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鈴木強君 まあ、これはそうここで、三十分や一時間話してもいい結論が出ることはないと思います。だから、すぐタクシー近代化センターが出てきますが、そのことも私はぜひ伺いたいと思っているんだが、この乗車拒否をするということは、結局いまのような歩合制でできるだけ水揚げをしなければお返りがこないということだろうと思うのです。人が足りない、教育問題、いろいろあると思うのです。だからして、事業者がほんとうに従業員を大事にする、そうして将来の生活の安定、社会保障についても、病気になった場合でもその会社が大事にその人をしていくという、その労働条件ですね、そういうものを出してやって、もうすぐそこまで百円で行っても快く行けて、生活、生計が立っていけるようなやっぱり待遇、労働条件というものを整備することが、私は何だかんだ言ったってそこだと思う。結局は乗車拒否はそこなんですから。ですから、そういう点について、まず事業経営者というものが頭の切りかえをしていただかなければだめなんです。私はきょうは、なぜ料金を値上げしなければならなかったか、たとえば、
一つの社会にどれだけ
運輸省が立ち入りをして経営を
調査しているのか、そういう権限があるかどうか、この問題も含めて、ただ収支決算が出てきてこれだけの赤字でございます、だから、足りなければ社会は立っていきませんと、そんなことじゃないと思う。だから、もっと
内容について私は掘り下げて一時間か一時間半これは詰めて伺いたいんですよ。料金値上げをする際の会社経営をどういうふうにつかんでいくか。そうしないと国民は納得しない。その中で一体利益はどうなっておって、その利益の配分は会社を大きくするために幾ら、生産をあげた労働者に幾ら還元するか、そうして全体としてペイするかペイしないか、そういうところまで徹底的に掘り下げて会社経営の
内容についても追及しなければこれはいかぬと思う。そこまで残念ながら
運輸省に行政的な権限があるとは私は思わぬ。だから、そこは
一つの
話し合いになるかもしれないが、しかし、こういうところまでやはりきびしく追及ができるようなことを前提にして料金値上げを考え、この問題をとらえていかないといかぬと思うんです。
与えられた時間が非常に少ないので、
質問者があと二人おるようですからあとに譲らなければならぬと思うんですが、あと十分ぐらいの間で私は
質問を終わらしてもらいますが、ですから、
大臣としてもぜひ個人タクシーをふやすというようなことも含めて、こういうところまでひとつタクシー行政というものについては思いをいたしていただいて、もっともっと抜本改正というものの対策を立ててほしいと思うんです。
それで、タクシー近代化センターの問題にすべてことばがいってしまうんですが、このタクシー近代化センターについても私はあまりにも取っかかりが慎重さを欠いているような気がするんです。おっつけ法案が出てくるようでございますけれ
ども、なぜ昨年十二月二十五日に陸運
局長が認可をした財団法人東京タクシー近代化センターというものをつくらなければならなかったのか、その法律の
関係で私はちょっと問題を持っているんです。しかも、二カ月以上たっておるんですけれ
ども、
最初からもたもたしてしまって、たいした活動もできないような状態にあると思うんです。私は定款やその他役員、収支メモも、多少
資料をいただいて見ましたけれ
ども、ほんとうにこの役員諸君が一体になって近代化センターを中心にして、
運輸省が考えているような方途に向かってみんながやろうという
気持ちにあるかといったら、残念ながらそうでないと私は判断せざるを得ないんです。したがって、まあいろいろ門がまえはしてみたけれ
ども、実際に開店できない状態にある。それどころか、いろいろといや気がさしておるような
人たちが出てきているようなこともうかがい知るわけです。
理事の選任にしましても、やめる人が出てきたり、
理事がきまらない、ということは一体どうなのか。それからこの
計画についても、目標はなかなかいいですよ。ここに五つ並べておりまして、それぞれ近代化センターがねらっておるところの目標はいいんですけれ
ども、しかし目標だけあったところで人と金がなければうまくいかない。その資金の調達についても、まだまだ二千万円ぐらいの基金でうまくいっていないようです。これは予算のほうでもいずれ私は伺いますけれ
どもが、財政投融資は切られてしまったということですから、なかなか
皆さんが、法律を出してその法律にこれを切りかえて、少し法律効果を持たしてやろうというような、そういう点についても問題があるように私は思います。それから各運営資金について業者から、法人は一台三万円とか、個人は六千円とか、ハイヤーは一台九千六百円とか、こういうものを出さして、これを今度は義務的なものにしようというので法律改正もするようですね。現在陸運
局長かなんかがそういうふうなものをきめて通達を出してやろうとしているんですが、これはなかなか集まらないでしょう。私はこういうことを実際、陸運
局長が通達をもって業者に一これは半強制的にやらせるのかどうか知りませんが、そうではないと思うんですが、そういうことをすること自体もちょっと私は疑義がある。だからもっと、そういうことでなくて、国がやるわけですから、こんな強制的な、半強制的なようなことでなくして、もっとすなおに業界との
話し合いでやらなければならぬことですから、もし業界の方が本気でやる気になれば、これはほんとうに自分たちのためにもなるし、のためにもなるということになったら金を出してくれると思う。そんな一人一台何ぼ出せと言わなくても出してくれると思う。そういうふうな金の集め方をしなければ、上から通達をもって、あなたのところは一台何ぼ出してくれということを言ってみたって、そんなものはかえって反発を感ずるだけであって、いい効果はおさめないと思う。だからして、そういうふうな点を思うときに、この近代化センターというのは私は前途多難、たいへんむずかしいことだと思います。しかしきょうは会長もお見えになっていただけませんでしたから、私はこの問題に対してはこういうふうに見ておりますから、いずれその法案の提案の際にはよく意見も申し上げてみたいと思いますが、ですからぜひ乗車拒否の問題について抜本的なひとつ対策を立ててほしい。こういうことを強く要望しておきます。
それから、きょう警察庁のほうにもちょっと来ていただいておりますから、二、三、
お尋ねをしておきますが、私は安全対策の
関係できょう問題を取り上げておったわけです。
一つは、警察庁に
お尋ねしますけれ
ども、交通反則金の問題ですね。これは現在未成年者には適用されておらないわけですけれ
ども、いま現在、未成年者の交通事故というものは一年間どのくらいあるのでございましょうか。そして、今度新しくこういう
方々の交通違反に対しては反則金制度というものを適用したらいいだろう、こういう意見もあるようです。しかし、これはまあ少年法との
関係で非常にに問題があるところだと思いますが、現在警察庁のほうで、この問題についてどんな判断を持っておられかる。ちょっと相当高度な話ですから、課長さんでも、もし何でしたら別な機会でもいいですが、もしお答えができたらひとつお答えをしてもらいたい。
もう
一つ、街路における交通事故の問題ですけれ
ども、自動車が非常にふえてまいりまして、われわれが非常に迷惑するのは無断駐車ですね。路上にこれが数限りなくあるわけですよ。したがって、こういうものをもう少し警察では取り締まってもらえないだろうかという気がします。人数も少ないですからたいへんでしょうけれ
ども、まああれは火災のあった場合、消防自動車が入れないようなところがある、救急車が入れないようなところがあるのです。ですから、実際、
運輸省に聞きますけれ
ども、免許するときには車庫証明がないと認可しないわけでしょう。その車庫証明というのはどこにある車庫証明を持ってきてやってるのか知りませんけれ
ども、私のところに他のナンバーのものが来てゆうゆうととまっているわけです。したがって、車庫証明は架空なもののような気もするのです、失礼かもしれませんけれ
ども。だから、届け出するとき、認可するときに、実際その車庫に行って見ているのですか。そんなところまでやっていただいているのかどうか。そういう点もこの際ひとつ伺っておきたいのです。
それからそこの赤坂離宮に行きますと、昔はパーキング
メーターを置いてやっておったでしょう。最近はこれがなくなりました。交通が渋滞するからできなくなった。しかしまあパーキングできるような地帯をよく見つけるものですね。そこの赤坂離宮に行きますと、離宮のところなんかずっと並べてある。ああいうところなんかは、とめる人も何かうしろめたいような
気持ちでとめていると思うのですね。むしろ思い切ってパーキング
メーターを置いて堂々とやったらどうかと思うのです。それには管理の面で多少問題があるのかもしれませんんが、そういうような点もお考えになってひとつやっていただけないものだろうかということが
一つですね。
それから警視庁のほうは、四月に学童が入学になりますけれ
ども、何かこの学童を守るという意味において、特別なこの対策というものを立てておられるかどうかですね。
あと、
建設省のほうでたくさん聞きたいのですけれ
どもきょうは省略しまして、日本の場合は、道路に歩道がないですね。この歩道をもう少しおつけになったらどうかと思うのです。現在全国に歩道をつけなければならないところはどのくらいあるものでしょうか。それから、現在どのくらいつけてあって、あと残ったところはどういうふうにしていくのか、その
計画を示してもらいたい。
それから歩道橋も同じです。どういうところにどういう程度に歩道橋を置かなければならぬか。見てみると、この歩道をつけたり、ガードレールをつけると、九九%まで現在の事故が減るということが、総理府陸上交通安全
調査室においての
調査研究の結果出ているのですね。ですから、これほど必要なものを、なぜつけてくれないのか、こういうようなことです。しかも、この予算等についても、何かいままでは国が補助しておったもを補助をしなくなっちゃって地方自治体にやらせるということになっているのですが、こういうことも私は非常に逆行する
計画だと思うのですけれ
ども、そういう点も含めてお答えをいただいて、あときょうは
山田副
総裁以下だいぶ来ていただきまして、私は再建
計画の
内容についていろいろただしかったのです。しかし、これは経済社会発展
計画等いま進行中ですから、一体何を根拠にこういうものを立てようとするのか、その辺の根拠については多少、進行中ですからいずれ予算
委員会でやることにいたします。
ただ問題は、赤字線を廃止したり、あるいはローカル線の駅の無人化とか、あいは貨物駅で貨物の取り扱いを廃止しようというような、そういうものがすでに具体的に出ております。そしてこれは
皆さんのほうから各県の知事とか町村のほうにまで話が伝わっております。そのために私の山梨県なんかでも大問題になっておりまして、十何日には知事以下が来て
大臣以下に全部陳情することになっておりますが、たとえば中央線でも八つ、小海線で二つ、身延線で七つ、それから貨物の取り扱い廃止駅でも中央線が四つですね、それから小海線が
三つ、それから身延線が五つ、このほかに静岡
鉄道管理局管内のものが抜けておりますけれ
ども、現に廃止するという動きが出ておる。これは根本からただしていきませんと、この結論だけ申し上げてもちょっと論理の飛躍になってしまって、ここで何とも言えないのですけれ
ども、ただこういう現象がすでに出ておりまして、そのためにわれわれは相当の突き上げを受けておるわけでありますが、こういうものについてはもう少し国鉄経営全体の中から、こうすべきだということにして、まあしているのでしょうけれ
ども、われわれ非常に迷惑を受けていることですから、そういう根拠とか
計画とかそういうものも伺いたかったのですけれ
ども、ちょっと時間がない。これを取り上げて私がけしからぬということを言うのには少し前段の論理がないものですからそれをやりませんが、きょうやるつもりである程度持ってきたのですけれ
ども、それができませんから、そういう現象が起きておりますので、これらの陳情問題については、まだ、コンクリートしたものであるのかどうなのか、多少の幅はあるのかどうなのかそういう点だけひとつ承っておきたい。
これで終わります。