるというようなことが必要ではないか。インターのあるところで、いなかのところもあって、必ずしもそういう病院ができているわけではありません。地方の県なんかでは病院と診療所を指定するときに県費で補助をしているが、何かそういうふうな病院に対する何らかの助成
措置というものはできないものかどうか。こういう点もあります。
それからいま
お話のあったスピード違反を検挙するのに、白バイやパトカーで二百キロも出して追いかけること自体が非常に危険です。だからしたがって、このことについては、
お話のように、自動的に警告を与えるようなことが、何かテレビを利用しての状況もあるようでありますが、これらの
開発というようなことが必要ではないか。もう
一つは例の修理工場というのが実は中にあるわけですね。ところが事故の一番大きい件数が出ているのは、タイヤの破損とかそういうのが一番多い。これはむしろこういう工場というのは中へつくるのではなくて、入口へ設置をしてもらったり、特にタイヤの検査には非常に、そうむやみなあれではなしに、検査ができる状況にあるので、われわれ自身が入っていったときに、もしタイヤにもしものことがあれば、これは命取りだと思っているので、簡単に通っていって検査をしてもらうところがあれば、金を出しても長距離のときには通っていきたいという気持ちを持っているわけだけれ
ども、何しろ中へ入ってしまわなければ見てもらうのに困る。しかもそれはサービスエリアの近くでインターのところだけだということになっている。この事故なんか見ると、やはりちょっとした内部の機械の故障なんかしたとか、あるいはタイヤの損傷なんかの事故が非常に多い。そういうことを防止するために、インターの入口の近くにむしろそういうものをつくってもらうような簡単な施設をつくってもらう。もちろんこれは料金を取ってもけっこうだが、そういうものは必要ではないか。
それからその次、これは
大臣も聞いていると思いますが、バスストップのところに屋根もないのです、いま。御
承知のとおり、吹きっさらしのところにとにかくバスストップでみんなそのまま待っている。からかささして雨降られて、何しろ吹きっさらしのところですから、非常に風も来るわけだけれ
ども、普通のバスのところでさえもちょっとしたおおいがあるのにバスストップに屋根もない。何か緊急の用事があって知らせるために電話をほしいということを言って、これはようやく電話をつけたようでありますけれ
ども、これは私は名神のほうにはあるんだという話なんで、この前行ったときに見ましたけれ
ども、名神のほうにも全然ない。きょうは時間もないので聞いてもおられませんけれ
ども、バス料金は
相当有利に料金が設定をされて、バス乗り入れの会社は非常に利益を得ているような話だ。これは一体、さっきの話じゃないが、どこで施設をするのか。これは建設じゃないから
道路施設協会じゃやれないということでしょう。こういうふうなもので公団で金出して施設をつくってもらうとか、とにかく吹きっさらしのところへほっぽかしておいて、腰かけ
一つもない。あれは別に何もあすこのバスストップのところに中に入っているのだから、あすこに腰かけをつくったって、簡単な屋根こしらえたって、何もそんな点について交通上不便はないわけなんだが、これもできてない。これも改善を要するんじゃないか。
それからまた、交通安全の対策を、さっきここで話が出ている施設協会がやっているわけですけれ
ども、しかし、交通安全対策を真剣にやっている者から言えば、一体交通安全対策のときに何を公団はやっているのか、どれだけの仕事をやっているのか、どういうふうな一体協力態勢ができているのかという点について、疑念を持っているところがあることも事実です。こんなことを一々お聞きしていけば時間が長くなるので私はやめますけれ
ども、以上言ったような点について、警察庁から
指摘をされたような点について、ひとつ公団側のほうと建設省のほうから具体的にそれを
指摘をして、改善をするものがあれば改善をするということをはっきり言っていただきたい。最後にひとつ
建設大臣に総括してそういうふうな問題について御
意見を聞かしていただきたい。