○松永忠二君
大臣はどうですか。この点についてなお結論は最終的に出たという段階ではないと思います。
通産省からも
答弁をしていただくわけでありますけれども、中小企業の処理
施設をどうしてつくらせていくのかという問題、それからいまのように一体管理者が管理すべき場所にたまっている、そのたまったものを持っていくそこの船のことまで全部一切の
費用を、これは市にある工場が出したのだから、そっちに責任があるのだという言い方で、金は一時起債は県がしてやって貸せるけれども、おれたちのところじゃないという
考え方は、はたしてどこまで通用できるのか。いままで企業自身にたれ流しをさせておいて、それを認めてきて、こういうことについてしゅんせつの
費用等については、もちろん企業の責任があるけれども、そういう
負担をそれの責任を果たさせる場合における中小企業のやれる
方法というものをどういうふうに
考えるか、というような問題がある。これらの問題はいずれも解決をしていないわけです。だから、こういうことについて、それともう
一つは、さっき話が出ているところの暫定の措置にしても、それからまたしばらくの措置にしても、とにかく海に捨てるというような問題を
考えているので、こういうふうなことについての漁
業者の反対の
意見あるいは補償の問題等をどう
考えていくか、解決していく問題は非常に多いと思うのです。十分にひとつ
関係者との間で協議をして納得のいくところで処理をしてもらいたい。
そこで
大臣、いま
質問してきましたけれども、ここまでに至ったことについて、たとえば企業自身がたれ流しをしていた、それまでしていたということに責任がある。しかし、その責任を追及する
方法については、要するに
建設省自身も終末処理の問題をいままで的確にやらなかった、あるいはまた港を管理する
運輸省あるいは管理の責任者もこの責任を明確にしていない、あるいは経済企画庁が水質の指定をしていくということについても、これがおくれてきているというようなことで、市は市で条例の中で水質を除いちゃって条例をつくっている。いろいろな言い方があるけれども、大きな産業とその地元の市政とそれから県政と国政がみんなくっついて、企業に都合のいいように、企業優先に何でも
考えてきたところに問題があるのじゃないか。どこか
一つの企業、行政庁がきちっとしてこの行政責任を果たしていけば、ここまでに至らぬ段階において処理ができたはずである。大企業と癒着をしている市政、国政、県政というものの中にこの問題の問題点があるのじゃないかということを、やはりわれわれは
調査をしてみて感じざるを得ない。それと同時に、だからそういう意味の行政責任というものはこの際明確にしていかなければいけない。そういう企業の責任を十分に追及をしてこないで見のがしてきた行政責任は一体どうするのか、それを十分果たしていないところに問題があった。それから全体の政治の上で
大臣が当初言われたように、企業優先のやり方、こういう
考え方があった。そういうところに今度の問題の根本の原因が出てきておるのじゃないか。だから行政を信頼しておる者から言うと、こんなばかなことがあるはずがない。法律もたくさんあるし、役所もたくさんあるし、どこかがきちっとしていれば、ここまでに至らぬ段階でこの問題の処理はどこかでされていかなければならない。ここまでに至った責任というものは企業の責任と同時に、それに癒着をしておる市政、県政、国政、政府の責任、そういうところに問題がある、そういう反省がなければならない。企業の責任の中に隠れて、行政の責任を免れるような筋合いのものではないと私は思う。これについて
大臣はどういうふうに
考えておられるのか。このことについて明確に、やはり今後こういうことが再び起こらぬような措置をしていくだけの行政の責任を負っていく必要があると私は思うのですが、こういうことについての見解をお聞きをしておきたい。その他いろいろ一般公害の問題についてもお聞きをしたいわけでありますが、時間がありませんので、
大臣にその点についての、当初に返って、一体こんなばかばかしいことが起こり得ることについて変だと思わなければならない、どこかに筋の違ったところが出てきておるのだろう、そう思わなければいけないような今度の措置について、一体行政の責任をどうされるか、行政と企業の癒着ということに対してどう一体反省をしておるのか、この点について
建設大臣として、また
国務大臣として根本の原因は岳南排水路の終末処理にあるわけでありますから、相当この問題について
建設省として責任を感じなければいけない、こういうことについて最後にひとつ明快な御
答弁をいただいて
質問を終わります。